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ガラス破壊特性 セミナー:2025年7月24日東京開催講座。新たなガラス破壊メカニズムが明らかに。

板ガラスの破壊現象および破壊特性の評価

~最新知見に基づく新たな考え方とその対応~

■本セミナーの受講形式(会場/Zoom両アイコンある場合は受講形式選択可)

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★自動車・光学用から半導体基板まで、近年の様々な用途展開、および応用研究に伴い、新たな破壊メカニズムも明らかに!
★ガラスの特徴的な課題である破損への対応に向け、是非知っておきたい数々の知見を解説します!

講師

GMS研究所 代表 博士(工学) 荒谷 眞一 氏


講師紹介

*ご略歴:
 1975年3月  東北大学工学部応用物理学科卒業
 1975年4月  セントラル硝子株式会社入社,(現場実習後)硝子研究所配属
       テクニカルセンター主任研究員,グラスファイバー製造課長,本社建材営業推進部課長,硝子研究所基礎セクション長等を経て 
 2006年6月  知的財産部長
 2010年10月 セントラル硝子株式会社定年退職,同社嘱託(~2011/10)
 2012年4月 GMS研究所代表 現在に至る

 1996年2月 博士(工学)東北大学「熱強化ガラスの薄板化における衝撃波の影響」
 これまで、帝京大学非常勤講師、東京都立産業技術研究センター エンジニアリングアドバイザー、ISO TC160 SC2 WG7 Japanese Delegate を歴任

*専門および得意な分野・研究:
 ガラスの熱強化および化学強化/ガラス強度測定法の開発/フロートガラスのクラック進展/熱強化ガラスのクラック伝播/衝撃波による破壊/ガラス融体の熱伝導率測定/グラスファイバーの生産性向上etc.

*本テーマ関連の活動:
 日本材料強度学会 理事・評議員
 Fracture, Strength and Complexity, Board member.

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日時・会場・受講料・お申込みフォーム

●日時:2025年7月24日(木) 10:30-16:30 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。

●会場:[東京・大井町]きゅりあん 5階第1講習室 →「セミナー会場へのアクセス」

●受講料:
【会場受講】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。

●録音・録画行為は固くお断りいたします。

■ セミナーお申込手順からセミナー当日の主な流れ →


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●配布資料は、印刷したものを当日会場にてお渡しいたします。

●当日会場でセミナー費用等の現金支払はできません。
●昼食やお飲み物の提供もございませんので、各自ご用意いただけましたら幸いです。
●録音・撮影行為は固くお断りいたします。
●講義中の携帯電話・スマートフォンでの通話や音を発する操作はご遠慮ください。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方のご迷惑となる場合がありますので、極力お控えください。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承ください(パソコン実習講座を除きます。)

セミナーポイント

 ガラスは、不燃性・耐薬品性・耐候性など多くの利点を持ち,その組成や構造を制御することにより様々な特性を容易に得ることができる。その特性から、板ガラスは近年様々な分野・用途への応用が進んでいる。
 一方、板ガラスは脆性に課題があり、製造時、使用時の破損が大きな問題となることから、その対策が急務となっている。
 このような状況下において近年,板ガラスの強度・破壊・強化に関し、新たな測定装置の開発や測定技術の進展により,新たな知見も得られている。その中には,従来の考え方と異なる結果もあり、その開発・利用の際には、これまでの知見に加え、新たな知見もふまえた考え方や対応が求められる。
 本セミナーでは、当方の実験を中心に、板ガラスの破壊や強度における従来の考え方と新たな知見をできるだけ簡単に紹介、ガラスの破壊現象に関する理解を深めた上で、強度を評価するための考え方やその評価法について述べる。

○受講対象:
 ガラスおよび関連製品の研究開発者・商品開発者、生産技術者、技術営業等で、板ガラスの強度・破壊・強化に携わっている方。
 本来は初級~中級レベルの話題であるが、入門者や初級者でも理解できるようにお話する予定。
  
○受講後、習得できること:
 ・板ガラスの強度・破壊・強化に関する基礎知識。
 ・一般書に書かれている内容と異なる新たな知見(特に、応力緩和と破壊の概念)。
 ・板ガラス強度の新たな評価法

セミナー内容


1.応力緩和現象
 1.1 板ガラスとは?
 1.2 板ガラスの製造と主な特性
 1.3 応力の基礎概念 
 1.4 応力緩和現象とは
 1.5 歪点未満の応力緩和現象
 1.6 室温近傍の応力緩和現象
   (Quasi-static試験法による解析)
 
 *応力緩和現象は、ガラス強度の低下や熱強化ガラスの強化度を考慮する上で極めて重要です。板ガラスや応力の基礎概念とともに応力緩和現象を説明します。なお、私たちが検討しているQuasi-static試験法も含めて紹介します。

2.板ガラスの破壊に関する基礎(従来の考え方)
 2.1 板ガラス破壊の特徴
 2.2 脆性破壊と延性破壊
 2.3 ガラス破壊の流れ
 2.4 ガラスの表面欠陥
 2.5 雰囲気の影響
 2.6 板ガラスの破壊モード
 2.7 板ガラスの強度試験法
 2.8 破壊強度のバラツキ
 2.9 近年のガラス建築
 
 *この章では、板ガラスの破壊について従来から考えられてきた知見を中心に述べます。
  従来知識の確認にもなればと思っています。

3.板ガラスの破壊(新たな知見)
 3.1 応力緩和後の破壊現象(時間遅延破壊)
 3.2 水分の影響
 3.3 強度のバラツキ(反力試験法による解析)
 3.4 シリカ崩壊
 3.5 ガラスは固体か液体か?
 
 *この章では、私たちが開発中のQuasi-static試験法と反力試験法から得られた知見を中心にお話します。ガラスの解説書にはあまり書かれていない概念を含めて解説します。

 <質疑応答>


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