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「光学薄膜」入門セミナー2025│基礎から成膜手法や評価法、応用事例まで

1日速習!光学薄膜入門セミナー

~設計・材料・装置の基礎から成膜手法や評価法、応用事例まで~

■本セミナーの受講形式(会場/Zoom両アイコンある場合は受講形式選択可)

zoom……Zoomオンライン受講


○光学薄膜を正しく理解し、実務へ活かすための入門知識を体系的に解説!
○基礎原理や材料、必須キーワードの理解から、反射防止膜やさまざまな光学多層膜の解説、真空の形成、成膜、膜質・膜厚のコントロールなど製造方法や設備の取り扱い、光学特性の評価や光学薄膜の応用事例まで。

講師

株式会社導波技術研究所 代表取締役 渡邊 正 氏


講師紹介

■ご略歴:
1993年3月 東京大学 物理工学科 卒業
1995年3月 東京大学大学院 工学系研究科物理工学 修士課程 修了
1995年4月~2023年9月 オリンパス株式会社
 広く光学薄膜の開発に従事。特に顕微鏡向け光学多層膜の生産技術開発および設計業務には長く従事し、この中で行った光学多層膜関連職場立ち上げ、設計~製造のプロセス確立などゼロからの技術確立において、設計~製造に関わる全てのプロセスにおいて多くの知見・経験を得た。このほか、医療用部品関連のプロジェクトリーダー、通信関連部材の開発などにも従事。2023年10月~ 現職(株式会社導波技術研究所 代表取締役)

■ご専門および得意な分野・研究:
電磁波(電波、光)の伝搬、干渉を利用した技術を専門とする。
特に以下の2技術分野を専門として業務を推進している。
・光学薄膜
・フレキシブル導波管
光学薄膜分野においては、光学薄膜研究会運営委員、企業コンサルティングおよび関連セミナーの実施を通じて業界の発展に寄与している。

■本テーマ関連学協会でのご活動:
・光学薄膜研究会 運営委員(2022年度)
・光とレーザーの科学技術フェア2023 光学薄膜セミナー講師
・光学薄膜研究会 運営委員(2024年度~現在)
・InterOpto2024/光とレーザーの科学技術フェア 光学薄膜セミナー講師
・光学薄膜研究会 光学薄膜入門講座第2回膜設計の基礎(2025年7月予定)講師
その他、複数のセミナーにて講師を担当

<その他関連セミナー>
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日時・受講料・お申込みフォーム

●日時:2025年8月7日(木) 10:30-16:30 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。

●受講料:
【オンライン受講】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。

●録音・録画行為は固くお断りいたします。

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・資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。

●当日、可能な範囲でご質問にお答えします。(全ての質問にお答えできない可能性もございます。何卒ご了承ください。)
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req@*********(*********にはjohokiko.co.jpを入れてください)

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    セミナーポイント

    ■はじめに:
     本講座は、光学薄膜にこれから関わろうとする方から、関わって間もない(1~3年程度)の方を対象に、光学薄膜を正しく理解し、活用するために必要な基礎知識について広く解説します。
     光学薄膜は光の干渉を利用して光を操作します。この光学薄膜を活用するには、光の干渉に関わる物理的なイメージをシンプルに捉え、「何が出来るのか」を知る必要があります。本講座では、基本的な物理的イメージを土台としながら事象をシンプルに説明したうえで、技術の活用事例まで解説していきます。
     講座内容は過去に実施した教育プログラムを基にしており、実務に役立つ知識を得ることができます。本講座が皆様のステップアップの切欠となり、ひいては光学薄膜分野の発展への一助となれば幸いです。

    ■受講対象者:
    ・光学薄膜の開発技術者、製造技術者、光学薄膜の利用を考えている方、販売に関わる方で、光学薄膜に関わる基礎的な知識を全般的、体系的に知りたいと考えている方
    ・光学薄膜にこれから関わろうとする方から、関わって1~3年程度の方
    ・光学薄膜の全体像を改めて学びなおそうと考えている方

    ■必要な予備知識:
    ・高校卒業レベルの物理学の知識があるのが望ましいです。
    ・この分野に興味のある方なら、専門的な予備知識は必要ありません。

    ■本セミナーで習得できること:
    ・光学薄膜の基本的な原理
    ・干渉、屈折率、光学膜厚、真空、蒸着、分光、などの光学薄膜を理解/活用するために必要なキーワードへの理解
    ・光学薄膜の設計に関する基本的な知識
    ・光学薄膜材料に関する基本的な知識
    ・光学薄膜の製造装置および成膜手法に関する基本的な知識
    ・光学薄膜の分光特性評価方法に関する基本的な知識
    ・光学薄膜の応用事例
    など

    セミナー内容

    1.イントロダクション
     ・構造色
     ・薄膜干渉=色の操作
     ・光学薄膜の構造
     ・縦波、横波、波長、位相

    2.きほんのき
     ・まずは屈折率を理解する
     ・界面(屈折率が変化する面)での反射と位相のずれ
     ・屈折率は材料で決まる?
     ・材料選びは難しい
     ・光学膜厚
     ・屈折率、光学膜厚の波長依存性
     ・膜構成の表現方法

    3.反射防止膜
     ・反射防止膜の働き
     ・単層反射防止膜の振る舞い
     ・フレア、ゴースト
     ・多層反射防止膜(マルチコート)
     ・光学機器における反射防止膜の必要性

    4.さまざまな光学多層膜
     ・光学薄膜の種類
     ・単層反射増加膜
     ・QWOTスタックとその特性
     ・多層膜高反射ミラー
     ・カットフィルター(ロングパス、ショートパス)
     ・赤外カットフィルター
     ・バンドパスフィルター
     ・ダイクロイックミラー
     ・偏光について
     ・素子の形態と光線の入射角度
     ・設計修正(最適化)の方法

    5.製造方法の概要と膜質、膜厚のコントロール
     ・光学薄膜の特性を決める要素
     ・薄膜作成の概念
     ・真空とは?
     ・真空にも種類がある
     ・真空の形成機構
     ・平均自由工程・入射頻度
     ・代表的な製造方法
     ・成膜装置が有する機構
     ・膜質に影響する要素(真空蒸着を例にとって)
     ・誘電体の膜質と安定化
     ・膜厚のコントロール
     ・膜厚監視の方式
     ・光学式膜厚監視と監視光量の変化

    6.製造設備の取り扱い
     ・膜特性を安定化するための要件
     ・膜特性安定化に向けた指針
     ・真空形成機構の動作と管理
     ・真空の安定化
     ・基板温度の安定化
     ・蒸発源の安定化
     ・シャッター機構
     ・成膜速度制御
     ・ドーム回転と膜厚分布
     ・イオン源の原理と安定化
     ・光学膜厚監視系の安定化

    7.光学特性の評価
     ・各種の分光測定器
     ・分光光度計の基本構成
     ・測定手順
     ・分光器の仕組みと種類
     ・付属機器の利用(角度測定)

    8.光学薄膜の応用事例
     ・反射防止膜
     ・カットフィルター(撮像素子のIRカット)
     ・ダイクロイックミラー(プロジェクター)
     ・バンドパスフィルター(顕微鏡蛍光観察)
     ・狭帯域バンドパスフィルター(光通信の大容量化)
     ・光学多層膜に求められる特性

    9.まとめ
     ・要求仕様について
     ・付加価値創出するために
     ・むすびとして

    <質疑応答>


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