★塗料及び塗装工程の基本及び注意するポイントから理解!
★塗膜劣化の主たる要因となる耐候性をどう考えれば良いか?劣化評価法から寿命予測まで!
★塗料・塗膜不良の分析における、分析機器選択のキーポイントや分析技術等、実例を挙げて解説します!
塗料・塗膜の基礎(塗装系)と
耐候性評価・欠陥分析技術
講師
(株)クボタ 研究開発本部 マテリアルセンター 担当部長 赤堀 雅彦 先生
* 希望者は講師との名刺交換が可能です
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日時・会場・受講料
●日時 2021年3月12日(金) 10:30-16:30
●会場 [東京・大井町]きゅりあん4階第1特別講習室 →「セミナー会場へのアクセス」
※新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
●受講料 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認下さい。
●録音・撮影行為は固くお断り致します。
●講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。
*PC実習講座を除きます。
■ セミナーお申込手順からセミナー当日の主な流れ →
セミナーポイント
現代社会において、我々を取り巻く環境を理解するために、塗料/塗膜の専門家だけではなく、それに関わる製品開発・製造担当者においても、数値の意味合いを正しく認識することは、自らの安全を確保することからも重要であり、また新しい分野を築く基礎にも繋がります。IT技術やナノ・テクノロジーのもとで科学技術が急速に進歩し、それとともに塗料や塗装を取り巻く化学も高度化、かつ広範囲に細分化されています。
今回は、先ず各塗装系での塗料の特徴や塗装工程を復習して、それぞれの目的や注意するポイントを基礎から解説します。入門的な塗装工程を概観することで、塗料・塗装の重要性を確認します。
塗装には、3つの役割があります。@外観の維持(色彩や光沢)、A基材保護(耐候性、防食性)、B新たな機能(防汚、消臭など)が挙げられます。使用される目的、用途、環境に応じて、塗料/塗装が使い分けられます。@Aに大きく関わる部分として、耐候性技術を取り上げ、実曝試験や促進試験の相関性の考え方 、具体的な方法やその評価法について述べます。また基礎から運用上の課題まで、技術者が知りたいことや技術的課題を含めて解説します。
次に、塗料/塗装の分析評価について考えます。分析評価技術は、製品管理だけではなく、塗料の設計指針、他社品分析、クレーム対応など様々な場面で重要であることは、十分に認識されています。特に、塗膜欠陥はあってはならないものです。この欠陥現象に対して、実際に解析(分析)するための試料作製、分析機器選択のKey point、解析の考え方について、実例を挙げて解説します。
○受講対象:
・塗膜、塗装、樹脂膜など、コーティング技術分野に携わっている方
・塗装の表面処理から上塗りまでの塗装系について、基礎から学びたい方
・塗膜性能の一つである耐候性技術を習得したい方
・塗料/塗膜の劣化や欠陥分析技術を習得したい方
○受講後、習得できること:
工業用塗装における塗装系に関して理解することで、あるべき姿の塗装を考え直すことができます。また塗膜分野における耐候性技術と欠陥分析に関して、基礎から解説します。本講座から、塗膜性能の耐候性技術と塗膜欠陥に関して、現状/課題などを理解し製品品質への展開、どのように考えるかという能力を目指します。
(皆様からのお困りのことがございましたら、ご相談頂くことも可能です。)
セミナー内容
1.塗料の基礎:
1.1 塗料の3つの役割(外観、保護、機能)
1.2 塗料、塗装の基礎用語
1.3 塗料の構成成分
1.4 塗料の種類
1.5 塗料成分(樹脂、顔料、溶剤、添加剤)とその役割
1.6 塗装工程とその目的
1.7 塗装方法
1.8 塗装系
2.表面処理工程とその意義・必要性
2.1 ショットブラスト工程
2.2 脱脂工程
2.3 表面調整工程
2.4 化成処理(リン酸塩、酸化ジルコニウム)
3.プライマー処理(下塗)(含:電着)
3.1 プライマー塗料の構成
3.2 プライマーの特徴、付き回り性
4.溶液系塗料の塗工方法
4.1 溶剤系塗料と水性塗料
4.2 塗工方法
4.3 スプレーガンの特徴
4.4 スプレー塗装の適正粘度
4.5 乾燥方法
5.塗料・塗膜の耐候性技術とその試験・劣化評価
5.1 耐候性技術で知りたい3つのこと
5.2 塗膜の劣化要因:4大主因子と副次的因子
5.3 実曝試験と各種促進試験
(1) 実曝試験と促進実曝試験(EMMAQUA法)の現状・考え方
(2) 従来の促進試験(サンシャイン、キセノン、紫外線式など)と新しい促進試験
5.4 劣化評価法
(1) 外観評価(色相、光沢、白亜化、クラックなど)
(2) 化学的評価(赤外分光法など)
(3) 物性的評価(熱的変化、硬度など)
5.5 長寿命化と寿命予測、寿命予測の考え方と課題
6.塗料・塗膜不良とその評価・分析法
6.1 評価・分析の考え方(アプローチ)
6.2 前処理の重要性
6.3 分析機器選択のKey point
6.4 分析/解析の3つの観点
(1)外観観察
〜塗料・塗膜の状況を把握する〜
(2) 化学的分析
〜塗料・塗膜の化学構造を把握する〜(赤外分光法など)
(3) 物理(物性)的分析
〜塗料・塗膜の物性を把握する〜
6.5 解析評価や機器分析の事例紹介
(はじき、異物、を中心として)
(1) 塗料の組成分析
(2) 塗膜のブリスター分析
(3) 塗膜のはじき分析
<質疑応答>