技術・研究開発セミナー・技術書籍なら情報機構

書籍 プラスチックリサイクル~製品別処理技術と事業化に向け求められる企業対応

プラスチックリサイクル

~製品別処理技術と事業化に向け求められる企業対応~


早期割引

【早期割引にて申し込み受付中】 59,400円(税込(消費税10%)) 2024年8月28日まで

発刊・体裁・価格

発刊  2024年7月24日  定価 64,900円 (税込(消費税10%))
体裁  B5判 288ページ  ISBN 978-4-86502-274-2   詳細、申込方法はこちらを参照

→書籍を購入された方へ(アンケートのお願い)
→PDFパンフレットを見る

プラスチックリサイクル 書籍

本書籍申し込みはこちらから → 

本書のポイント

★容器包装リサイクル法、プラスチック資源循環促進法etc 規制と世論を背景に対応を迫られているプラスチックリサイクル
★企業を取り巻く国内外の背景や政策・規制、各プラスチックリサイクル技術の開発動向と併せて、 リサイクルが事業として成り立つための課題や企業の取り組み、検討事項を解説


〇国内外でのマテリアルリサイクル状況、プラスチック資源循環促進法の内容と企業が留意すべきこと

〇プラスチックリサイクル技術概要と品質改善、評価対応
・ケミカルリサイクル/マテリアルリサイクル技術概要、各手法の比較や適用可能なプラスチックの種類など
・簡便な使用済みプラスチックの評価方法と分析例
・リサイクル材の品質低下要因と改善策

〇自動車、産業廃棄物、容器包装、複合材プラetc 製品別のリサイクル技術開発動向
・扱うプラスチックの種類、リサイクル材の回収から処理工程、異物の選別手法、品質管理方法
・異物を大量に含む複合材プラスチックの課題と対応
・耐久性や物性の劣化対策、環境への影響評価、コストや異物対策など社会実装に向けた検討課題

〇リサイクルによる脱炭素効果および資源循環の目標設定について
・LCA(ライフサイクルアセスメント)の実施例を解説。評価条件やCO2排出量の算出方法など
・企業が資源循環に関する目標設定を行うには?その考え方および具体的な流れ、指標の事例をご紹介

執筆者一覧(敬称略)

八尾 滋(福岡大学)
岸村 小太郎(三井化学(株))
芝田 麻里(芝田総合法律事務所)
伊部 英紀((株)iPL)
室井 髙城(アイシーラボ)
府川 伊三郎((株)旭リサーチセンター)
位地 正年(環境・バイオ・プラスチックリサーチ)
山内 涼太郎(東北大学)
熊谷 将吾(東北大学)
渡辺 壱(フロンティア・ラボ(株))
寺前 紀夫(東北大学)
渡辺 忠一(フロンティア・ラボ(株))
吉岡 敏明(東北大学)
本間 精一(本間技術士事務所)
井関 康人(三菱電機(株))
福嶋 容子(シャープ(株))
水谷 篤(日産自動車(株))
磯部 孝行(武蔵野大学)
住本 充弘(住本技術士事務所)
森村 努(エム・エム・プラスチック(株))
若林 大介((株) エフピコ)
吉村 利夫(福岡女子大学)
植村 隆二(萩原工業(株))
岡島 いづみ(静岡大学)
松本 亨(北九州市立大学)
水上 碧(みずほリサーチ&テクノロジーズ(株))

目次

第1章 プラスチックサーキュラーエコノミーに関する規制と国内外の動向
 第1節 プラスチックのマテリアルリサイクルにおける技術開発と海外での動向
  1.国内外でのマテリアルリサイクルの技術開発状況
   1.1 海外でのマテリアルリサイクル
   1.2 日本における取組み事例
  2.今後のマテリアルリサイクルの展開

 第2節 プラスチック資源循環促進法の概要
  1.背景
   1.1 プラスチック資源循環戦略
   1.2 プラスチック資源循環戦略に基づく施策の方向
    1.2.1 リデュースの徹底
    1.2.2 効果的・効率的で持続可能なリサイクル
  2.プラスチック資源循環促進法の概要
   2.1 基本方針
   2.2 プラスチック使用製品設計指針(環境配慮設計指針の策定)
   2.3 特定プラスチック使用製品の使用の合理化(ワンウェイプラスチックの削減)
    2.3.1 特定プラスチック使用製品と対象業種
    2.3.2 特定プラスチック使用製品多量提供事業者
    2.3.3 特定プラスチック使用製品の使用の合理化(削減)
   2.4 市町村における分別収集・再商品化の促進 
   2.5 製造・販売事業者等による自主回収の促進
   2.6 排出事業者による排出抑制・再資源化の促進
    2.6.1 排出抑制・再資源化の促進
    2.6.2 排出事業者による再資源化事業計画と廃棄物処理法の特例
  おわりにー業界への期待

