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においの分析 Q&A 書籍

におい分析評価・対策事例と頻出Q&A集


発刊・体裁・価格

発刊  2022年2月16日  定価  71,500円(税込(消費税10%))
体裁  B5判 531ページ  ISBN 978-4-86502-229-2   →詳細、申込方法はこちらを参照

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におい分析評価・対策事例と頻出Q&A集 書籍

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本書のポイント

★におい元の調査、サンプリング、官能評価や機器分析、業界特有の計測方法や臭気対策例など、においに関する 現場の疑問やノウハウをQ&A形式で解りやすく解説。計143問!


〇各業界ごとのにおい分析と対策/除去方法
〜業界特有の試験方法や分析機器の使い方、測定解析例、試験コストなど、あらゆる場面でのにおい対策例を一挙紹介!

〇各種分析機器の使い方とにおい測定例/においセンサの使用例
「物質同定から定量分析までの手順」、「良好な再現性を得るポイント」、「事前調査で参考測定法が無い場合の検討は?」
〜分析装置及びセンサの特徴、コスト、性能、センサ用AIやソフトの開発動向など

〇官能評価の現場での疑問やお困り事への解決策/統計的手法
「評価を何回も行わず、必要最低限で済ませたい」「評価結果の再現性が得られない・・・。」etc
〜主成分分析/クラスター分析手法、データ取得から解析までの手順、検討方法についても解説

〇においのサンプリング方法と前処理について
〜採取器具や捕集方法の解説、成分濃縮方法、吸着剤の選定方法など

〇複合臭の解析方法
〜においを構成する複合成分をどう捉えればよいか?、解析例解説、成分変化などの検討方法など

〇においトラブルシューティング
「におい分析で行き詰った際の対処方法とは?」「においのクレーム対応方法は?」etc
⇒評価分析やクレーム対応等の現場でよくある疑問とその解決策をまとめました!

<付録>
「経験のないにおいを表現したい」「臭質に関する記述を多く知りたい」
⇒そんなご要望に応え、主なにおいの表現用語を紹介!

執筆者一覧(敬称略)

大林 賢一   (株)島津製作所
中川 勝博   (株)島津製作所
佐野 貴士   (株)J-オイルミルズ
高澄 耕次   サッポロビール(株)
木村 公子   曽田香料(株)
村木 毅    小林製薬(株)
前川 喜美   (株)永廣堂本店
原 武史    (株)マンダム
阪本 光男   秋山錠剤(株)
安田 肇    産業技術総合研究所
村上 高広   産業技術総合研究所
吉永 孝行   東海電子(株)
秋山 博    コニカミノルタ(株)
新井 信隆   (株)神経病理Kiasma&Consulting
鈴木 誉久   新東工業(株)
外池 光雄   びわこリハビリテーション専門職大学
達 晃一    いすゞ自動車(株)
飯泉 元気   北海道立総合研究機構
近藤 肇    (株)ブリヂストン
橋口 真    (株)ブリヂストン
中村 皇紀   関西ペイント販売(株)
葛良 忠彦   包装科学研究所
加藤 寛之   大和サービス(株)
若梅 智和   セメダイン(株)
大宅 浩一   (一財)ボーケン品質評価機構
山本 有治   三協エアテック(株)
大崎 善規   三友(株)
笹川 恭明   (公社)日本水道協会
伊藤 敏雄   産業技術総合研究所
西 正博    広島市立大学
杉本 敏文   中部電力(株)
道宗 直昭   (一財)畜産環境整備機構
竹村 明久   摂南大学
諸井 澄人   (株)環境管理センター
西島 猛    (株)環境管理センター
榎本 長蔵   (株)環境管理センター
井出 裕介   (株)環境管理センター
森 孝之    (株)環境管理センター
今中 努志   GL Sciences
古庄 義明   ジーエルサイエンス(株)
尾下 順二   太陽誘電(株)
上田 剛    新コスモス電機(株)
久世 恭    新コスモス電機(株)
今村 岳    物質・材料研究機構
都甲 潔    九州大学
中本 高道   東京工業大学
河口 智博   フィガロ技研(株)
吉川 元起   物質・材料研究機構
黒田 俊一   大阪大学
立松 健司   大阪大学
山田 哲也   東京工業大学
大崎 寿久   神奈川県立産業技術総合研究所
竹内 昌治   東京大学
長谷川 登志夫 埼玉大学大学院
松山 彩    (株)味香り戦略研究所
中津山 憲
村上 栄造   (株)朝日工業社
喜多 幸司   (地独)大阪産業技術研究所
亀山 直人   (株)環境管理センター

