技術・研究開発セミナー・技術書籍なら情報機構

陸上養殖 書籍 閉鎖循環式陸上養殖や養殖システムの動向、産業普及の取組、飼育事例や環境対応等詳説

陸上養殖の現在と未来

産業普及・環境対応・収益化の取組から
閉鎖循環式陸上養殖等システム動向、参入知識、飼育事例まで


早期割引

【早期割引にて申し込み受付中】 58,300円(税込(消費税10%)) 2024年2月26日まで

発刊・体裁・価格

発刊  2024年2月26日  定価  63,800円 (税込(消費税10%))
体裁  B5判 287ページ  ISBN 978-4-86502-264-3   →詳細、申込方法はこちらを参照

→書籍を購入された方へ(アンケートのお願い)
→PDFパンフレットを見る

陸上養殖の現在と未来 書籍

本書籍申し込みはこちらから → 

本書のポイント

フードテック・環境保全・地域振興など様々な観点から広がりを見せる陸上養殖
注目の閉鎖循環式陸上養殖を中心に取り巻く状況・技術をしっかり理解しよう!


★現在の国内外市場動向は?参入に必要な法規制・補助金他養殖を取り巻く状況を詳説!

★水質の保持、IoTの活用、シミュレーションや飼料など、最新システム動向も網羅

★環境に優しい陸上養殖 SDGsの関係は?再生エネルギーの活用は?エネルギー効率は?

★産業普及・収益化に向けブランディングや陸上養殖の強みを活かしたビジネスモデルを詳説

★エビ、サケ、フグ、アワビ、海藻など育種ごとの生産管理や飼育事例を掲載!

執筆者一覧(敬称略)

〇東京海洋大学 遠藤 雅人
〇IMTエンジニアリング(株) 野原 節雄
〇西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 杉山 泰成
〇西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 松本 直己
〇水産庁 玉城 哲平
〇(株)NTTアグリテクノロジー 小林 弘高
〇長崎大学 征矢野 清
〇(株)プレスカ 佐藤 順幸
〇(株)安斉管鉄 安斎 聡
〇(株)ウイルステージ 大谷 洋士
〇北海道大学 高橋 勇樹
〇北海道大学 米山 和良
〇北海道大学 安間 洋樹
〇水産研究・教育機構/北里大学 安藤 忠
〇福井県立大学 富永 修
〇水産大学校 山本 義久
〇琉球大学 平塚 悠治
〇石巻専修大学 角田 出
〇石巻専修大学 高瀬 清美
〇香川高等専門学校 多川 正
〇愛媛大学 竹ノ内 徳人
〇エスペックミック(株) 中村 謙治
〇高知大学 平岡 雅規

目次

第1章 陸上養殖の展望

第1節 全体展望
1. 養殖の現状と課題
2. 陸上養殖の原理と現状
 2.1 陸上養殖とは?
 2.2 水の利用法とそれぞれの利点
 2.3 現状
3. これからの陸上養殖
 3.1 陸上養殖を支える生産技術
  3.1.1 環境制御技術
  3.1.2 物質循環技術
  3.1.3 IoT・AI の活用
 3.2 省エネ技術と廃エネルギー・再生可能エネルギーの利用
 3.3 既存建屋の利用
 3.4 ビジネス・流通・販売
4. 今後の展望

第2節 国内市場及び世界市場の状況
1. 世界の水産生産量
2. 種の多様性 
3. 長い歴史を持つヨーロッパの陸上養殖
 3.1 70 年代からRAS が始まる
 3.2 生産魚種
  3.2.1 近代的RAS
  3.2.2 国レベルの各種支援を行い、養殖生産が増大
4. かけ流し方法から始まった米国の陸上養殖
 4.1 掛け流しから完全閉鎖循環式
 4.2 生産魚種
 4.3 設計ガイドライン
 4.4 低価格な関連製品が数多く登場し新規参入が多い
5. 日本では3 度のブーム
 5.1 第1次陸上養殖ブーム
 5.2 第2次ブーム
 5.3 現在
6. 発展・増加には企業の成功体験が必要