 第3節 日本企業における法的対応のあり方
  1.PL 法との関係について
  2.リサイクル品認定制度
   2.1 グリーン購入法
   2.2 東京都グリーン購入推進方針
  3.SDGsとESG 投資
   3.1 SDGsとプラ新法  
   3.2 ESG 投資とプラ新法
   
 第4節 日本企業に今後求められる取り組みと注視すべきポイント
  1.世界で共通認識とされている環境問題
   1.1 海洋プラスチック汚染
   1.2 地球温暖化とカーボンニュートラル(=脱炭素化)
   1.3 生物多様性の喪失
   1.4 資源の枯渇
  2.課題と解決策
   2.1 課題に対する基本的考え方
   2.2 解決策

第2章 各製品のリサイクル技術と評価/品質改善/課題対応
 第1節 日本を取り巻く廃プラリサイクルの現状と求められること
  1.廃プラリサイクルの現状
   1.1 海外の廃プラスチック処理
   1.2 日本の廃プラスチックリサイクル
   1.3 日独廃棄物処理システム比較
  2.先行する欧州の廃プラスチック規制と政策 
   2.1 EUのシングルユース・プラスチックに関する規制
   2.2 プラスチック関連税
   2.3 リサイクル材の最低含有率
   2.4 自動車リサイクルプラスチック
  3.日本の容リ法
  4.マテリアルリサイクル
   4.1 PETボトルのリサイクル
   4.2 古着の回収
   4.3 廃プラスチックの混合利用
   4.4 プラスチックの水平リサイクル   
  5.ケミカルリサイクル
   5.1 日本のケミカルリサイクル
   5.2 熱による解重合
   5.3 廃プラスチックから芳香族
   5.4 廃プラの液化
   5.5 マスバランス方式
   5.6 廃プラスチック液化油
  6.ソーティングセンター
  7.廃プラスチックリサイクルの市場予測
  8.日本の課題

 第2節 ケミカルリサイクルとは?~その特徴と要素技術
  1.ケミカルリサイクルのリサイクルの中の位置づけ
  2.各種CRとその特徴(強みと弱み、使用できるプラスチックの種類)
  3.CRのマスバランス方式とバリューチェーン(サプライチェーン)
   3.1 混合廃プラ(PE/PP/PS)のCRの実際
   3.2 マスバランス方式とは
  4.熱分解法CR  
   4.1 プロセスフロー
   4.2 プロセスの各工程の課題と対策
   4.3 世界の工業化の状況
   4.4 世界の熱分解油メーカーと廃プラ処理能力
  5.解重合法CR
   5.1 PET
   5.2 PS とPMMAの解重合

 第3節 マテリアルリサイクルの現状と技術課題
  1.世界や日本のプラスチックのマテリアルリサイクルの現状と動向
  2.マテリアルリサイクルの技術動向と課題
   2.1 マテリアルリサイクルのフロー
   2.2 マテリアルリサイクルの判断のためのリサイクル材の基準
   2.3 選別分離技術
   2.4 水平リサイクルの課題と対策
    2.4.1 異物対策 
    2.4.2 樹脂や添加剤の劣化度の簡易判定と寿命予測
    2.4.3 物性回復剤の開発・利用
    2.4.4 リサイクル材の物性回復が可能なペレタイザーの開発
    2.4.5 水平リサイクルのためのリサイクル設計
   2.5 カスケードリサイクルの動向
   2.6 熱硬化性プラスチックのマテリアルリサイクル
  まとめと今後の展望

 第4節 熱分解ガスクロマトグラフィーによるプラスチックの性状評価
  1.熱分解ガスクロマトグラフィー(Py-GC)の概要
  2.Py-GC によるプラスチック分析事例の紹介
   2.1 バイオマスレジ袋の分析
   2.2 ケーブル材料に含まれるポリマー・添加剤の分析
   2.3 反応熱分解法によるスチレン/アクリル酸ブチル/メタクリル酸ターポリマーの組成分析
   2.4 混合プラスチック中に含まれる複数ポリマー種の同定
   2.5 生分解性プラスチックの土壌中における生分解特性評価
   
 第5節 マテリアルリサイクルにおける品質上の課題と改善技術
  1.リサイクル材の概要
  2.リサイクル材の品質低下要因 
   2.1 熱履歴による熱分解
   2.2 溶融粘度低下と流動性ばらつき
   2.3 異物混入
   2.4 添加剤含有率の低減
   2.5 繊維強化材料の破砕による短繊維化
  3.品質改善技術
   3.1 ポリマーの修復技術
   3.2 添加剤による修復技術
   3.3 異物除去による物性向上
   3.4 オンライン粘度測定による成形条件の適正化 
   3.5 ナノ繊維化による繊維破砕抑制
  4.リサイクル材の高品位成形技術
   4.1 加飾フィルムインサート成形法
   4.2 2材質成形法
   4.3 サンドイッチ成形技術
   
