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FT‐IRイメージング/マッピング スペクトル解析 ピーク解析 実務 書籍

基礎事項・測定・解析・事例から

FT-IRイメージング/マッピング法の活用を考える

~Utilization of FT-IR Imaging / mapping method~


発刊・体裁・価格

発刊  2023年7月14日  定価  29,700円 (税込(消費税10%))
体裁  B5判 82ページ  ISBN 978-4-86502-247-6   →詳細、申込方法はこちらを参照

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FT-IRイメージング/マッピング法の活用を考える 書籍

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内容について

 フーリエ変換赤外分光光度計(以下「FT-IR」という)での分析結果を、測定で得られたスペクトルを1つ1つ示しながら解説したとしても、 きちんと理解するまでうまく伝えることは難しい。分析の内容や結果に対する理解を深めるためには、FT-IR での分析結果をスペクトルだけではなく、 解析画像として可視化して解説することが効果的である。
 汎用性の高い分析装置として知られているFT-IR の測定法の一つであるイメージング/ マッピング法(以下「イメージング/ マッピング」という)は、 分析結果を解析画像として可視化することができ、試料の成分構成や成分分布情報の可視化に加え、 測定で得られた多量の数値データを用いた統計解析も可能であることから、分野を問わず分析に広く用いられつつある。 分析経験が浅い人が用いる際にも、分析結果を可視化するプロセスを経ることで、測定結果に対する理解を深める効果がある。
 本書では、イメージング/ マッピングをより一層分析に活用してもらうため、FT-IR の基礎的な事項と一般的な分析手法を解説した上で、 イメージング/ マッピングの特徴やそれを用いた解析手順・解析方法および分析例について解説する。
(文中「はじめに」より引用)

掲載内容の概要

☆FT‐IR測定・分析方法の実務知識を学べる。
☆イメージング/ マッピング測定の利用法や、事例をふまえた分析・解析手法を掲載。
☆実務者視点・経験による測定時のコツ・実務上の注意点を細かくコメント

・FT‐IRの簡単な理論と利点と欠点
・測定法の種類と各測定法の特徴や起こりやすいトラブルおよびその対処法
・事例を挙げて前処理時に実務者は何をしているか、どこに注意を向けるかを細かにコメント
・測定データの解析方法と解析でよく利用する処理の内容と留意点
・イメージング/ マッピング(スペクトルの可視化)とは何か、どのような利点があるか。
・「イメージング」機能と「マッピング」機能の違いと各利点
・イメージング/ マッピング機能を利用するための測定手順と実務上の留意点
・イメージング/ マッピングによる解析画像の見方と解析事例の解説
・「イメージング/ マッピング」を利用した実際の分析事例と各分析上でのテクニック

著者紹介

あなりす 代表 岡田きよみ先生

目次

第1章 分析目的の必要性

第2章 分析装置の種類について

第3章 FT-IR の概要
1.FT-IR とは
2.FT-IR の長所と短所

第4章 FT-IR での測定
1.測定方法
2.測定時の注意点
3.顕微測定

第5章 前処理
・液体中の浮遊物、あるいは浮遊物のある液体の分離
・固体あるいは液体からの溶剤を使用した成分分離
・固体成分の分離
・測定物の加工が必要な場合

第6章 測定手順
1.バックグラウンド測定
2.試料測定

第7章 FT-IR 解析の概要
1.スペクトルの解析
 1.1 データベースを使用した解析
 1.2 ピークからの解析
2.解析で多用される処理
 2.1 差スペクトル
  ・差スペクトルがうまくいかないときのコツ
 2.2 ベースラインとベースライン補正
 2.3 ピーク比率
  ・成分ピークの選択
  ・ベースラインおよびピーク高さと面積の算出  

第8章 イメージング/ マッピングについて
1.スペクトルの可視化
2.イメージング/ マッピングの相違
 ・XY方向の最高空間分解能
 ・XY方向の空間分解能の自由度
 ・測定時間
3.試料の測定から解析画像作成までの手順
4.解析画像の見方
5.イメージング/ マッピング解析例
 5.1 スペクトルピークからの解析画像作成方法および作成した解析画像の見方
 5.2 主成分解析画像を利用したスペクトル解析

第9章 イメージング/ マッピングの分析
1.良品と不良品の成分分析
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
 ・考察
 ・コメント
2.積層体の分析
 <積層フィルムの分析>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
 ・ピークの選択
 <感熱ラベル(熱を掛ければ発色する層を含有したラベル用紙)の分析>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法・結果
 ・コメント
・前処理について
3.セルロースの疎水基分布の確認
 ・分析目的
 ・背景
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
4.試料中の添加剤の分散性評価
 <PP注のセルロース分散性評価>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法・統計処理の考え方
 ・分析結果
 ・本分析での分散性の良し悪しの判断
 <PP中のセルロース凝集形状と形状方向性の評価>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法・統計解析の考え方
 ・分析結果
 ・コメント
5.樹脂配向の可視化
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
 ・配向測定について
6.薬の分析
 <錠剤の成分分布>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法・分析結果
 ・コメント
 <微粒子含有錠剤の成分分析>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
 ・コメント
 ・主剤成分の確認のアドバイス
 <近赤外領域を使用し測定したフィルコートした錠剤の成分分析>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
 ・近赤外領域の波長を用いた測定
7.異物の分析
 <樹脂板上の異物>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
 <酢酸セルロース上の液晶ハジキ部の分析>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法・分析結果
 ・補足
 <フィルム中の繊維状異物‐異なる空間‐>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
 ・コメント
8.劣化の分析
 <成形体PEの熱劣化過程の可視化>
 ・分析目的
 ・前処理
 ・測定方法
 ・解析方法
 ・分析結果
 <PE成形体の水劣化>
 ・分析目的
 ・試料
 ・使用する分析機器
 ・前処理
 ・測定方法(FT-IR)
 ・解析方法(FT-IR)
 ・分析結果
 ・劣化分析

第10 章 イメージング/ マッピングの利点と留意点
1.利点
2.留意点および対処法

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