発刊・体裁・価格
発刊 2019年7月25日 定価 33,000円 (税込(消費税10%))
体裁 B5判 167ページ ISBN 978-4-86502-173-8 →詳細、申込方法はこちらを参照
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本書のポイント
メディカルライティングの基礎を解説した上で、治験薬概要書や治験総括報告書、治験実施計画書等の文章例をふまえ、ライティングの応用も学べる書籍です。
本書籍は大別すると基礎編(1-3章)と応用編(4章)となります。
それぞれ以下のポイントや内容を解説します。
【基礎編】
・どのような事に注意し・考えライティングを行うか?
・句読点や記号・単位表記等のメディカルライティング上での記載ルール
・文章上で文意を正確に、明確に表現するための、文字の使い方とルール
・語句の表現方法の使い分けや使い方
・簡潔な文章を作成する上での考え方
・一貫性のある記述(表記・表現・統一基準)を行う上でのポイント
【応用編】
・実際のメディカルドキュメントの文例を提示し、基礎編で学んだ内容をふまえ、より良い改訂例を解説する。
<本書籍で習得できること>
・メディカルライターとしての心がけ
・ライティングにおけるルール
・簡潔・明快・正確な文章を作成するコツ
・読みやすい文書を作成するポイント
著者
メディカライト・ジャパン 代表 医学博士 石塚 善久 先生
メディカライト・ジャパン設立後,20年が経過し,手掛けたメディカルドキュメントは500部超,メディカルライティングセミナーでの講演は290回超。その豊富な経験を生かしたコンサルティング,また,ライティング技術の真髄に迫る講演は,評判が良い。
メディカライト・ジャパンでは,社内研修も承っております。気軽に,ご相談下さい。
→https://www.medicalite.co.jp/SIpage.htm
著者より
本書籍は,旧著の「医薬品開発のための日本語メディカルライティング」 のテーマの一つであった「メディカルライティングの基本」のセクションを見直し,その内容をさらに充実させました。
また,意味があいまいな文を明快でわかり易い文にするための方法や考え方も第4章にまとめました。
著者の他関連書籍
2016年12月5日発刊 「メディカルライティングに役立つ臨床試験関連用語集」
2011年2月24日発刊 「医薬品開発のための日本語メディカルライティング」
目次
第1章 序論
1. メディカルライティング
2. メディカルライターとその役割
3. ライティングの心得3 ヵ条
3.1. 読み手のレベルに合わせた表記・表現
3.2. 口語表現
3.3. 論理的な文章
4. 日本語の特徴
4.1. 述語重点型
4.2. 日常会話
4.3. 論理性
5. 論理的思考
6. 文書全体の論理性
第2章 ライティングの基本
1. 句読点と符号・記号
1.1. 句点と読点
1.1.1. 句点と読点の組み合わせ
1.1.2. 句点
1.1.3. 読点
1.2. 中点と斜線
1.3. セミコロン
1.4. コロン
1.5. ダッシュ
1.6. 括弧
1.7. ハイフン
1.8. 下線,波線,アスタリスク,米印
1.9. アットマークと著作権表示記号
1.10. 登録商標記号と商標記号
1.11. 番号記号
1.12. 単位の表記
1.13. 数式と数値の表記
2. 正確な記述
2.1. 主語と述語を関連付ける
2.1.1. 主語
2.1.2. 主部と述部の関係
2.2. 「は」と「が」を正しく使い分ける
2.3. 「に」と「と」を正しく使い分ける
2.4. 限定の「で」を正しく使う
2.5. 「それぞれ」を正しく使う
2.6. 言葉を正しく使う
2.6.1. 確認
2.6.2. 推察,推測,推定
2.6.3. 予想,予測
2.7. 専門用語を正しく使う
2.7.1. 治験薬
2.7.2. 選択基準と組入れ基準
2.7.3. 有効性と有用性
2.7.4. 忍容性
3. 明快な記述
3.1. あいまいな語句に注意する
3.1.1. れる,られる
3.1.2. 具体性に欠ける言葉
3.2. 「の」に注意する
3.3. 具体的に述べる
3.4. 修飾語の位置に注意する
3.5. 否定表現に注意する
3.5.1. 全否定と部分否定
3.5.2. 「~のように~ない」という表現
3.5.3. 二重否定
3.6. 能動表現と受動表現を使い分ける
3.6.1. 能動表現は明確
3.6.2. 受動表現を活かせる三つのケース
3.7. 「おいて」「ついて」「として」を多用しない
3.8. 接続詞を正しく使う
3.8.1. 接続詞の役割
3.8.2. 前置きの「が」
3.8.3. 接続詞の省略
3.9. 「より」という表現に注意する
3.10. 指示代名詞を活用する
4. 簡潔な記述
4.1. 余剰表現は避ける
4.2. 冗長文はナンセンスである
4.3. 長文は短文に分ける
5. 一貫性のある記述
5.1. 表記と表現
5.1.1. 名詞の表記
5.1.2. ひらがな,漢字,かたかな,アルファベット
5.1.3. 数字の表記
5.1.4. 修飾語の語順
5.1.5. 表現の一貫性
5.1.6. 文意の一貫性
5.2. 文書フォーマット
5.2.1. 余白,文字,行間,段落
5.2.2. タイトルと見出し
5.2.3. 箇条書き
5.3. 見出し書き
第3章 読みやすい文章
1. 漢字表記
2. 略語表記
3. 関連の強い語句
4. 文意の流れ
第4章 実例文改訂例集
※この章では、治験実施計画書、治験総括報告書、コモンテクニカルドキュメントに記載された誤解を招く文章例を多数取り上げ、より良い文章にするためのポイントを解説し、模範改訂文例を提示する。