目次

第1章 <分野・製品・材料ごとの>におい分析例・コントロール事例
第1節 ライフサイエンス分野

問1:GC/MSを用いた食品の匂い分析とは?−香気成分と異臭成分の分析事例−
1.パルメザンチーズのにおい分析
 1.1 手順
 1.2 分析条件
 1.3 結果
2.ワインの異臭分析
 2.1 手順
 2.2 分析条件
 2.3 結果

問2:食品油脂の劣化により発生するにおいとは?
1.熱酸化した食用油脂から発生するにおい成分とは?
2.光酸化した大豆油から発生するにおい成分とは?

問3:飲料分野における異臭分析の進め方とは?
1.差分解析
2.既知の異臭物質のターゲット分析
3.におい嗅ぎGCによる解析

問4:香料分野のコントロール事例とは?−香りの客観的なデータ表現−

問5:芳香剤分野のコントロール事例とは?
1.室内におけるにおい
2.臭気対策
3.家庭内での感覚的消臭によるにおいコントロール

問6:トイレタリー分野のコントロール事例とは?

問7:化粧品分野における、におい(体臭)をコントロールする技術とは?
1.体臭の抑制方法
 1.1 制汗
 1.2 殺菌
 1.3 消臭・吸着
 1.4 マスキング

問8:たばこにおけるにおい対策とは?

問9:医薬品分野のコントロール事例とは?−錠剤の臭いのマスキング方法−
1.臭いのマスキング方法
2.電子嗅覚システムによる評価
3.錠剤の臭いのマスキング方法
 3.1 コーティングによる臭いのマスキング
 3.2 添加物による臭いのマスキング
 3.3 包接による臭いのマスキング
 3.4 香料による臭いのマスキング
 3.5 包装による臭いのマスキング
4.苦味のマスキングとにおい

問10:有機性廃棄物に関するにおい対策とは?
1.環境の対策とものの対策
 1.1 環境対策
 1.2 発生源物質対策:乾燥と炭化
 1.3 発生源物質対策の新手法
2.廃プラによるコーティングで有機性廃棄物のにおいを抑える固形燃料化
 2.1 コーティング材料としての廃プラ
 2.2 有機性廃棄物の燃料化を図る手法
 2.3 本法の検証に関する考え方;主に臭気測定手法
 2.4 検証手順と結果

問11:病臭の測定例とは?
1.代謝異常
2.悪性新生物
3.感染症

問12:生体ガスの測定/検出例とは?−体臭や呼気を対象としたニオイ測定例について−
1.市場ニーズ
2.生体ガス測定の応用例
3.生体ガス測定システム
4.生体ガス測定における課題

問13:嗅覚経路とその障害とは?ーCOVID-19関連障害についてー
1.臭いを感じる2つの様式
2.臭いの物質が伝わる嗅覚の経路と異常
3.臭いの物質に起因しない嗅覚異常
4.新型コロナウイルス感染症の嗅覚障害の意義
5.新型コロナウイルス感染症の嗅覚障害の疫学
6.新型コロナウイルス感染症の嗅覚障害のメカニズム

問14:排泄検知システムの開発例とは?
1.排泄を検知するシステム
2.実験方法と結果


第2節 人体分野‐個人差がある中でどうエビデンスしていくかも踏まえ−

問1:人のにおいの受容と認識の仕組みとは?―においが脳に与える影響/嗅覚とにおい物性の関係等―
1.においの受容機構の仕組み
2.脳におけるにおいの知覚と認識の仕組み

