セミナー開催にあたって
■はじめに:
新型コロナウイルスの流行による社会の急激な変革はディスプレイ・照明分野にも大きな変革を余儀なくされた。バリューチェーンの大きな変更を余儀なくされたことによる、新技術分野へのシフトも水面下では始まっている。健康志向が一段と強まる中、目に優しいディスプレイや照明への要求や、テレワークが進展することによる可搬しやすいディスプレイやどこにでも設営できるディスプレイへの要望が一段と強くなってきている。その最先鋒が有機EL技術である。
本セミナーではディスプレイ産業の中心の韓国、今後の生産基地になりつつある中国の動向を踏まえ、今後の有機ELディスプレイ/照明産業の現在の最新動向と今後の展望、日本企業のビジネス戦略について詳説する。
■受講対象者:
・有機ELやディスプレイ技術の基礎的知識を体系的に知りたい方
・今後のディスプレイ産業への参入を検討されている方
・ディスプレイ産業へのかかわり方を検討されている方
■必要な予備知識:
この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要はありません。
■本セミナーで習得できること:
・有機EL全般の基礎知識
・有機EL技術の習得方法
・有機ELの問題点と課題、および参入すべき方向性
・今後の有機ELを含めたディスプレイビジネスのトレンドと日本が生き残る分野
など
セミナー内容
1.新型コロナウイルスに翻弄されるのか?今後の有機EL市場
1.1 アフターコロナの新生活様式と有機ELディスプレイの市場動向
1.2 有機ELの最新中国市場動向
2.有機ELの応用分野
2.1 用途別
2.1.1 ディスプレイ・TV
2.1.2 モバイル用途
2.1.3 タブレット
2.1.4 装飾・モール
2.1.5 照明
2.1.6 車載用途
2.1.6.1 統合コクピット
2.1.6.2 センターコンソールディスプレイ
2.1.6.3 リアシート用ディスプレイ
2.1.6.4 そのほかの応用
3.有機ELディスプレイの技術動向と課題
3.1 ボトムエミッション
3.2 トップエミッション
3.3 フレキシブルディスプレイ
3.4 現状の技術課題(特にデバイス構造・製造方法について)とその解決方策
4.車載用途展開のための技術課題
4.1 寿命
4.2 形状―平面か曲面か
4.3 発色性
4.4 視野角
4.5 消費電力
5.静かに広がりつつある有機EL照明の技術動向
5.1 光源の進化と照明を取り巻く市場環境
5.2 有機EL照明の最新技術動向
5.3 有機EL照明の今後
6.有機EL材料技術の最新動向と技術課題
6.1 有機EL材料市場と今後の動向
6.2 有機EL材料の最新技術
6.2.1 発光材料−TADF材料の動向
6.2.2 周辺材料(サポート材料)−HIL,HTL,EBL, EIL, ETL HBL各材料の技術動向
6.2.3 封止材料
6.2.4 基板材料
7.今後のディスプレイ技術の展望
7.1 サイズ別ディスプレイ技術の展望―TV, タブレット、スマホ、ゴーグル
7.2 μLEDディスプレイと有機EL
8.まとめ、質疑
■ご講演中のキーワード:
OLED、有機EL、ボトムエミッション、トップエミッション、フレキシブル、TADF、蛍光材料、燐光材料、μLED