発刊・体裁・価格
発刊 2021年12月16日 定価 22,000円(税込(消費税10%))
体裁 255ページ CD-R ISBN 978-4-86502-224-7 →詳細、申込方法はこちらを参照
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★本書の続編「環境と資源から見るフッ素技術 2~各種規制と除去・回収・再資源化技術~」
2021年12月発刊となります。
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著者
百田 邦堯 先生 (元 森田化学工業(株) 常務取締役技術本部長)
<御略歴>
1972年より森田化学工業(株)にて新規フッ素化合物の研究開発、製造技術の開発に携わり、最近ではフッ素資源のリサイクル技術の開発を進めてきた。
研究部部長、取締役精密化学品事業部長、取締役堺事業所長、取締役技術本部長、常務取締役技術本部長などを歴任後、2009年9月に同社を退任。
その間、2000年度山口大学の客員教授、2008年度京都大学客員教授等を務める。
フッ素化学の基礎研究から開発・設備化までと幅広い技術の経験と知識を生かし、現在、フリーの技術コンサルタント等として活動中。工学博士。
目次
第1章 フッ素を取り巻く環境
1.自然界のフッ素
1.1 地殻
1.1.1 蛍石(CaF2)
1.1.2 氷晶石(Na3AlF6)
1.1.3 燐灰石(リン鉱石;Ca10(PO4)6F2)
1.2 土壌
1.3 水系
1.3.1 海水
1.3.2 地下水
1.3.3 地表水
1.3.4 その他の水
1.4 大気
1.5 食物
2.フッ素と健康
2.1 一般的なフッ素の摂取
2.1.1 フッ素の摂取量
2.1.2 摂取されたフッ素の吸収
2.2 フッ素による急性中毒
2.3 フッ素による慢性毒性
2.4 フッ素化合物取り扱い現場でのフッ化水素許容度濃度
3.フッ素の資源問題と対策
3.1 フッ素資源の枯渇問題
3.1.1 CaF2の採掘量・埋蔵量
3.1.2 CaF2の市場
3.2 日本におけるフッ素のマテリアルフロー
3.2.1 日本のフッ素資源利用
3.2.2 日本のフッ素マテリアルフロー
3.3 資源問題の短中期的対策
3.3.1 フッ素リサイクル
3.3.2 低品位蛍石の利用
3.3.3 リン酸工業からの利用
4.フッ素化合物の性質と工業的な利用
4.1 フッ素化合物の性質
4.2 無機フッ素化学工業
4.2.1 無水フッ化水素(AHF)の製造
4.2.2 AHFの用途
4.2.3 無機フッ化物の利用
4.2.4 フッ素(F2)ガスの製造
4.3 有機フッ素化学工業
4.3.1 フルオロカーボン類
4.3.2 フッ素樹脂
4.3.3 有機フッ素化合物の特徴
5.中国のフッ素化学事情
5.1 アシッドグレード蛍石(CaF2)と無水フッ化水素(AHF)の日本への輸入量と価格の変化
5.1.1 アシッドグレードCaF2
5.1.2 AHF
5.2 フッ素資源
5.2.1 フッ素資源の採掘量と埋蔵量
5.2.2 CaF2の輸出割当制度
5.3 無機フッ素化学工業
5.3.1 AHF製造
5.3.2 フッ化アルミニウム(AlF3)製造
5.3.3 その他
5.4 有機フッ素化学工業
5.5 フッ素規制
5.5.1 フッ素排ガス規制
5.5.2 フッ素排水規制
5.5.3 中国のフッ素汚染問題
第2章 フッ素規制の動向
1.フッ素規制
1.1 概要
1.2 フッ素濃度の分析
1.3 フッ素規制(国内法)
1.3.1 化学物質管理促進法(PRTR法)
1.3.2 毒物及び劇物取締法
1.3.3 大気汚染防止法
1.3.4 水質汚濁防止法
1.3.5 土壌汚染対策法
1.3.6 労働安全衛生法
1.4 地球環境問題
1.4.1 フロンの生産量
1.4.2 特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律
1.4.3 地球温暖化対策の推進に関する法律
1.4.4 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるフロン対策技術
1.4.5 特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律(バーゼル法)
1.4.6 ストックホルム条約(POPs条約)
2.最近のフッ素排水規制の動向と大気規制の動向
2.1 フッ素排水規制の動向
2.1.1 フッ素の暫定基準値
2.1.2 暫定排水基準値見直しに係る今後の予定について
2.1.3 フッ素の上乗せ基準
2.1.4 環境省中央環境審議会水環境部会の動き
2.2 最近の大気規制の動向
3.PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)/PFOA(パーフルオロオクタン酸)問題の現状
3.1 最新の動向
3.1.1 これで産業界のPFOS問題の目処が立ったのか?