 第6節 製品別プラスチックのリサイクル技術および検討
  第1項 家電混合プラスチックの高度選別と自己循環リサイクル
   1.家電破砕混合プラスチック
    1.1 家電リサイクル処理の基本構成
    1.2 微破砕処理
   2.混合プラスチック高度選別技術
    2.1 代表組成
    2.2 選別プロセス
     2.2.1 湿式比重選別
     2.2.2 静電選別
     2.2.3 X線選別
     2.2.4 選別副生成物の付加価値向上
     2.2.5 高度選別量産プラント
   3.選別における品質管理  
    3.1 選別純度
    3.2 改正RoHSへの適合検査
   4.自己循環リサイクル
    4.1 製品適用の課題
    4.2 微少異物除去による物性改善
    4.3 長期耐熱性の向上
    4.4 色彩選別による白色系部品への適用展開
    4.5 シボ金型による意匠性改善
    4.6 製品適用の拡大

  第2項 使用済み家電製品からのマテリアルリサイクル技術と動向
   1.素材回収
   2.特性改善
    2.1 耐久性改善
    2.2 物性改善
   3.リサイクル材の品質管理
   4.家電製品への応用事例
  
  第3項 自動車におけるプラスチックリサイクル技術動向
   1.使用済自動車の処理とプラスチックリサイクルへの課題
   2.自動車に用いられるプラスチック材料
   3.使用済自動車からのプラスチックリサイクル
    3.1 ASR からのプラスチック高度選別回収技術
    3.2 使用済自動車からのプラスチック回収とリサイクル
   4.プラスチックのマテリアルリサイクルとケミカルリサイクル 
    4.1 マテリアルリサイクル
    4.2 ケミカルリサイクル
   5.まとめ

  第4項 建築系廃プラスチックのリサイクル
   1.プラスチックと建築物
   2.建築分野の廃プラスチックのリサイクルと排出状況
   3.建築分野の廃プラスチックのリサイクル事例
    3.1 マテリアルリサイクルの事例
     3.1.1 塩化ビニル管
     3.1.2 樹脂窓の形材
     3.1.3 マテリアルリサイクルのまとめ
    3.2 サーマルリサイクル
    
  第5項 環境対応包装における循環型プラスチックの欧州事情
   1.循環型パッケージとは
   2.EU2022/1616及び改定PPWDの概要
    2.1 EU2022/1616の概要
     2.1.1 リサイクル技術
     2.1.2 除染工程
     2.1.3 リサイクルプロセス
     2.1.4 リサイクルプラスチック
     2.1.5 再生プラスチック材料および物品
     2.1.6 再生量、リサイクル含有量
     2.1.7 各種のリサイクル技術
     2.1.8 包装材の回収可能性に関する要求事項
     2.1.9 適合性宣言
    2.2 改定PPWD (PPWR)
     2.2.1 recycled plasticsの使用と配合割合の義務化
     2.2.2 使用禁止とすることが提案された包装
   3.メカニカルリサイクルの課題と事例
    3.1 フランスのCITEOの事例
    3.2 脱インクとデラミネーション技術
    3.3 メカニカルリサイクル技術の脱インク、デラミの事例
   4.各種ケミカルリサイクルの方法
    4.1 方法と事例
    4.2 樹脂メーカーの供給体制
   5.回収品の選別技術と課題 
    5.1 Nextlooppの方法
    5.2 CEFLEXの方法
    5.3 HolyGrailの方法
    5.4 Recycleye社の方法
   6.日本の輸出包装製品はどのように対応するか
    6.1 モノマテリアル指向の実施の制約
    6.2 廃プラの回収・原料確保
    6.3 軟包装の複合ラミネート包材の再生は可能か
    6.4 プラスチック包装代替の紙仕様は有効か
  
  第6項 オフィス・プラスチックのリサイクルに向けた取り組みと検討、その課題
   1.オフィス・プラスチックの定義
   2.東京都実証事業としての取り組み
   3.リサイクルシステムの概要
   4.オフィス・プラスチックの組成
   5.オフィス・プラスチックの再資源化
   6.プラスチック製品への利用
   7.CO2排出削減効果   
   8.社会実装に向けた検討課題
    8.1 回収物の品質向上
    8.2 処理費用
    8.3 製品価格
   9.まとめ
    
  第7項 食品容器の「トレーtoトレー」&「ボトルto透明容器」の資源循環型リサイクル  
   1.食品トレーについて
   2.PSP トレーのリサイクル
   3.PSP トレーのリサイクルプロセスと工程
    3.1 回収(エフピコ方式 四者一体のリサイクル)
    3.2 再生原料工程
    3.3 商品化
    3.4 自主基準
   4.透明容器及びペットボトルのリサイクル
   5.ボトルto透明容器 エコAPET、エコOPETの展開     
   6.エコトレー・エコAPETの環境影響評価
   7.今後の展望と課題
 
