著者
メディカライト・ジャパン 社長 医学博士 石塚 善久 氏
略歴
石塚 善久(いしづか よしひさ)
鹿児島県指宿市出身。1985年3月に東海大学大学院医学研究科を修了し2年間同大学医学部に勤務した後、渡米しミシシッピー州立大学メディカルセンターに2年半勤務。帰国後は製薬会社で医薬品の研究開発に携わり、1999年7月に独立してメディカライト・ジャパンを設立。現在、メディカライト・ジャパン社長 医学博士。
日本薬理学会学術評議員
日本神経精神薬理学会員
発刊・体裁・価格
発刊 2011年2月24日 定価 30,800円 (税込(消費税10%))
体裁 B5判 175ページ ISBN 978-4-904080-69-6 →詳細、申込方法はこちらを参照
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書籍ポイント
★ライティングスキル向上のポイントをマスター!
<こんなことが理解できます>
日本語の表現は何故あいまいなのか
メディカルライティングではどのようなことに留意すればよいのか
治験薬概要書を作成する際の留意点はなにか
同意説明文書はどのような内容が求められるか
治験総括報告書とはどのように作成すべきか
<本書のポイント>
本書は著者が今までセミナーで話し、好評を得てきた内容をまとめたものである。本書は3部から成り、第1部の「日本語およびライティングの概念」では、われわれが日ごろ用いている日本語はどのような特徴を持つ言語なのか、そしてその日本語を用いたライティングでは一般的にどのようなことに留意すべきなのかについて解説した。第2部の「メディカルライティングの基本」では、句読点や符号の使い方、誤解されない文章を書くための要点、わかりやすい文章にするためのコツなど、メディカルライティングには欠かせないポイントについて実例文を用いて解説した。第3部の「メディカルドキュメント作成のポイント」にはGCP(Good Clinical Practice)や関連ガイドラインに基づいて、治験薬概要書、同意説明文書、治験総括報告書を書く際に役立つよう、その留意点と記載の実例をまとめた。
第1部と第2部は通して読んでいただきたい。第3部は実際にメディカルドキュメントを作成する際の参考になればと思い載せた内容であるから、必要に応じて読んでいただければと思う。
本書のポイント
◎ライティングの心得
・読み手のレベルに合わせた表記・表現、口語表現、論理的な文章とは?
◎ライティングの要点を詳細に解説!
・日本語の特徴、ライティングを行う際の留意すべき点とは?
・句読点や符号の使い方、誤解されない文章を書くための要点、わかりやすい文章にするためのコツとは?
★多数の例を参考に、メディカルライティングスキル向上のポイントを詳細に解説!
目次
序論
1. 日本語の特徴
1 解釈の多様性
2 語句の欠落
2. ライティングの心得
1 読み手のレベルに合わせた表記・表現
2 口語表現
3 論理的な文章
3. 文書全体の論理性
4. 句読点と符号
1 句点と読点
1.1 句点
1.2 読点
1.3 句点と読点の組み合わせ
2 中点と斜線
3 コロンとセミコロン
4 ダッシュと波形
5 下線,アスタリスク,米印
6 括弧
7 アットマークと著作権表示記号
8 登録商標記号と商標記号
9 番号記号
5. ライティングの要点
1 正確性
1.1 主語と述語
1.2 助詞
1.3 接続詞
1.4 専門用語と略語
2 明解性
2.1 あいまいな文
2.2 意味不明な文
2.3 受動表現を多用しない
2.4 「おいて」「ついて」「として」
3 簡潔性
3.1 余剰表現は避ける
3.2 冗長文はナンセンスである
3.3 長文は短文に分ける
4 一貫性
4.1 表現と表記
4.2 文書フォーマット
4.3 略語表記
6. 読みやすい文章
1 漢字
2 関連の強い語句
3 必要語句
4 文意の流れ
7. メディカルドキュメント
1 治験薬概要書
1.1 治験薬概要書の目的
1.2 治験薬概要書の構成および内容
1.3 開発段階に応じた適切な内容
1.4 全般的な記載方法
1.5 項目ごとの書き方のポイント
1.6 改訂の時期とそのポイント
2 同意説明文書
2.1 同意説明文書の内容
2.2 同意説明文書の作成
2.3 GCPで規定されている説明事項
2.4 注意すべき語句および表現
2.5 治験対象者別留意点
2.6 表現の統一
2.7 同意書の内容および作成
3 治験総括報告書
3.1 治験総括報告書の作成に必要な資料
3.2 治験総括報告書の構成および作成手順
3.3 項目別記載内容とその留意点
4 参考資料
付録
1 常用漢字表(1945文字)
2 略語とその意味
2.1 医薬品開発に関連する組織の略語
2.2 医薬品開発の一般的略語
2.3 主な臨床検査項目の略語