問2:芳香・無臭・異臭・悪臭の違いは?―においに対しての受容上/におい分子上の要因―

問3:においとリラックス/集中力向上との関係とは?
1.においの脳神経の中枢神経機能への影響
2.においの生体の自律神経機能への影響
3.集中力向上と香りの関係

問4:においと眠りの関係とは?
1.睡眠―覚醒の恒常性メカニズム
2.睡眠―覚醒の概日リズム(体内時計)
 2.1 概日リズムの乱れによる睡眠障害と睡眠(眠り)の改善
 2.2 睡眠(眠り)の改善に効果がある精油、においの例
  2.2.1 昼間に興奮性を促す(交換神経を高める)精油、においの例
  2.2.2 就寝前に鎮静性を促がす(副交感神経を高める)精油、においの例

問5:においと嗜好性の関係とは?
1.においと嗜好性の関係(個人差が生じる理由)

問6:ヒトから発するにおいの発生機構とその原因は?−頭/腋窩/足等−
1.体臭の発生機構
 1.1 頭皮臭
 1.2 腋臭
 1.3 足臭

問7:体臭を捕集し、分析する方法やその留意点は?
1.体臭の捕集方法
2.体臭の分析方法
 2.1 GC-MS
 2.2 GC-O

第3節 自動車分野

問1:自動車内の空気質とにおい対策の現状は?

問2:ISO のにおい試験と分析内容とは?

問3:自動車に実装する際のセンサの課題と解決見込みとは?

問4:自動車内のにおいを簡易的に測定するモニターとは?

問5:自動車内のにおい計測例とは?

問6:自動車内のにおい対策例とは?−無臭化に向けて−

問7:カーシェアリングにおけるにおい無臭化に向けたルール作りとは?

第4節 建材・住環境

問1:建材分野のコントロール事例とは?
1.建材や施工方法に由来とするにおいのコントロール
2.新築臭のコントロール
 2.1 においの放散速度の測定および推定
 2.2 においの放散速度に基づく新築臭のコントロール手法

問2 トイレなど、住環境分野のコントロール事例とは?
1.キッチンにおけるコントロール事例 
2.トイレにおけるコントロール事例
3.浴室におけるコントロール事例

第5節 各種材料・製品分野

問1:天然ゴムにおいに関する現状と課題、分析・評価事例とは?
1.天然ゴムとは
2.天然ゴムのにおいに関する課題
3.においの評価方法
 3.1 評価サンプルの調整
  3.1.1 天然ゴム
  3.1.2 ガスサンプル
 3.2 ガスクロマトグラフィー
 3.3 におい識別装置FF-2020(島津製作所製)
 3.4 ポータブル型ニオイセンサ(新コスモス電機製)
 3.5 官能評価法(大同大学協力)
4.におい改善の実践
 4.1 GC-MS法と官能評価の比較
 4.2 FF-2020と官能評価の比較
 4.3 ニオイセンサと官能評価の比較
 4.4 ニオイセンサによる製造条件の制御
 4.5 ニオイセンサの限界に関して
5.天然ゴム臭気の改善に向けて

問2:塗料分野におけるにおいとは?
1.塗料と塗料のにおいについて
2.塗料のにおい対策について
3.消臭性能を有する「漆喰」「漆喰塗料」

問3:容器/包装分野のコントロール事例とは?
1.包材・容器の臭気原因物質の移行
2.包材の外部の臭気原因物質の包材を通しての内容品への移行
3.外的要因による包装食品の臭気発生
4.香気成分のフィルム・容器への収着
5.ガスバリア性材料によるにおいのコントロール

問4:容器/包装材料のコントロール事例とは?
1.容器や包材の接着剤や塗料で問題となる例
2.材料ににおい分子が吸着し問題となる例
3.容器や包材の印刷で問題となる例
4.容器や包装材料の洗浄殺菌で問題となる例
5.容器や包装材料の表面処理(防曇剤、滑剤、コロナ処理)で問題となる例

