<具体現象を挙げた>
泡の制御(起泡・消泡)と
安定性向上技術、および泡の評価技術
著者
日油(株) 油化学研究所 主任研究員 嶋田 昌彦 氏
発刊・体裁・価格
発刊 2012年12月10日 定価 5,170円(税込(消費税10%))
体裁 A4判変 34ページ オールカラー
※書籍 または PDF(CD-ROM)版を送付(申込時にご選択下さい)
※本品はレターパックライト(日本郵便)による発送となります。
※到着まで数日かかりますのでご了承下さい。
ISBN 978-4-905545-96-5(書籍)
ISBN 978-4-905545-97-2(PDF)
※複写・配布、無断転載は固くお断り致します。
本書のポイント
<安定性向上> <泡の評価方法> <具体例>
これらをキーワードに、起泡や消泡等、「泡の制御」をテーマに考察した一冊!
■泡の生成と消失の具体的なメカニズム
■ロスマイルス・振とう・かきまぜ・回転・攪拌法等、泡評価の考え方と各種評価法
■泡の安定性
・泡沫安定度の影響因子と安定性の評価法
・マランゴニ効果
■界面活性剤が存在する気/ 液界面(泡)のキャラクタリゼーション
■消泡
・物理的、化学的な消泡/脱泡方法と効果
・消泡剤を用いた消泡機構・消泡効果の数値化
・主な消泡剤の種類と代表例、用途例、特徴、具体的な使用例
■発酵工業を例にした泡の制御事例
著者より
泡は界面現象の代表的な例であり、各種工業の生産工程、また日常生活で消費される製品にその性質を活かした技術が応用されている。このように泡は非常に有効なものであるが、場合によっては泡の存在が工業生産の遅延を招くような事態を引き起こすこともあり、その制御は色々な場面で課題となっている。
本資料では、大きく分けて、泡のでき方、泡を維持する方法、消す方法、また泡の評価法について、基礎的な内容をできるだけ理解しやすい内容にまとめた。
また、できるだけ具体的な例を用いて、読者の理解が深まるように解説した。
中でも界面活性剤を使用した起泡、消泡については、本資料を参考にして、色々な場面に応用が可能と考える。
泡の制御はそれぞれの状況により条件が異なるため、それぞれにおいて対応策を考える必要がある。本資料がその一助となることを期待する。
目次
→掲載見本
1.泡の生成
1-1 泡の生成から消失まで
1-2 泡の生成方法
1-3 泡を生成するために要する仕事
2.泡の安定性
2-1 泡の評価方法
2-1-1 ロスマイルス法(Ross−Miles Method)
2-2-2 振とう法
2-2-3 かきまぜ法
2-2-4 回転法
2-2-5 攪拌法
2-2 泡沫安定度に関する諸因子
2-3 マランゴニ(Marangoni)効果
2-4 膜弾性に関するGibbsの説
2-5 泡沫に関する安定性の評価法
2-5-1 排液状態の測定
2-5-2 気泡径の分布測定
2-5-3 レオロジー測定
3.界面活性剤が存在する気/液界面(泡)のキャラクタリゼーション
3-1 陰イオン性界面活性剤
3-1-1 脂肪酸塩(石鹸)
3-1-2 アルキル硫酸エステル塩
3-1-3 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩
3-1-4 アシルメチル−β−アラニン塩
3-1-5 アシルメチルタウリン塩
3-1-6 アルキルリン酸塩
3-2 非イオン性界面活性剤
3-2-1 アルキルエーテル型
3-2-2 アミンオキシド型
3-2-3 アルキルグルコシド型
4.消泡
4-1 泡による弊害
4-2 破泡と抑泡の違い
4-3 消泡方法と効果
4-3-1 物理的機械的消泡
4-3-2 脱泡法
4-3-2-1 減圧法
4-3-2-2 昇温法
4-3-2-3 粘性の高い液体中の泡に対する機械的脱泡法
4-3-3 化学的消泡
4-4 消泡剤
4-4-1 Rossの破泡機構
4-4-2 消泡剤の種類と特徴
4-4-2-1 ポリエーテル系消泡剤
4-4-2-2 シリコーン系消泡剤
4-4-3 消泡剤の使用上・保管上の注意
4-4-4 消泡剤の具体的な使用事例