有機半導体における各種物性の
測定事例と評価方法
著者
東京大学大学院 理学系研究科 特任教授 博士(理学)松尾 豊 氏
<専門分野・研究内容>
光電変換化学、炭素クラスター科学、有機材料化学、有機金属化学
発刊・体裁・価格
発刊 2011年12月5日 定価 5,000円 + 税
体裁 A4判変形 26ページ オールカラー
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ISBN 978-4-905545-21-7(書籍)
ISBN 978-4-905545-22-4(PDF版)
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本書のポイント
⇒有機半導体において考慮すべき物性の
測定/評価事例や決定方法を詳細に解説!
★測定法の種類や特徴、メリット・デメリット
★測定法/試料作成法の測定例を用いての説明
★紫外光電子分光(UPS)を用いた仕事関数の決定の仕方
★有機EL用途の有機半導体に有益な空間電荷制限電流(SCLC)法
著者より
有機半導体の基礎物性は、有機エレクトロニクスデバイスの特性や性能に大きく影響する。
高性能なデバイスを設計・作製するために、用いる有機半導体の物性を調べておくことが必要である。
本書では、有機半導体の光物性、電気化学特性、熱特性、電子構造、キャリア移動度を測定するための基本的な考え方と具体例が述べられている。
特に、有機デバイス向けの材料の設計や合成に携わる研究者、今後分子の機能に研究範囲を拡張したい化学者にとって好適な入門書である。
目次
→掲載見本
1. 有機半導体の概要
1.1 有機半導体
1.2 有機半導体の物性
2. 光物性の評価
2.1 光吸収特性の評価
2.2 発光特性の評価
3. 電気化学特性の評価
3.1 サイクリックボルタンメトリ
3.2 微分パルスボルタンメトリ
4. 熱物性の評価
4.1 熱重量示差熱分析(TG-DTA)
4.2 示差走査熱量測定(DSC)
5. イオン化ポテンシャルの評価
5.1 光電子分析法(電子計数方式)
5.2 紫外光電子分光(UPS)
5.3 光電子収量分光(PYS)
5.4 ケルビンプローブ法
5.5 量子化学計算による見積り
6. 電子親和力の評価
6.1 電気化学測定による評価
6.2 光吸収スペクトルの吸収端からの見積り
7. キャリア移動度の評価
7.1 有機半導体のキャリア伝導
7.2 キャリア移動度,キャリア密度
7.3 Time-of-Flight(TOF)法
7.4 空間電荷制限電流(SCLC)法
7.5 電界効果トランジスタ(FET)法
参考文献(13個)