問5:プリンターの排気臭気の分析と対策とは?
1.プリンター用紙で問題となる例
2.樹脂で問題となる例
3.インキやトナーで問題となる例
4.防錆剤で問題となる例

問6:接着剤におけるVOCの評価法とは?−VOC測定法−
1.OCとは
2.接着剤におけるVOCの測定方法
 2.1 小形チャンバー法
 2.2 サンプリングバッグ法
3.VOCの発生要因

問7:繊維製品における「におい」について
1.製造由来の「におい」や使用時の「におい」について
2.繊維製品のにおい測定
3.繊維製品の消臭試験について
 3.1 消臭加工とは
  3.1.1 試験方法

問8:グリース製造工場における臭気対策とは?
1.実験方法と脱臭効果の評価法
2.結論と考察

問9:ヤニ入りはんだの臭気分析と対策とは?
1.さび止め剤のにおい

問10:リサイクル製品におけるに臭気分析と対策とは?
1.紙で問題となる例
2.樹脂で問題となる例
3.繊維で問題となる例

問11:嗅覚ディスプレイの最新動向とは?
1.嗅覚ディスプレイの小型化
2.香りの空間制御
3.多成分調合
4.高速嗅覚ディスプレイ
5.嗅覚を利用したコンテンツ

第6節 その他−さまざまな場面でのにおいコントロール−

問1  工場内のにおい対策とは?―におい原因の突き止め/対策方法/対策事例―
1.におい原因の突き止め
 1.1 におい対策の目的
 1.2 におい原因の調査方法
  1.2.1 人間の嗅覚による調査方法
  1.2.2 機器による調査方法
2.対策方法の検討
 2.1 におい発生源が原材料、製品、廃棄物の場合
 2.2 においの発生源が加工工程の場合 
3.対策事例
 3.1 金属加工工場/ 切削機周辺のにおい対策
 3.2 塗装工場/ 塗装ブース周辺のにおい対策
 3.3 鋳物工場/ 注湯工程周辺のにおい対策

問2:かび臭い水道水の原因と対策とは?
1.かび臭い水道水が発生する原因
 1.2 発生原因
 1.3 分析方法
2.対策
 2.1 水源
  2.1.1 水源監視
  2.1.2 湖水循環
  2.1.3 硫酸銅の散布
  2.1.4 選択取水
 2.2 浄水処理施設での対応
  2.2.1 緩速ろ過及び生物処理
  2.2.2 粉末活性炭処理
  2.2.3 粒状活性炭処理
  2.2.4 遮光、次亜塩素酸ナトリウムの注入

問3:VOC を簡易測定するには?
1.持ち運び式VOC 検知器の原理
 1.1 半導体式
 1.2 光イオン化(Photo Ionized Detector: PID) 式 
 1.3 干渉増幅反射式
2.VOC 総量の測定
   
問4:ガスセンサによる土砂災害検出の可能性は?
1.ガスセンサを用いた土砂災害検出システムの構築
2.ガスセンサにて得られた観測結果
3.まとめと今後の課題

問5:においセンサ適用による電力用油入機器防音壁内の漏油検出手法とは?
1.漏油臭のにおい成分の特定
2.においセンサの選定
3.実機への試行

問6:家畜の生育環境下における周辺住民からの臭気による苦情対策とは?
1.臭気対策の基本
 1.1 畜産施設から発生する臭気の特徴 
 1.2 臭気の発生源とその対策
 1.3 脱臭方法
2.臭気対策の取り組み
 2.1 堆肥化施設等
 2.2 畜舎換気の臭気対策


第2章 官能評価

問1:官能評価とは −概要と主な種類( 三点比較式臭袋法等) −

問2:心理物理量の臭気濃度とは
 −検知閾値/認知閾値/弁別閾値、人がどの濃度からにおいを認識するか−

問3:官能評価によってどの程度、定量化/数値化は可能なのか?

