セミナーポイント
■講座のポイント
医療機器の設計・製造を行う際,その医療機器の安全性・有効性を示さなければならない。ISO13485:2016においても,QMSを構築する目的として,医療機器の安全性・有効性を示すためのものであることが明示されており,その手段としてリスクマネジメントを用いることが求められているが,果たして実際に自社で設計・製造している医療機器のリスクとして分析・対策されているだろうか?
本講座では,後付けにならないリスクマネジメントの効果的な運用方法,並びにIEC60601-1に代表する安全規格が要求するリスクマネジメントの設計開発工程への取り込み方について学んで頂きます。
■受講後,習得できること
・設計開発工程で自然に行えるリスクマネジメント
・要求仕様書の書き方
・IEC60601-1が要求するリスクマネジメント
・安全規格の設計/開発工程への要求事項の取り込み方
・製造に関わるリスクマネジメント
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・ISO13485:2016
・ISO14971:2007
・IEC60601-1 Ed3.1
・ISO/IECガイド51
■講演中のキーワード
リスクマネジメント,IEC60601-1,JIST0601-1,ISO13485,IEC62304,IEC6266
セミナー内容
1.医療機器の安全性と有効性
1)医療機器の安全性・有効性と法規制
2)品質マネジメントシステム
3)リスクと安全(基礎安全と基本性能)
4)ISO14971のリスクマネジメント
5)リスクとベネフィット(効能・効果)
2.医療機器とリスクマネジメント(IEC60601-1を踏まえて)
1)製品ライフサイクルと開発ライフサイクル
2)IEC60601-1が要求するリスクマネジメント
3)リスクマネジメントと要求仕様書
4)具体的なリスク分析の実施方法(要求仕様編)
・基本性能に関わるリスクマネジメント
・ユーザビリティに関わるリスクマネジメント
5)具体的なリスク分析の実施方法(詳細設計編)
・単一故障状態に関わるリスクマネジメント
・ソフトウェアに関わるリスクマネジメント
・ユーザーインターフェースに関わるリスクマネジメント
6)製造に関わるリスクマネジメント
・QC工程図という仕様書
・製造手順に関わるリスクマネジメント
・特殊工程に関わるリスクマネジメント
・検査手順に関わるリスクマネジメント
・設備に関わるリスクマネジメント
7)安全規格が要求しているリスクマネジメントの取り込み方
8)リスクマネジメント報告書
<質疑応答>