  第8項 PET(ペットボトルなど)のリサイクル(MRとCR)
   1.PETリサイクルの世界の状況
   2.PETのMR
    2.1 日本のPETボトルMRの状況
    2.2 日本のMRプラントの新増設
    2.3 EUのボトル規制と日本の飲料メーカーの対応
    2.4 PETボトルの3R
    2.5 MR技術
   3.PETのケミカルリサイクル(CR)
    3.1 概要
    3.2 PET(樹脂、繊維)の工業的製法(重合)
    3.3 PETの解重合手法
    3.4 PETの解重合の工業化技術
    3.5 PETのCR(または再生材)に関するマスバランス方式

  第9項 使用済み紙おむつのリサイクル
   1.紙おむつを構成している素材
    1.1 表面材(内側)
    1.2 吸収材
    1.3 防水材
    1.4 立体ギャザー
    1.5 接着剤
    1.6 表面材(外側)
   2.使用済み紙おむつ処理の現状と課題
   3.使用済み紙おむつリサイクルの実情
    3.1 使用済み紙おむつ再生利用の効果
     3.1.1 市区町村 
     3.1.2 事業者
    3.2 使用済紙おむつ再生利用の取組事例
     3.2.1 水溶化・分離処理によるパルプ・プラスチック回収(トータルケア・システム株式会社) 
     3.2.2 水溶化・分離・オゾン処理による水平リサイクルに向けたパルプ回収(ユニ・チャーム株式会社)
     3.2.3 洗浄・分離処理によるパルプ・プラスチック回収と熱回収(サムズ株式会社)
     3.2.4 破砕・発酵・乾燥処理による燃料製造(株式会社スーパー・フェイズ)
    3.3 現状の課題
     3.3.1 高吸水性樹脂
     3.3.2 プラスチック類
   4.今後の展望
    
  第10項 プラスチック複合材の水平リサイクルにおけるその課題と解決方法
   1.ブルーシート水平リサイクル
    1.1 水平リサイクル概要
    1.2 複合材リサイクルにおける課題:異物除去
    1.3 複合材リサイクルにおける課題:異物除去の解決手法(押出濾過)
     1.3.1 スクリーンメッシュに関して
    1.4  2段階濾過の応用例(PET ボトルリサイクル 2段階濾過焼結フィルター)
   2.樹脂改質に関して 
    2.1 樹脂改質に関して:リサイクル樹脂粘度調整の具体事例
    2.2 押出前プラスチック洗浄の重要性
    2.3 より効率的な異物除去のための洗浄手法:リファイナー
    2.4 洗浄水の濾過による異物除去
   3.複合材のプラスチック分離に関して
    3.1 複合材プラスチックリサイクルにおけるコスト低減の重要性
    
  第11項 プラスチック複合材(炭素繊維強化プラスチック)のリサイクル技術
   1.炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のリサイクル
   2.熱分解法
   3.常圧溶解法
   4.亜臨界・超臨界流体法
   5.熱可塑性プラスチックを用いたCFRP

第3章 リサイクルによる脱炭素効果および資源循環の目標設定
 第1節 ライフサイクルアセスメントの手法と事例
  1.容リプラスチックを対象としたLCA
   1.1 機能単位とシステム境界
   1.2 既往調査報告書における評価条件のまとめと再計算
   1.3 感度分析による寄与度の把握
   1.4 寄与度の大きい変数を用いた重回帰分析
  2.試算のための条件の設定
   2.1 機能単位
   2.2 プラスチック組成
   2.3 評価対象システム(高品質MR)
   2.4 ベースライン(従来MR)
   2.5 CO?削減効果の全国・年間値の計算方法
   2.6 容リプラスチックのMRのシステム境界
   2.7 製品プラスチックのMRのシステム境界
  3.試算結果
  4.まとめと課題

 第2節 資源循環に関する目標設定の仕方・指標の考え方
  1.指標の設定
   1.1 資源循環に関する指標の例
    1.1.1 「循環型社会形成推進基本計画」における指標
    1.1.2 「サーキュラー・エコノミーに関する開示・対話ガイダンス」における指標
    1.1.3 その他の企業を対象とした指標を用いた評価の例
    1.1.4 リサイクルに関する指標の例
   1.2 指標選定の具体的な方法
    1.2.1 指標選定の流れ
    1.2.2 【ステップ1】指標体系と対象粒度の設定 
    1.2.3 指標候補の選定
    1.2.4 最終的な指標の選定と選定基準の例(RACER 基準)
  2.目標値の設定

本書籍申し込みはこちらから → 

ページトップへ