問4:注意を要する試料(評価対象) とは?

問5:適切なにおいのサンプリング方法とは?

問6:評価基準設定の留意点とは?

問7:<種類や目的に応じた>官能評価の具体的な手順と方法とは?

問8:三点比較式臭袋法 におい袋法の袋自体のにおいは影響しないのか?

問9:パネルは一般人がよいのか、ある程度専門知識を持った人がよいのか?

問10:試験に応じたパネルの最適な人数とは?

問11:パネル選定における留意すべき属性とは

問12:嗅覚能力に性差はあるのか

問13:喫煙が嗅覚能力に影響を及ぼすことはあるのか?

問14:パネルの訓練方法は? −嗅覚疲労との関係−

問15: パネル訓練実施後にしばらく訓練しなかった場合、再度訓練を行う必要
はあるか? −適度な訓練頻度と計画−

問16:パネルの能力評価方法とは?

問17:においの経時的変化をどう評価するか?

問18:慣れによってにおいを感じないようになるリスクと対策は?

問19:再現性がない官能評価結果の場合にどう対応するか?

問20:におい成分と官能評価の結果が伴わない場合に考えられる理由とは?

問21:上手な評価用紙の作り方とは?

問22:官能評価データのまとめ方とは?

問23:官能評価事例 −臭気濃度の計算例や評価の考察例−

問24:官能評価結果と機器分析結果の結び付け事例
    −官能評価結果の客観性付与−

問25:臭気強度はどのように評価されるのか?
    −臭気強度/快・不快度の評価尺度と数値化−

問26:必要十分な官能評価にするための施策とは



第3章 機器分析:サンプリング方法

問1:サンプリングの基本的な考え方
1.サンプリングの方法について
2.サンプリングに際しての注意事項
 2.1 定量下限値
 2.2 採取ガス量
 2.3 サンプリングのタイミング
 2.4 使用器材の選定
 2.5 対象物質のロスについて

問2:捕集管の種類について
1.炭化水素類
2.アルデヒド類
3.低級脂肪酸類

問3:バッグによるサンプリング方法
1.バッグによるサンプリング方法
 1.1 直接採取方法(ポンプにより直接採取する方法)
 1.2 間接採取法(容器(吸引ケース)を用いた採取方法)
 1.3 バッグからバッグへの移し変えによる方法
2.バッグによるサンプリングに際しての注意事項
 2.1 バッグの種類
 2.2 サンプリング時の注意点
   
問4:主なサンプリング方法
1.試験対象が気体の場合
2.試験対象が液体の場合
3.試験対象が固体の場合

問5:SPME(固相マイクロ抽出) とは?
1.SPME の構成
2.SPME を用いた測定
 2.1 コンディショニング
 2.2 抽出
 2.3 GC への導入
 
問6:試料を定量的に捕集できる器具とその使用例とは?
1.アクティブサンプリング
 1.1 ガスメーター
 1.2 積算流量計付きポンプ
2.パッシブサンプリング 

問7:キャニスター法による捕集事例とは?
1.サンプリングの準備
2.サンプリング
3.機器測定

問8:採取したにおいの濃縮/吸着剤の選定方法とは?
1.ヘッドスペース法
2.加熱脱着法
3.その他固相吸着- 加熱脱着法

問9:におい成分分析におけるTD(加熱脱着)とμTDの特徴と使い分けは?
1.におい分析におけるTDおよびμTDについて
2.TD法とμTD法の特徴
 2.1 TD法
 2.2 μTD法
3.使い分け

問10:採取バッグの種類とにおい成分の保存特性は?
1.においに使われる採取バッグ
2.におい袋
3.サンプリングバッグ
4.サンプリングバッグの使い分け
 4.1 サンプリングバッグブランク
 4.2 サンプリングバッグ保存性

