・ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→
確認はこちら
*Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。
→
音声が聞こえない場合の対処例
・Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です
→
参加方法はこちら
→※一部のブラウザーは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります、
必ず
テストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式);コンピューターのオーディオに参加に対応してないものは音声が聞こえません
セミナーポイント
■はじめに
積層セラミックスコンデンサ(MLCC)は、生産量で4兆個にも達するファインセラミックス産業最大の製品である。MLCCの誘電体層の主原料であるチタン酸バリウムは誘電体産業におけるエース材料として確固たる地位を築いているが、その最たる要因は使用温度域で誘電率が非常に高いことである。本講演では、まずこの理由を分極機構に基づいて詳しく解説する。一方、MLCCの小型化・高容量化・高性能化のためには、幾つかの技術的課題が山積している。特に、チタン酸バリウムの誘電率がグレインサイズによって変化する「サイズ効果」や、高電界化で生じる「絶縁破壊現象」は、次世代のMLCCを開発する上で重要な知見であると考えられるので、これらの現象を詳しく説明する。
■ご講演中のキーワード:
セラミックスコンデンサ、強誘電体、誘電分極、サイズ効果、絶縁破壊機構
■受講対象者:
・誘電体材料あるいはセラミックスコンデンサ等の誘電デバイスに関わる研究・開発に携わる方(初心者から上級者まで)。
・本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
■必要な予備知識や事前に目を通しておくと理解が深まる文献、サイトなど:
・セミナーでは基礎から説明するが、誘電体に関する物理・化学に関する予備知識があると理解が深まる。
■本セミナーで習得できること:
・積層セラミックスコンデンサ(MLCC)の基礎と技術的課題
・誘電体・強誘電体の基礎
・チタン酸バリウム系材料の誘電分極機構
・チタン酸バリウムのサイズ効果
・誘電体の絶縁破壊機構
セミナー内容
1. はじめに
2. 積層セラミックスコンデンサ(MLCC)の基礎と技術的課題
1) MLCCの特徴
2) MLCCの小型化・大容量化
3) MLCCで用いられる誘電体材料
4) MLCCの現状と技術課題
3. 誘電特性の基礎とチタン酸バリウムの誘電分極機構
1) 誘電体の誘電分極機構
2) チタン酸バリウムの強誘電性
3) チタン酸バリウム単結晶の誘電分極機構
4) チタン酸バリウムセラミックスの誘電分極機構
5) リラクサー強誘電体の分極機構
6) 酸素欠陥が誘電特性に与える影響
4. チタン酸バリウム系強誘電体のサイズ効果
1) チタン酸バリウム微粒子のサイズ効果
2) チタン酸バリウムセラミックスのサイズ効果
3) 圧電特性のグレインサイズ依存性
4) サイズ効果へ及ぼす添加物の影響
5) サイズ効果克服への指針
5. 誘電体の絶縁性と絶縁破壊機構
1) MLCCの絶縁信頼性
2) 誘電体の絶縁破壊現象
3) 絶縁破壊機構モデル
4) 高温・高耐圧誘電体材料の設計指針
6. まとめ