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セミナーポイント
■はじめに
凋落著しい日本の繊維産業の中で、不織布は唯一健闘しているが、すでにその製造量は中国のはるか後塵を拝している。製造技術についても1950年のデュポンのスパンレース発表以来、大型開発が途絶えています。
しかし近年ナノファイバー技術の進展が著しく、なかでもセルロースナノファイバーは日本が世界をリードし、ナノファイバー不織布が繊維産業を再興させるかもしれません。
新しい繊維が開発されると、その利用は先ず不織布から始まります。
不織布は紙の代替、織物、編み物や皮革の代替という、安価な代替品というイメージがあり、名称も織布にあらずと不を付けたものです。しかし、不織布の商品開発が進むにつれ、不織布にしかできないものが多く開発されて、あらゆる分野に不織布が浸透していきました。珍しいものから、失敗した商品まで、豊富な開発実例をもとにアカデミックな座学では得られない商品開発全般の考え方を紹介します。
■講演中のキーワード:
カード、ボンディング(ケミカル、サーマル、絡合)、スパンレース、スパンボンド、セルロースナノファイバー
■受講対象者:
・ 商品の設計・開発に携わる初心者の方から、ある程度の研究経験を経た方。
・ 業務に活かすため、不織布についての知見を得たいと考えている方
・ 繊維の応用利用に取り組んでいる方
・ 本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
■必要な予備知識や事前に目を通しておくと理解が深まる文献、サイトなど:
・ この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ない。
・ 書籍「不織布活用のための基礎知識」(日刊工業新聞2017/12)
・ 「月刊不織布情報」などを一読すると更に理解が深まる。
■本セミナーで習得できること:
・不織布の基礎知識
・不織布に拘らない商品設計のノウハウ
・有機素材のビジネス動向
・失敗例も含めた豊富な商品開発の実例
セミナー内容
1.不織布の製造
1-1.不織布とは?
1-2.不織布の原料 (石粉末から、天然繊維、合成繊維、金属繊維まで原料となります)
1-3.不織布ウェブ形成
(1)湿式ウェブ (製紙法のように水中で繊維分散する方法)
(2)乾式ウェブ (繊維分散に水を使用しない方法)
1-4.不織布の結合
(1)化学的結合 (糊で繊維を固定化する)
(2)熱的結合 (加熱して繊維を溶かす)
(3)機械的結合 (針やジェット水流で繊維を絡号)
1-5.紡糸直結不織布(粉粒体樹脂から直接不織布を製造する)
1-6.ナノファイバー不織布(エレクトロスピニング、セルロースナノファイバーについて)
1-7.その他の不織布
2.不織布の商品開発
2-1.紙、織編み、皮革代替
2-2.用途別の不織布商品
(1)車両用(フィルター、吸音防音断熱材、クッション材、内装材etc.)
(2)医療衛生材料(体内消化、創傷保護、局方ガーゼ、手術着etc.)
(3)土木建材用(繊維による河川決壊防止etc.)
(4)原発関連 (トリチウム水分離、汚染水タンク代替etc.)
(5)農業・園芸(根域制限栽培etc.)
(6)生活資材
(7)産業資材
(8)その他