問11:におい成分の検知管スクリーニング分析と注意点は?
1.検知管スクリーニングの注意点とは
2.検知管とは
3.におい成分の検知管スクリーニング注意点
 3.1 嗅覚閾値と検知管測定限界
 3.2 類似成分による妨害影響
 3.3 検知管指示値の読み取り誤差

問12:微量の特定におい成分の濃縮による高感度化手法にはどのようなものがあるか?
1.気体成分を溶媒に吸収させる方法
2.気体成分を固定層に吸着させる方法
3.ガスクロマトグラフィー(GC)による分取

第4章 機器分析:GC/GCMS/におい嗅ぎGC等

問1:基本となる分析装置とその特徴は?
1.GC
2.GC/MS
3.におい嗅ぎGC

問2:近年普及してきた装置とその特徴は?
1.GC/QQQ
2.GC/TOF,GC/Q-TOF
3.GC-GC
4.GC×GC

問3:におい成分をどのように同定・定量するのか?
1.におい成分の同定
 1.1 前処理
 1.2 におい嗅ぎ分析
 1.3 物質同定
2.定量分析
 2.1 絶対検量線法
 2.2 内部標準法
 2.3 標準添加法
 2.4 マトリックスマッチング法

問4:測定に要するコスト・一日に分析できる点数はどのくらいか?
1.イニシャルコスト
2.ランニングコスト
 2.1 装置の保守・修理コスト
 2.2 ユーティリティー
 2.3 消耗品
3.一日に分析できる点数

問5:におい分析でよく使用されるGCまたはGC/MSのサンプリング方法とは?
   ―目的や対象物/対象状態に応じた使い分;ヘッドスペース・固体吸着-加熱脱着・SPMEなど−
1.ガスタイトシリンジ法
2.静的ヘッドスペース法
3.動的ヘッドスペース法
4.加熱脱着法
5.固相吸着-溶媒溶出法
6.固相マイクロ抽出法

問6:GC/MSのにおい分析において良好な結果を得る為の注意点とは?
   −再現性・ベースライン・キャリーオーバーなど−
1.再現性の良好な結果を得るには
2.ゴーストピーク
3.ベースラインの持ち上がり
4.キャリーオーバー
5.トラブルを未然に防ぐために

問7:GC/MSを用いたにおい測定の具体例とは?

問8:官能評価的データとGC/MS測定データの違いとは?
1.GC/MSデータの解釈
2.においの閾値
3.においの感覚強度
4.マスキング効果
5.GC/MS分析の注意点
 5.1 濃縮法の違いによるデータの差異
 5.2 異性体の分離

問9:におい分析でよく使用されるGC/MS, 前処理装置やデータ処理に関する最新技術とは?
   −GC/MS/MS; 前処理装置;データベースなど−

1.前処理器具・装置
 1.1 SPME Arrow
 1.2 ITEX DHS
 1.3 NeedlEx(ニードレックス)
2.GC/MSの最新の技術
 2.1 MDGC、GC×GC-MS
 2.2 GC-MS/MS
3.データ処理
 3.1 データベース
 3.2 多変量解析を用いたデータの解析


第5章 機器分析:においセンサ

問1:基本的な考え方/メカニズムとは?
   −目的/構造/検出したにおいからどのように処理して成分判定するのか
   感知しやすい・しにくいにおい/基本的な計測分析の流れ−
1.においセンサの概要

問2:主なにおいセンサの種類と分類/他の機器分析と比較した特徴とは?

問3:サンプリング・前処理方法とは?−目的や対象物/対象状態に応じた使い分−

問4:分析における注意点とは?−安定したベースラインの設定−

問5:測定に要する平均時間はどのくらいか?

問6:ヒトと比較した場合のにおいセンサの特徴とは?

問7:においセンサによる品質管理は定量的にできるのか?

問8:ニオイ分析を半導体センサを検出素子に使ったGCで代用できるか?

