★添付文書等にあるCmax、Tmax、AUC、半減期、クリアランスの用語の意味と相互関係がわかる。
★動態パラメーターの解釈や薬物の吸収・分布・代謝・排泄の各段階での挙動の解説
★初任者の基礎学習や実務者の復習にも最適です。
<2018年度版>“実践的な”生物薬剤学・薬物動態学の基礎 DVD
定価/付録/形式
発売 2018年8月13日
収録日時 2018年3月9日
44,000円(税込(消費税10%)) 付録 講習会資料
形式 DVD2枚、約228分
ポイント
*製薬企業で動態や製剤の研究・開発に携わろうとする方、生物薬剤学の基礎を整理しておきたい方などを対象に、薬学のバックグランドを持たない人でも理解できる。
教科書では教えない、現場ですぐに役にたつ“実践的な”生物薬剤学・薬物動態学の基礎を概説。新人や異動者の現場導入教育としても最適。
講師
高崎健康福祉大学 大学院薬学研究科 教授 薬学博士 荻原 琢男 先生
※前持田製薬(株) 創薬研究所基盤技術室 MGR(探索動態・毒性G)
収録内容
1.薬物動態学とは。薬物動態学がカバーする範囲
・薬剤学の位置付け
・関連学会 等
・薬物動画医学とは?
・生物薬剤学、薬物動態学のカバーする範囲
・経口剤の先進暴露を阻む7つの関門
2.添付文書・インタビューフォームに記載の動態用語の基礎知識
・一生使える”グラフ作成のお作法”
・1次反応における消失速度定数
・Cmax
・Tmax
・AUC
・半減期
・クリアランス
>”クリアランス”の持つ意味
>各種クリアランス
・分布容積
>”分布容積”の持つ意味
・生物学的利用率と吸収率
・投与量線形性と依存性
3.動態学的パラメーターの解釈と算出方法
・動態パラメーターの算出手順
・In vivo の動態チェック項目
・吸収における食事(食餌)の影響
4.薬物の吸収、分布、代謝、排泄のエッセンス
・新規化合物の臨床試験中断理由
・新医薬品の研究開発費用構成比
・早期探索段階での薬物動態・毒性プロファイル評価がなぜ重要か?
・薬物動態および安全性研究モデルケース
・探索段階におけるin vitro スクリーニングチェック項目
・薬物吸収における膜透過性と溶解性
・創薬におけるBCS〜溶解度と消化管(膜)透過性〜
・PH分配仮説
>PHと非解離形分率
・タンパク結合の持つ意味
>血漿中濃度とタンパク結合
>薬理効果 10μMの根拠
・薬物の分布
・α-AGPについて
・タンパク結合率の測り方
・薬物の代謝様式
・薬物代謝酵素CYP(450)とは?
>CYPは普通の酵素とここが違う!
・代謝酵素の同定。なぜ単酵素代謝が嫌われるか?
>なぜCYP2C19や2D6での代謝が気になるか?
・代謝酵素欠損者の体内動態
・25%ルール
・酵素阻害と酵素誘導
>なぜCYP3A4の阻害/誘導が気になるか?
>なぜCYP1Aの誘導が気になるか?
>酵素誘導の例:ラット
・ネフロンの模式図
・胆汁排泄の分子量閾値説
・薬物の物性と代謝・排泄パターンの関係
・腸肝循環する薬物の血中濃度推移
5.医薬品の物性値と動態パラメーター(リピンスキールールの再検証)
・Rule of Five(Lipinski rule)
・LogPの測定方法
>水への溶解度と水溶性(LogP)は必ずしも相関しません。
>LogPと吸収率の関係
・薬物の物性と代謝分解率のパターン
・薬物の物性と代謝・排泄パターンの関係
・リピンスキールールの動態・毒性的検証
6.医薬品の探索段階で起こりえる諸問題
・毒性試験における動態の役割
・反復投与の毒性投与量はどうやって決めるか?
・繰り返し投与(静脈内反復投与)
・サルにおける毒性試験
7.医薬品の開発段階で起こりえる諸問題
・In vivo動態の種差に関する調査・解析〜人を含めた種差の文献〜
>Allometric scale up
>肝血流比率(%LBF)による予測
・ヒトにおける体内動態の予測
>薬効投与量付近での非線形性な場合
>非線形な薬物はProfilingが難しい!
・薬物相互作用の分類
・CYPの代表的基質と阻害薬
・肝CYP3A4によるとされるヒトの薬物間相互作用
・グレープフルーツジュースとの相互作用を受ける薬物
・GFJ中に見いだされた薬物動態に影響を及ぼす天然物
・酵素誘導による相互作用
・有機アニオン系薬物のヒトにおける薬物間相互作用
8.医薬品の臨床試験・市販後段階で起こりえる諸問題
・PK/PDの基本概念〜薬物動態学と薬力学の結合〜
・結晶中薬物濃度と薬効の関係(履歴特性)
・抗菌薬のPKPD〜その背景〜
・抗菌薬の薬効と薬物動態パラメーター
>Cmax/MIC : CmaxとMICの比
>TAM : MIC以上の濃度維持時間/投与間隔(%)
・ドリペネムのPK/PD
>AUC/MIC : AUCとMICの比(hr)
・テリスロマイシンのPK/PD
・抗菌薬治療の個別化医療プログラム
・抗菌薬のPK/PD
・PPKとTDM