2025年10月号 目次
~「厚労省・安衛法セミナー」「JIS Z7252・7253改定(前編)」「中国化学物質規制」「タイ化学物質規制」等
※ 発刊前の内容については変更の可能性がございます。予めご了承下さい。
■オンラインセミナーレポート:
「2025年度 第1回 労働安全衛生法に基づく新たな化学物質規制のポイント」
月刊 化学物質管理 編集部
1. 規制見直しの経緯と全体像
1.1 職場における化学物質管理の課題
1.2 労働安全衛生法における化学物質規制
2. 労働安全衛生法の新たな化学物質規制の概要
2.1 これまでの施行スケジュール
2.2 化学物質管理体系の見直し(ラベル・SDS)
2.3 化学物質の危険性・有害性に関する情報の伝達の強化
2.4 化学物質管理体系の見直し(リスクアセスメント)
2.5 化学物質の自律的な管理のための実施体制の確立
2.6 化学物質管理の水準が一定以上の事業場の個別規制の適用除外
2.7 ばく露の程度が低い場合における健康診断の実施頻度の緩和
2.8 作業環境測定結果が第三管理区分の事業場に対する措置の強化
3. 職場における化学物質対策について
3.1 職場の化学物質管理に関する相談窓口
4. 令和7 年通常国会における法改正の概要(安全衛生関係)
法改正事項1: SDS の交付等における危険有害性情報関係
法改正事項2: SDS の交付等における営業秘密情報関係
法改正事項3: 個人ばく露測定の精度担保関係
(参考)SDS電子化補助金について
質問&回答 1~15
■特集1:「GHS・SDSのJISが変わる~ JIS Z7252・JIS Z7253 の改定ポイントと事業者における対応準備~(前編)」
化学品管理子
1. JIS 改訂の趣旨と法的裏付け
1.1 労働安全衛生法
1.2 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化管法)
1.3 その他の規制物質(毒物及び劇物取締法(毒劇法)含む)
2. JIS 改訂概要と主な変更点(意見募集時点)
2.1 JIS Z7252・Z7253 共通
・ 切り替え猶予期間
2.2 JIS Z7252 GHS に基づく化学品の分類方法
・ 国連GHS文書改訂第9 版(一部内容は改訂第10 版参照)への対応
・ JIS としての内容見直し
2.3 JIS Z7253 GHS に基づく化学品の危険
有害性の情報伝達方法 -ラベル, 作業場内の表示及び安全データシート(SDS)
・ ラベル・SDSの作成に関わる定義の変更
・ ラベル・SDSの内容に関する変更
‐ 危険有害性情報と注意書きの大幅変更
‐ SDS 小項目名の見直しと運用の緩和
‐ 労働安全衛生法改正関連
‐ 緊急時応急措置指針番号
3. 事業者における準備(JIS 公示前)
【準備事項の例】
・ SDS発行済み製品・商品のGHS分類見直し要否の確認
・ SDS 改訂の計画と代替の情報伝達手段の検討
・ SDS の交付管理
※ 本稿では、意見募集時点の案をもとに主な改訂点をあげ、必要な準備について概説しました。
後編では、公示されたJIS の内容をもとに、どのような点検を行うかを中心に、実務対応について解説する予定です。
■特集2:「中国の化学物質規制の最近の動向と企業の対応」
馬橋実
1. 中国の化学物質管理規定の概要
2. 新規化学物質の登録と管理
2.1 新規化学物質環境管理登記指南
2.2 常規登記、簡易登記、届出(備案)
2.3 中国現有化学物質名録(IECSC)
3. 中国におけるSDS、ラベル関連規則
3.1 危険化学品安全管理条例
3.2 危険化学品登記管理弁法
3.3 危険化学品目録(2015 版、2022 年調整版)
4. 中国におけるSDS、ラベル作成実務
4.1 中国国家標準GB3000 シリーズ
4.2 ラベル作成のポイント
4.3 SDS作成のポイント
■特集3:「よくわかるタイ化学物質規制~そのコンセプトと運用実態、最新動向~」
グリーンアンドブループラネットソリューションズ 梅山研一
1. 有害物質法
1.1 どんな法律? ―― 概要紹介
1.2 規制対象物質は?―― 有害物質リストについて
【有害物質リストの構成】
1.3 不純物はどう扱われる? ―― 工業用有害物質に適用される1 % ルール
1.4 混合物の成分が秘密の場合には?―― CBI 手続きとその問題点
1.5 タイの既存化学物質インベントリーは?―― 作業の進捗は遅々として進まず
1.6 最近の動向 ―― 有害物質リストの改正によるシアン化合物の規制強化
2. 工場法
2.1 どんな法律? ―― 概要紹介
2.2 工場法の下での化学物質規制は?―― タイ語SDSとラベルを義務化
3. 労働安全衛生環境法
3.1 どんな法律? ―― 概要紹介
3.2 労働安全衛生環境法の下での化学物質規制は?―― 年次届け出と作業場所の濃度測定
■Focus:「マスバランスモデル及びブックアンドクレームモデルの国際標準化動向ISO/TC 308 における議論と今後の展開」
(一財)日本規格協会 岡本裕
1. ISO/TC 308(加工流通過程の管理:Chain of Custody)
2. ISO/TC 308 における規格開発状況
3. CoC(加工流通過程の管理:Chain of Custody)とは?
3.1 用語の定義
3.2 CoCモデル
4. ISO/TC 308 におけるISO 13662/13659 開発の状況
4.1 経緯―― なぜ、ISO で、マスバランス規格のISO 13662、ブックアンドクレーム規格のISO 13659 の開発が開始されたか?
4.2 ISO/TC 308 における主な議論
(1) 汎用性
(2) 各CoC モデルの技術的差異
(3) クレジットの呼称
(4) クレジットの移転
(5) クレジットの帰属(attribution)か分配(allocation)か?
(6) ダブルカウントの回避
(7) クレーム
(8) データ
(9) 信頼性の確保及び要求事項の設定
5. ISO 13662 及びISO 13659 の影響
■アジア環境法規制レポート:
第48回「《台湾》PFAS 269 種を「懸念化学物質」に指定へ─ 2026 年施行、2028 年完全実施」
SGS 松本宇生
■NewsLetter:
SGSジャパン(株) 大内幸弘
【EU】欧州委員会 化学産業を支援するために「化学産業行動計画」を発表
【EU】EU POPs規則におけるUV-328 の官報公布
【米国】ミネソタ州 PFAS含有製品の報告期限の6 カ月延長を発表
【米国】カリフォルニア州 プロポジション65 遵守のための企業向け最新情報を提供
【カナダ】CEPA改正法に基づく実施枠組みおよびリスク評価の対象となる優先化学物質の公表
【中国】電気・電子製品の有害物質の使用制限に関する標準を公布
■質問箱:
(株)さがみ化学物質管理 林宏
■成形品に関わる主な製品含有化学物質規制
タイムライン:
(同)Oksinra Works & Consulting 菅谷 隆夫