問9:においセンサと機械学習の連携例とは?
1.においセンサと機械学習
2.膜型表面応力センサ(MSS) を用いたにおい識別システム
 2.1 フリーハンド測定
 2.2 回帰モデル

問10:匂いセンサの応用で想定される匂い分析以外の応用例とは?
1.要素臭を用いた香り再現
2.香り印象の予測

問11:匂いセンサの国内外の開発動向とは?
1.匂いバイオセンサ
2.電気化学センサ
3.水晶振動子センサ


第6章 機器分析:センサ全般

問1:SPR センサとは
1.SPR センサの原理
2.SPR センサの高感度化
3.非特異吸着を防ぐ方法

問2:QCM センサとは
1.圧電効果
2.発振周波数
3.QCM においセンサ
4.嗅覚ディスプレイ

問3:嗅覚と同じ機構のにおいセンサとは?
1.嗅覚ならびにケモレジセンサの開発方針
2.AI を用いたケモレジセンサの測定原理
3.においの識別と定量

問4:MEMSセンサとは?
1.基本原理
2.基本構造
3.基本性能
4.代表的な用途
5.半導体式MEMS センサの長所/ 短所

問5:MSSとは?
1.原理
2.長所短所
3.開発動向
4.社会実装に向けた展開

問6:ヒト嗅覚受容体発現セルアレイセンサとは?―原理・長所短所・開発動向・用途展開―
1. ヒト嗅覚受容体発現細胞アレイセンサの原理
2. ヒト嗅覚受容体発現細胞アレイセンサの長所・短所
3.ヒト嗅覚受容体発現細胞アレイセンサの開発動向と用途展開

問7:昆虫の嗅覚受容体センサとは?
1.昆虫の嗅覚受容体を利用したセンサの匂い検出メカニズム
2.昆虫の嗅覚受容体を利用したセンサの利点と欠点
3.昆虫の嗅覚を利用したセンサの開発動向

問8: 計測用のデバイス設計する際、検知の必要がある電圧・電流レンジはどのあたりか?
1.半導体式センサの出力タイプ
2.接触燃焼式センサの出力タイプ
3.電気化学式センサ

問9: バイオセンサ以外で香水などの微妙な差をかぎ分けることは今後も含めて難しいか?

問10:においセンサ感応部の開発重点領域とは?−何の特性に重点を置かれる傾向か−

問11:においセンサ用AI/ ソフトウェアの開発動向と見通しとは?
1.膜型表面応力センサ(MSS) を用いたにおい識別アプリ
 1.1 小型測定器
 1.2 解析ソフトウェア「FriiQ」
2.エッジコンピューティング

第7章 複合臭の解析−においを構成する複合成分をどうとらえるか−

問1:におい受容機構に基づいた複合臭とその構成成分との関係は?

問2: 多数のにおい成分からなる複合臭をとらえるためには、どう考えたらいいのか?

問3:具体的に複合臭に寄与する成分をとらえるためのアプローチとは?

問4: 質量分析計( マススペクトル) のデータを複合臭の観点からとらえなおすとはどういうこと?

問5:複合臭の解析方法とは?


第8章 におい分析の統計的手法/主成分分析などによる分析例とは?

1.におい分析における統計的手法
2.主成分分析(PCA)
3.クラスター分析
4.官能評価における統計的手法
 4.1 2 点識別法および3 点識別法で用いられる二項検定について
 4.2 採点法で用いられるt 検定について