第2章 陸上養殖の参入に向けて

第1節 陸上養殖参入に向けた法的理解と基礎知識
1. 陸上養殖事業の概要
2. 陸上養殖事業に適用され得る主な許認可・法令
 2.1 内水面漁業の振興に関する法律
  2.1.1 届出制
  2.1.2 許可制
  2.1.3 実績報告書の提出
 2.2 持続的養殖生産確保法
  2.2.1 持続的養殖生産確保基本方針
  2.2.2 特定疾病に関する義務
 2.3 飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律
 2.4 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
 2.5 食品衛生法及び食品安全基本法
 2.6 廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び水質汚濁防止法
 2.7 その他の法規制等
3. 養殖事業における資金調達
 3.1 漁業投資ファンドによるエクイティ出資
 3.2 金融機関によるローン( コーポレートファイナンス)
 3.3 アセットファイナンス
  3.3.1 担保融資
  3.3.2 リース取引
 3.4 プロジェクトファイナンス

第2節 国への届け出と活用できる補助金
1. 陸上養殖業の届出制について
 1.1 制度の趣旨
 1.2 届出の対象となる陸上養殖業
 1.3 手続の方法
 1.4 届出に必要な書類や提出期限等
  1.4.1 開始届出書
  1.4.2 実績報告書
2. 陸上養殖で活用できる補助事業
 2.1 マーケットイン型養殖業等実証事業
 2.2 養殖業成長産業化提案公募型実証事業
 2.3 漁業構造改革総合対策事業のうち先端的養殖モデル等への重点支援事業

第3節 地域活性と陸上養殖
1. 地域課題とNTT 東日本グループが陸上養殖に取り組む意義
2. NTT 東日本グループの取り組みの特徴
 2.1 陸上養殖技術の構成要素
  2.1.1 完全閉鎖循環式陸上養殖
  2.1.2 好適環境水®
  2.1.3 ICT を活用したスマート陸上養殖プラント
 2.2 トータルソリューション
3. 陸上養殖事業化プロジェクトの紹介
4. 陸上養殖の事業化・普及に向けた課題
 4.1 解決すべき課題
  4.1.1 プラント関連コストの低廉化
  4.1.2 遠隔指導の進化・充実
  4.1.3 地域ニーズを踏まえた取り扱い可能魚種の拡充
 4.2 結び


第3章 養殖システム最新動向

第1節 陸上養殖の優位性と有効性
1. 陸上養殖のメリットとリスク
2. 陸上養殖に適したシステムとは
3. 陸上養殖に適した生物とは
4. 今後期待される陸上養殖

第2節 水質管理
1. 窒素除去技術
 1.1 泡沫分離
 1.2 硝化
 1.3 脱窒
2. ガス交換技術
3. 粒子除去技術
4. 難分解性有機物除去技術
5. pH 調整
6. 水温、塩分濃度
7. システムの一例

第3節 ウルトラファインバブルと水産業
1. ウルトラファインバブルとは
 1.1 小さな泡の始まり
 1.2 ウルトラファインバブルとファインバブル
 1.3 ウルトラファインバブルとファインバブルの違い
 1.4 ウルトラファインバブルの特徴
 1.5 ウルトラファインバブルの生成方法の違い
 1.6 ウルトラファインバブルの密度の違い
2. ハイパーデンスナノバブル
 2.1 ハイパーデンスナノバブルとは
 2.2 高密度と通常との違い
3. 養殖とウルトラファインバブル
 3.1 養殖とウルトラファインバブルの関係
 3.2 養鰻場でUFB を使用した例
 3.3 養鰻場でUFB を導入して起こった事
4. ウルトラファインバブルの水産での応用
 4.1 窒素や炭酸ガスでUFB を投入して酸素を遮断
 4.2 酸素と炭酸ガスの分圧を変えUFB を作る
 4.3 オゾンUFB を用いて強力な殺菌、脱臭
 4.4 オゾンUFB で排水処理
 4.5 洋上風力にUFB 発生装置を組み込む

