著者
松原 喜代吉 氏
内資・外資系製薬企業に26年間勤務し、MR、営業所長、支店長、病院部長、特約店推進室長、戦略企画室長等を務める。
2004年3月、(有)オフィス・メディサーチを設立し、取締役社長に就任 。
2008年より、城西国際大学非常勤講師を兼務(医療経営論)。
■ 資 格
経済産業大臣登録 中小企業診断士 2001年登録
(社)神奈川県経営管理センター 公認登録経営コンサルタント
(社)日本販売士協会 販売士1級
(社)日本販売士協会 登録講師
■ 所属組織
(社)中小企業診断協会 正会員
(社)中小企業診断協会東京支部城南支会・理事
(社)中小企業診断協会東京支部「医療ビジネス研究会」「医薬品等研究会」会員
発刊・体裁・価格
発刊 2017年5月8日 定価 40,700円 (税込(消費税10%))
体裁 B5判 124ページ ISBN 978-4-86502-128-8 →詳細、申込方法はこちらを参照
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本書のポイント
★最新の制度改正も踏まえ、保険・薬価の仕組み・価格戦略のポイントを理解!
★各国の最新の医療費・薬剤費等の統計データの情報も網羅!
★バイオシミラー製品の承認、市場シェア、HTA等の状況についても解説!
◎欧米主要4か国(アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス)の医療保険制度・薬価制度の仕組みを徹底解説
◎各国の最新の医療費・薬剤費等の統計データ、制度改正等の情報を網羅
◎各国の新薬・ジェネリック医薬品の薬価・価格設定方法とそのポイントについて分かりやすく解説
◎近年のグローバルなトレンドである、バイオシミラー製品の承認・上市状況や市場シェアの動向、HTA(医療経済評価)の実施及び活用状況などについても国ごとに解説
◎海外先進主要国市場への展開を行う際の留意点について提言
著者より
アメリカでは、トランプ新大統領就任によるオバマケア廃止に向けた動きや医薬品価格引き下げを示唆する発言など、医薬品市場での先行き不透明感が強まっている。一方、イギリスではEU離脱やNICEと製薬企業間でのリスクシェアリング協定の活発化、ドイツでは新薬の早期有用性評価の実施による自由価格制からペイヤーとの交渉価格制への移行、フランスでは価格交渉におけるHTAデータの活用など、近年になって先進主要国の医療保険・薬価制度には様々な変化が見られるようになっている。
本書は、上記のような最新の制度改正等の情報を踏まえ、先進主要4か国であるアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの医療保険制度・薬価制度の仕組みについて、初学者でも理解できるよう、分かりやすく解説している。
また、近年のグローバルなトレンドとなっているバイオシミラーやHTA(医療経済評価)の動向についても紹介している。
その意味で、〝これ一冊で、先進主要国における保険償還の仕組みや薬価設定の具体的な方法やそのポイントが理解できる″という構成及び内容となっている。
製薬企業の担当者はもちろん、先進主要国の医薬品関連ビジネスに携わっている方々の座右の書として広く活用していただければ幸甚である。
目次
第1章 アメリカの医療・薬価制度
1. 医療保険制度
1.1 医療保険制度の種類
1.2 無保険者解消を目指すヘルスケア改革(オバマケア)
2. 薬価制度
2.1 薬価設定方法
2.2 様々な医薬品の価格と実勢価格の水準
3. 薬剤の保険償還システム
3.1 民間保険
3.2 メディケア
3.3 メディケイド
4. マネージドケアへの対応
4.1 マネージドケアの薬剤費抑制策
4.2 フォーミュラリへの掲載条件とその作成プロセス
5. GE医薬品とバイオシミラー
5.1 GE医薬品市場について
5.2 GE医薬品の使用促進策
5.3 バイオシミラーについて
6. HTA(医療経済評価)の取り組みと活用
6.1 HTAの実施状況
6.2 アメリカのHTAの特徴
6.3 VAや民間保険でのHTAの活用状況
第2章 イギリスの医療・薬価制度
1. 医療保険制度
1.1 公的医療保障制度
1.2 民間医療保険について
2. 薬価制度
2.1 薬価設定方法
2.2 保険償還対象医薬品のリストと価格表
3. 薬剤の保険償還システム
3.1 保険償還対象となる薬剤と患者負担
3.2 保険償還の仕組み
4. GE医薬品とバイオシミラー
4.1 GE医薬品市場について
4.2 GE医薬品の使用促進策
4.3 バイオシミラーについて
5. HTA(医療経済評価)の取り組みと活用
5.1 HTAの実施状況
5.2 イギリスのHTAの特徴
第3章 ドイツの医療・薬価制度
1. 医療保険制度
1.1 公的医療保険制度
1.2 民間医療保険
2. 薬価制度
2.1 薬価設定方法
2.2 AMNOGに基づく早期有用性評価
3. 薬剤の保険償還システム
3.1 保険償還対象となる薬剤と患者負担
3.2 保険償還薬の価格リスト
3.3 強制割引
3.4 保険償還の仕組み
4. GE医薬品とバイオシミラー
4.1 GE医薬品市場について
4.2 GE医薬品の使用促進策
4.3 バイオシミラーについて
5. HTA(医療経済評価)の取り組みと活用
5.1 HTAの実施状況
5.2 ドイツのHTAの特徴
第4章 フランスの医療・薬価制度
1. 医療保険制度
1.1 医療保険制度の概要
1.2 保険給付方式
2. 薬価制度
2.1 薬価設定方法
2.2 参照価格制度TFR
3. 薬剤の保険償還システム
3.1 保険償還対象となる薬剤と患者負担
3.2 保険償還薬の価格リスト
3.3 保険償還の仕組み
4. GE医薬品とバイオシミラー
4.1 GE医薬品市場について
4.2 GE医薬品の使用促進策
4.3 バイオシミラーについて
5. HTA(医療経済評価)の取り組みと活用
5.1 HTAの取り組み状況
5.2 フランスのHTAの特徴
おわりに
本書に使用した略語の一覧