第9章 においの除去―消臭・脱臭−

問1:消臭と脱臭の違いとは?−消臭・脱臭それぞれの原理と特徴−
1.消臭とは
2.脱臭とは

問2:主な消臭方法の種類と概要とは?−消臭技術の選定例−
1.化学的方法
2.生物的方法
3.感覚的方法

問3:消臭と除菌の原理は同じ?−菌によるにおい/抗菌と組み合わせた消臭技術−
1.除菌、抗菌の定義
2.におい産生に対する菌の関与
3.におい対策

問4:消臭成分の配合量の設定方法とは?
1.消臭性能の評価・判定

問5:消臭剤による消臭事例とその評価方法とは?
1.消臭試験法の概略
2.化学的消臭による評価事例

問6:活性炭による脱臭事例とその評価方法とは?−脱臭能力の簡易測定法と本格的測定方法−
1.活性炭の概要
2.活性炭の特徴 
3.脱臭力評価法

問7:特定のにおいをマスキング効果で消臭・脱臭した事例は?−マスキング原理踏まえ−
1.マスキングの定義
2.感覚的消臭試験法

問8:消臭試験の種類と概要・おおまかなコストとは?
1.におい測定法の種類
2.消臭試験費用

問9:消臭・脱臭試験評価におけるにおい濃度とは?
1.悪臭防止法における臭気強度における制定基準値
2.実環境におけるにおい実態

問10:消臭剤・脱臭剤の業界動向とは?
1.芳香消臭剤市場の変遷
2.技術変遷

問11:におい濃度により消臭・脱臭性能が変化するのはなぜ?
1.空気中のにおい成分と嗅覚
 1.1 脱臭性能と人間の嗅覚
 1.2 脱臭性能の表現方法
 1.3 嗅覚と嗅覚閾値問題
2.におい物質と脱臭媒体との平衡関係
3.結 論 

問12:主な脱臭方式の種類と概要は?
1.脱臭・消臭の方式の分類
2.代表的な脱臭装置の概要
 2.1 燃焼法
3.洗浄・吸収法
 3.1 吸着法
 3.2 電気化学法
 3.3 消・脱臭剤方式

問13:消臭機・脱臭機の活用事例と最新動向
1.最新の消・脱臭機の開発動向
2.最近の主な脱臭装置の特徴
 2.1 燃焼法
 2.2 活性炭など吸着剤による脱臭装置
 2.3 消臭・脱臭剤
 2.4 オゾン、プラズマなど
 
問14:光触媒による脱臭事例とその評価方法とは?

問15:消臭試験方法(静置法、連続通気法) の概要と現在の費用は?

問16:室内空気清浄機だけで完全に無臭化は可能?−適用範囲/必要能力/性能評価試験法−

問17:製品内に閉じ込められたにおい成分の効率除去方法
1.製品に対する異臭( 移香) 問題
 1.1 梱包材に入れられた製品や商品へのにおい汚染
2.プラスチックフィルムによる異臭対策 
3.製品の保管
4.冷蔵・冷凍倉庫
 4.1 換気
 4.2 活性炭などの脱臭剤による脱臭
 4.3 冷蔵・冷凍倉庫のメンテナンス(定修時)の対策
5.輸送時の異臭問題


第10章 においトラブルシューティング・その他よくあるQ&A

問1:におい分析で行き詰った際の対処方法とは?
1.GC-MS分析でピークが見つからず、におい嗅ぎGC-MSでにおいも嗅げない場合
2.GC-MS分析でピークは見つからないが、におい嗅ぎGC−MSでにおい箇所が見つかった場合
3.GC-MS分析でピークは見つかったが検索されない場合
4.物質は検索されたが、標準試薬がない場合

問2:においのクレーム事例とその対応方法とは?

問3:嗅覚閾値が不明な物質の分析フローとは?
1. サンプルA(通常の分析フローの例)
2. サンプルB(におい嗅ぎGC-MSを行う分析フローの例)
3. サンプルC(におい嗅ぎGC-MSで嗅げない場合の分析フローの例)

問4:検出されたにおい分子が臭気に直結するかの見極め方とは?


<付録>
においの主な表現用語
−経験のないにおいを表現するために/臭質に関する記述語/においの強さの表現法−

1.水質分析の公定法等にみられる表現語
2.香料業界で用いる用語
3.往年の原臭研究等から分類された表現語
 3.1 ツワーデマーカーによる9分類
 3.2 ヘニングによる6分類
 3.3 加福均三による8分類
 3.4 クロッカーとヘンダーソン
 3.5 アムーアの分類
4.近年の多変量解析を用いた分類
 4.1 吉田正昭とハーパー
 4.2 日本の日常生活臭の分類
5.求められる臭質表記と実際の表記時の留意点

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