第4節 IoT を活用した陸上養殖システムの開発/ 自動化
1.無換水飼育の取組
2.高効率温度管理システムと断熱加工の取組
3.自動給餌システム
4.飼育モニタリングシステム
5.種苗供給体制について

第5節 養殖施設運営をサポートする養殖シミュレータの構築
1.「養殖シミュレータ」の概要
2. 養殖シミュレータのメリットと活用方法
 2.1 養殖施設運営に最適な給餌量とは?
 2.2 給餌範囲が成長に与える影
3. 養殖シミュレータの今後の展望と実用に向けた課題

第6節 閉鎖循環式養殖システムにおける養魚用飼料と給餌方法の選択における留意点
1. 餌の組成
 1.1 タンパク質およびアミノ酸
 1.2 脂質
 1.3 糖質
 1.4 その他の栄養素
 1.5 飼料への細菌添加による腸内細菌叢制御
2. 飼料中タンパク質の消化性
3. 飼料の加工・成形
 3.1 養魚の胃内容積
 3.2 飼料粒の形状
 3.3 飼料の粒径
 3.4 飼料粉の混入
 3.5 EP 飼料とDP 飼料
 3.6 浮上性と沈降性
 3.7 糞を固める飼料
4. RAS での給餌量と給餌間隔の決定
5. RAS で使用する機器と給餌の関係
 5.1 自動給餌システムの運用について
 5.2 飼料中脂質が及ぼす泡沫分離への影響
 5.3 緑色光照射による異体類の成長促進効果

第7節 給餌技術
1. 残餌を連続的に計測するシステム
2. 残餌回収・計数システムの精度
3. 給餌条件による摂餌のコントロール
4. 報酬量と摂餌活性の時間変化および摂餌量の関係


第4章 これからの陸上養殖と販売戦略

第1節 養殖の現状と陸上養殖の未来デザイン
~地球そして海から学ぶものの重要性~

1. 地球の限界~サーモンの漁獲と養殖の関係及び自家汚染
2. ノルウェーの養殖形態の転換の試行
3. SDGs モデルと閉鎖循環式養殖の関連性
4. 閉鎖循環式陸上養殖の効果と装置開発の考え方~海に学べ
5. 普及型の基本閉鎖循環飼育システムの開発とそれを使った技術普及及び社会実装
6. 嫌気性細菌を活用した有機廃水ゼロの山本・多川式ゼロエミッション閉鎖循環式モデル
7. 生物学的視点での閉鎖系での物質循環型養殖の仕組みとビジョン
 7.1 物質循環型養殖1.海面生け簀網利用
 7.2 物質循環型養殖2.Aquaponics
 7.3 物質循環型養殖3.Integrated Aquaculture
 7.4 物質循環型養殖4.中国の4 大家魚池中複合養殖( バイオフロック利用)
 7.5 物質循環型養殖5. 我が国の淡水魚での水田養魚などの取り組み
 7.6 物質循環型養殖6. バイオフロック法~レッドフィールド比水界のC:N:P 比の高度利用~
8. 廃熱エネルギー利用による陸上養殖+ 植物工場の融合事例~西条市のクールアースプロジェクト

第2節 陸上養殖と環境対応
第1項 SDGs を意識した未来の循環型陸上養殖
~琉球大学が目指す農水一体型サステナブル陸上養殖を例に~

1. 環境への負担を減らした農水一体型システムの開発
2. 再生可能エネルギーを活用した食料生産
3. 若者を中心に人々が楽しく食料生産できる時代へ
4. 安心・安全・環境を意識した食料生産
5. 沖縄で作った養殖モデルを世界へ
6. 未来の食料生産とは

第2項 陸上養殖への再生可能エネルギー利用の取り組み
1. 再生可能エネルギー(Renewable Energy) の種類
 1.1 太陽光の利用
 1.2 風力の利用
 1.3 水力の利用
 1.4 地熱の利用
 1.5 バイオマスの利用
 1.6 排熱の利用
 1.7 水素の利用
2. 再生可能エネルギーを活用した陸上養殖
 2.1 太陽光発電、風力発電および飼育に係わる設備と飼養管理
 2.2 再生可能エネルギーによる発電電力量と消費電力量の関係
 2.3 再生可能エネルギーの導入による養殖事業採算性の検討

