……Zoomオンライン受講
○各フィラーの種類・特性・機能や評価法から、分散の基礎とモデル実験と実証を基にした効果的な分散のポイント、グラフェンやCeNF、CNTといったナノフィラー分散の最新研究動向と高機能化まで。
○フィラーを高分散混合・充填するためのポイントを1日速習!
講師
名古屋産業科学研究所 研究部 上席研究員
名古屋大学 名誉教授
小長谷 重次 氏
講師紹介
2005年6月東洋紡株式会社退社後、奈良先端科学技術大学院大学 産学官連携研究員を経て2007年4月名古屋大学 工学研究科化学生物工学専攻 教授、2007年~2010年 フィラー研究会会長、2011年よりフィラー研究会顧問、2015年4月より名古屋大学名誉教授かつ(公財)名古屋産業科学研究所 研究部 上席研究員、さらに2019年9月より高分子学会フェロー、として現在に至る。
ご専門は、重縮合(ポリエステル・ポリアミド合成)、フィラー分散・充填、機能性高分子(透明導電、逆浸透膜、抗菌性高分子など)、ポリエステルフィルム。
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日時・受講料・お申込みフォーム
●日時:2026年4月22日(水) 10:30-16:30 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
●受講料:
【オンライン受講】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。
*5名以上でのお申込の場合、更なる割引制度もございます。
ご希望の方は、以下より別途お問い合わせ・お申込みください。
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配布資料・講師への質問など
●配布資料は、印刷物を郵送で1部送付いたします。
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・郵送の都合上、お申込みは4営業日前までを推奨します。(土、日、祝日は営業日としてカウントしません。)
・それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、その場合、テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。ご了承の上お申込みください。
・資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
●当日、可能な範囲でご質問にお答えします。(全ての質問にお答えできない可能性もございます。何卒ご了承ください。)
●ご受講に際しご質問・要望などございましたら、下記メールアドレス宛にお問い合わせください。
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セミナーポイント
■はじめに:
フィラーとは、ポリマー(プラスチック)の機能向上を目的として添加される無機または有機の微粒子です。近年、研究開発の対象となるフィラー粒径はミリメートルからサブミクロン、さらにはナノサイズへと微細化が進んでいます。ポリマーへのフィラー高分散・高充填を実現するためには、フィラー表面の電荷反発や立体障害を活用することが重要です。しかし、スラリーやポリマーモデル体中での分散実験に基づき、実際のパイロットプラントや生産プラントでのフィラー充填ポリマーの合成や分散状態を詳細に検討した報告は多くありません。
本セミナーでは、スラリーやポリマー中でのフィラー分散に関する基礎知識に加え、酸化チタン・アルミナ・炭酸カルシウムなどのナノフィラーを用いたポリエステル(PET)への分散モデル実験、さらに各種添加剤が分散性に及ぼす影響を詳細に解説します。モデル実験の成果をもとに、実際のフィラー充填PETの合成実験を行い、理論と実証の整合性を検証します。また、ナノ炭素粒子やセルロースナノファイバーといった機能性ナノフィラーの分散、これらを用いたナノコンポジットの最新研究動向や高機能化のポイント、具体的な開発方策についても紹介します。
■受講対象者:
本テーマに関心のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。
■必要な予備知識:
特別な予備知識は不要です。分野に興味があればご理解いただけます。
■本セミナーで習得できること:
・フィラーの基礎知識
・スラリーおよびポリマーへのフィラー分散技術の基礎
・ポリマーへのフィラー分散モデル実験(ゼータ電位等)の基礎と実践
・機能性フィラーおよびフィラー充填複合材料(アンチブロック性、導電性、伝熱性、抗菌・抗ウイルス性)の要点と最新動向
・機能性ナノフィラー(ナノ炭素、セルロースナノファイバー)複合材料の現状、高機能化のポイントと課題
など
セミナー内容
1.フィラーの基礎知識
1)フィラーの変遷と意義
a)従来型フィラーからナノフィラーへの進化
b)フィラーがポリマーにもたらす機能向上の役割
2)フィラーの種類・特性・評価法
a)フィラーの分類
・無機性フィラー
・有機性フィラー
・有機・無機ハイブリッドフィラー
b)主要フィラー(例:炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン)の製法と特性
・各フィラーの製造方法
・物理的・化学的特性の違い
c)フィラー径と粒度分布の評価法
・直接観察法(電子顕微鏡によるフェレ径測定)
・間接観察法(動的光散乱法など)
・各種測定法の特徴と選択ポイント
d)フィラー表面特性の違い
・無機酸化物と無機塩の表面性状比較
・表面電荷(ゼータ電位)の測定方法と意義
3)機能性フィラーおよび複合材料の研究動向と高機能化のポイント
a)各種機能性フィラー
・アンチブロッキング用フィラー
・導電性フィラー
・熱伝導性フィラー
・抗菌・抗ウイルス性フィラー
b)高機能化のための設計指針と最新トレンド
2.ポリマーへのフィラー分散とモデル実験
1)分散・凝集の基礎
a)フィラー分散スラリー調製の考え方
・分散支配因子(表面電荷・立体効果)の理解
・ゼータ電位測定法の実際と課題
b)分散剤と表面修飾の効果・選択方法
・分散剤の種類と選定基準
・表面修飾による分散性向上のメカニズム
2)ポリエステル(PET)へのフィラー分散モデル実験と実証
a)酸化チタンフィラーの分散モデル実験
・PET 中での分散評価法
・重合系における分散の実際
b)各種ナノフィラーの PET への高分散化モデル実験
・酸化チタンナノ粒子充填 PET
・アルミナナノ粒子充填 PET
・炭酸カルシウムナノ粒子充填 PET
c)実証例と分散性評価のポイント
3.機能性ナノフィラーとナノコンポジットの研究開発動向
1)機能性ナノフィラーの研究開発動向
a)ナノ効果(ナノフィラー充填効果)
b)ナノ炭素粒子(カーボンナノチューブ、グラフェン類など)
・製造法と特性
・スラリー・ポリマーへの分散技術
・ナノ炭素粒子充填コンポジットの開発動向と高機能化ポイント
・演者による機能性(酸化)グラフェン充填コンポジット研究の紹介
c)セルロースナノファイバー(CeNF)
・CeNF の製造法・特性・研究開発動向
・CeNF の分散技術と実際
・CeNF 充填コンポジットの開発動向と高機能化ポイント
・演者による機能性 CeNF 充填コンポジット研究の紹介
d)課題と対策の現状
4.まとめおよび質疑応答
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セミナーコード:AG260416