3.1.2 今後の予定
3.1.3 日本におけるこれまでの経過
3.1.4 世界におけるこれまでの経過
3.2 PFOS/PFOA類とは
3.3 PFOS/PFOA類の製造方法・物性・用途
3.3.1 製造方法
3.3.2 物性
3.3.3 用途
3.3.4 代替品の開発状況
3.4 PFOS/PFOA類の毒性
3.5 PFOS/PFOA類の定量分析
3.6 PFOS/PFOA類の無害化
第3章 フッ素の固定化処理技術
1.フッ素の固定化処理の基礎
1.1 フッ素の存在形態
1.1.1 フッ素イオン(F-)およびフッ化水素(HF)
1.1.2 フッ素錯イオン
1.1.3 イオンクロマトグラフィー
1.2 溶解度
1.2.1 水への溶解
1.2.2 イオン性フッ化物の水への溶解度
1.2.3 CaF2の溶解度
1.2.4 カルシウム塩を用いたCaF2の凝集沈殿
1.2.5 コロイド状CaF2の除去
1.2.6 凝集剤
1.3 共析凝集沈殿
1.4 吸着および分配平衡
1.5 膜分離
1.5.1 逆浸透膜とナノろ過膜
1.5.2 イオン交換膜、バイポーラ膜、(圧力)浸透透析膜
1.6 蒸留
2.フッ素の固定化処理技術
2.1 易分解性フッ化物を含む廃水
2.1.1 一般的な方法
2.1.2 汚泥返送法
2.1.3 Ca化合物の利用率向上など
2.1.4 アルミニウム化合物
2.1.5 マグネシウム化合物
2.1.6 チタン化合物
2.2 難分解性フッ化物を含む廃水
2.2.1 ホウフッ化物を含む廃水
2.2.2 リンフッ化物を含む廃水
2.2.3フッ硫酸を含む廃水
2.3 高次処理
2.3.1 フルオロアパタイト(Ca10(PO4)6F2)
2.3.2 吸着剤・樹脂法
2.3.3 特殊処理剤添加法
2.4 雑 記
3.フロンなどの破壊処理技術
3.1 フロンの分解
3.2 推奨されている処理技術
3.2.1 破壊処理のガイドライン
3.2.2 推奨されている処理技術
3.3 各種処理技術
3.3.1 混焼炉
3.3.2 専焼炉
4.有機フッ素化合物含有廃液の処理
5.地下水などの脱フッ素処理
6.フッ素汚染土壌およびフッ素含有スラグのフッ素溶出防止処理
第4章 フッ素リサイクル技術
1.フッ素リサイクル
1.1 どのフッ化物で回収すれば良い?
1.1.1 蛍石(CaF2)
1.1.2 リン鉱石(Ca10F2(PO4)6F2)
1.2 耐食材料
2.フッ化水素酸(HF)、およびその塩類を含む廃水のリサイクル技術
2.1 主な排出源
2.2 リサイクル技術
2.2.1 CaF2として回収する方法(無水フッ化水素(AHF)製造原料に)
2.2.2 塩類
2.2.3 HF
2.2.4 フッ素アパタイト(Ca10(PO4)6F2)
3.ケイフッ化水素酸(H2SiF6)系廃水のリサイクル技術
3.1 主な排出源
3.1.1 リン酸工業
3.1.2 電子産業
3.1.3 フッ化水素製造プラント
3.1.4 ガラスのケミカルエッチング
3.2 リサイクル技術
3.2.1 フッ化カルシウム(CaF2)
3.2.2 ケイフッ化物
3.2.3 フッ素塩類
3.2.4 AlF3、氷晶石など
3.2.5 フッ化水素(HF)
4.ホウフッ化物、またはリンフッ化物などの廃水・廃液のリサイクル技術
4.1 ホウフッ化物を含む廃水
4.1.1 分解処理
4.1.2 KBF4として回収する方法
4.2 リンフッ化物を含む廃水
4.2.1 分解処理
4.2.2 KPF6として回収する方法
5.フロン系のリサイクル技術
5.1 フロン類の再生利用、およびケミカルリサイクル
5.2 化学反応によるフロン類の変換
5.3 フロン類の分解処理物からの回収リサイクル
5.3.1 湿式処理
5.3.2 乾式処理
6.フッ素樹脂のリサイクル
6.1 フッ素樹脂の微細化による再利用
6.2 フッ素樹脂の熱分解
6.2.1 フッ素樹脂の分解生成物
6.2.2 熱分解生成物の処理
7.その他
7.1 化学反応によるフッ化物の生成
7.2 熱分解によるHFなどのフッ化物の生成
7.2.1 NaHF2, KHF2
7.2.2 フルオロ錯体アンモニウム
7.2.3 SiF4, BF3, PF5ガスの生成
7.3 水熱分解によるHF生成
8.フッ素リサイクルシステム
8.1 回収CaF2からのHFの製造技術
8.2 低品位の回収CaF2からHFを発生できるか
今後の展望