第3項 ゼロエミッションを目指す陸上養殖への取組
1. ゼロエミッションを達成する廃水処理システム
 1.1 廃水の発生状況と廃水性状
 1.2 嫌気性DHS (Downflow Hanging Sponge) システム
 1.3 脱窒DHS システム
2. サツキマスを養殖するゼロエミッション型陸上養殖の適応事例
 2.1 システム構成および実証実験条件
 2.2 ゼロエミッション型閉鎖循環式陸上養殖実証実験結果
 2.3 経済性評価

第3節 収益化の向上や産業普及に向けた取り組み
第1項 陸上養殖水産物の販売戦略
1. 水産業をめぐる現時点の状況
2. わが国の水産業に関する制度
 2.1 水産基本計画
 2.2 主要な政策・施策の改正
3. 水産物の消費
 3.1 水産物消費と志向の変化
 3.2 消費行動の変化
4. 陸上養殖水産物のブランディングを見据えたマーケティング戦略
 4.1 陸上養殖の現状
 4.2 陸上養殖の先行事例と特徴
 4.3 陸上養殖からの生産物に関する諸条件

第2項 産業普及に適した閉鎖循環式陸上養殖のビジネスモデル
1.「Small is beautiful」とは?
2.「足るを知る」の必要性~経済学の認識の問題
3. 多品種少量生産とは?
4. FAO の循環式陸上養殖ガイドの解説
5. 我が国の種苗生産技術の潜在的価値( 物・人・技)
6. 多品種・少量生産の魅力の考察
~ご当地サーモンの台頭と通販市場での価格を注目して
7. 我が国のサーモン養殖の現状~多様化するご当地サーモンの可能性
8. 陸上養殖での多品種少量生産のメリット
9. エコノミックガーデニングとは?

第3項 アクアポニックスと陸上養殖
1. アクアポニックスとは
2. アクアポニックスの技術
3. アクアポニックス・陸上養殖共通の課題
4. アクアポニックスの普及のために


第5章 陸上養殖事例集

第1節 バナメイエビ養殖(世界と日本)
1. 世界のバナメイ養殖
 1.1 世界のバナメイエビ生産方式
2. 生産国
 2.1 タイ
 2.2 ベトナム
 2.3 インド
 2.4 米国
 2.5 韓国
 2.6 エクアドル
 2.7 中国
3. 種苗生産
4. 国産バナメイエビの特徴と課題
 4.1 バナメイエビの生物学的特徴
 4.2 ISPS の特徴及び水質
  4.2.1 垂直循環
  4.2.2 沈殿物排出装置
  4.2.3 過飽和酸素水供給
  4.2.4 淡水養殖
 4.3 飼料
 4.4 バイオフロック方式
5. 日本の課題
6. 世界の課題:病気

第2節  アワビ
1. 水質
2. 種苗
3. 飼料
4. 飼育密度
5. 飼育水槽
6. 生残率
7. 養殖事例
 7.1 かけ流し養殖
 7.2 半循環養殖( 海洋深層水利用)
 7.3 閉鎖循環養殖( コンテナ養殖)
 7.4 閉鎖循環養殖( クロアワビ養殖プロジェクト)
8. KA 式閉鎖循環型アワビ養殖システム

第3節 フグ、シロザケ 等
1. トラフグの陸上養殖の取り組みについて
2. シロサケの陸上養殖の取り組みについて 

第4節 海藻スジアオノリ
1. 高知方式
2. 3 つの特徴
 2.1 浮遊種苗の生産技術・胞子集塊化法
 2.2 多段式タンクシステムの設計
 2.3 深層水・地下海水の利用
3. 株の選択
4. 肥料
5. 事業化例
 5.1 PC タンク
 5.2 PP 大型円形タンクと浮遊式水耕機
 5.3 半透明FRP タンク

本書籍申し込みはこちらから → 

ページトップへ