加工現場で即、役に立つ偏光板を使ったフィルム・シートの評価法の実習をします【毎回好評】!
複雑な数式を使用せずに解説!
押出成形の制御とレオロジー
〜押出加工における条件の設定、材料設計、成形不良対策〜
講師
北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス学系 教授 工学博士 山口 政之 先生 (兼務) 物質化学領域 領域長
* 希望者は講師との名刺交換が可能です
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日時・会場・受講料
●日時 2019年2月22日(金) 10:30-16:30
●会場 [東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)6階E会議室 →「セミナー会場へのアクセス」
●受講料 1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,640円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。
●録音・撮影行為は固くお断り致します。
●講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。
*PC実習講座を除きます。
■ セミナーお申込手順からセミナー当日の主な流れ →
セミナーポイント
本講演では、押出加工に必要となるレオロジーの基本を複雑な数式を使用せずに説明します。また、その知識を活用することで、加工条件の設定、材料設計が容易になることを理解していただきます。さらに、分子配向、結晶化度、相分離構造などを加工条件によって制御できることを示すとともに、優れた成形性を示す材料の設計方法も解説します。また、押出加工における成形不良対策についてもレオロジー的な視点で説明します。
本講演の最後には、加工現場で簡単に実施できる「成形体の構造解析方法」を説明します。聴講者全員に偏光板をお渡しし、成形体を触りながら実際にその場で評価します。成形体の欠点検出や分子配向の定量化を行いますので、翌日から加工現場で応用可能になるはずです。特に、フィルムやシート成形を行っている方には重要な知見となります。
■この講座を受講して習得できること:
・レオロジーの基礎
・押出加工の評価と条件設定
・成形不良対策
・材料設計法
・現場での構造解析
セミナー内容
1.レオロジーの基礎の基礎
(1)弾性と粘性の本質
−粘弾性の基本法則を理解する−
(2)緩和時間
−緩和現象を定性的に理解する−
(3)デボラ数−成形加工で最も重要なパラメーター
−トラブルシューティングの基礎−
2.線形粘弾性の基礎
(1)ボルツマンの重ね合わせの原理
−レオロジーは足し算だけで大丈夫−
(2)動的粘弾性
−難しい数式を使わずにG’やG”を理解する−
(3)緩和スペクトル
−線形粘弾性測定の目的を理解する−
(4)測定装置
−動的粘弾性の測定方法−
(5)周波数依存性と温度依存性
−材料特性の評価方法−
(6)合成曲線
−構造変化の確認手法、測定できない領域の情報を得る−
(7)高分子液体の特性値
−粘性と弾性の指標−
(8)ゴム状領域の弾性率とからみ合い点間分子量
−からみ合いと分子構造−
3.成形加工に必要なレオロジー特性
(1)牽引流と圧力流
−せん断流動の与え方−
(2)定常流せん断粘度のせん断速度依存性
−フローカーブの重要性−
(3)法線応力差の意味とその評価方法
−高分子液体は弾性を示す−
(4)毛管流動における粘度測定
−ダイでのせん断速度を計算する−
(5)MFRの落とし穴
−MFRで樹脂選びをすると失敗するかも−
(6)非線形粘弾性
−成形加工は非線形領域で行います−
(7)伸長流動下のレオロジー特性
−伸長粘度の測定方法と加工性への影響−
(8)伸長粘度の制御方法
−伸長粘度を制御する手法の紹介‐
(9)溶融張力の制御方法
−非等温下における伸長レオロジー特性と成形加工性‐
4.押出成形におけるトラブルとレオロジー
(1)せん断粘度と伸長粘度
−成形法と流動モード−
(2)Tダイ成形
−ネックイン、レゾナンス−
(3)メルトフラクチャー
−発生機構とその対策−
(4)インフレーション成形
−外部ヘイズ、バブルの安定性−
(5)目ヤニ、フィッシュアイ
−発生機構と解析方法、対策−
5.加工条件による構造変化
(1)冷却速度と固体構造
−成形加工で構造制御−
(2)分子配向の解析
−一般的な分析手法−
(3)ダイ形状による加工制御
−分子配向や相構造の制御−
6.現場で行う加工評価
(1)光学の基礎
−現場での構造解析に必要な基礎知識−
(2)分子配向の定量化
−二枚の偏光板を使い、その場で分子配向を定量化−
<質疑応答>