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書籍 バイオ医薬品 製造 品質管理

バイオ医薬品における
製造プロセスと品質管理のポイント


発刊・体裁・価格

発刊  2021年3月25日  定価  63,800円 (税込(消費税10%))
体裁  B5判 279ページ  ISBN 978-4-86502-210-0   →詳細、申込方法はこちらを参照

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バイオ医薬品における製造プロセスと品質管理のポイント 書籍

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本書のポイント

☆withコロナの時代を迎え、今後ますます重要視されるバイオ医薬品の製造品質管理
☆規制、管理戦略、製造プロセス、不純物管理、同等性、査察、設備管理の最新情報を掲載。

★バイオ医薬品の製造管理・品質管理の勘所を掲載。
★各スペシャリストが2021年現在の最新情報を執筆
★バイオ医薬品製造・品質に関連する方のための必読書


●バイオ医薬品の品質関する規制で、現在どのようなものがあるか
 <リスクアセスメント、リスクコントロール、CQA、工程バラメーター、変更管理>

●バイオ医薬品のどのような品質特性をもつか。
 <アミノ酸配列、糖鎖、目的物質由来不純物、製造工程由来不純物、生物活性>

●製造プロセスの概略をふまえ、各プロセスのポイントと製造プロセスを検討する上での留意点とは 
 <培養プロセス、精製プロセス、培養条件、製造プロセス開発、プロセスバリデーション>

●バイオ医薬品の製造時の不純物管理の注意すべきポイントとは?
<凝集体、変化体、DNA、タンパク質、規格値、対応時期>

●生産用の体細胞構築を行う上で、セルバンクの作成と管理の方法をどう考えていけばよいか?
 <クローニング、クローナリティ、継代培養、セルバンクの保存管理、安全性試験>

●精製工程でのウィルスの不活化やウィルスクリアランス試験の注意点とは?

●米国・欧州の査察官はどのような基準をふまえ、査察の際にどの部分を見てくるのか?

●CTD作成上での製造・規格・試験方法をどのように考えるべきか?

●バイオシミラーの同等性・同質性評価のポイントとは何か?

●バイオ医薬品の製造設備の考え方とシングルユース設備導入のポイントとは?

執筆者一覧(敬称略)

〇石井 明子 ((国)医薬食品衛生研究所)
〇荒戸 照世 (北海道大学) 
〇須澤 敏行 ((同)BioStrad Lab) 
〇蒲池 信一 ((株)クロック) 
〇片山 政彦 (持田製薬(株)) 
〇伊藤 隆夫 (メルク(株))
〇立石伸男 (ノビオコンサルティング(合)) 
〇郭 秀麗 (バイオCMC(株)) 
〇石井 敏弘 (バイオCMC(株)) 
〇小川 敦嗣 ((株)UNIGEN)
〇細見 博 (協和真空(株))
〇富田 悟志 (エイブル(株))

目次

第1章 バイオ医薬品の品質に関する規制
1. バイオ医薬品の品質確保の基本的な考え方
2. 品質管理戦略の構築
 2.1 リスクアセスメント
  2.1.1 特性解析
  2.1.2 CQAの特定
  2.1.3 CQAの管理範囲
 2.2 リスクコントロール:品質管理戦略の構築
  2.2.1 原材料の管理
  2.2.2 工程パラメータの管理
  2.2.3 工程内試験
  2.2.4 混入汚染物質の評価と管理
  2.2.5 規格及び試験方法
  2.2.6 安定性試験
3. 変更管理
 3.1 同等性/同質性評価
 3.2 承認後の変更管理

第2章 バイオ医薬品の特徴と品質特性
1. 化学合成品とバイオ医薬品の特徴の違い
 1.1 開発候補物質の探索・創出
 1.2 製造方法
 1.3 剤形
 1.4 分子量
 1.5 構造と特性解析
2. バイオ医薬品の構成成分
3. バイオ医薬品の品質特性と品質管理の考え方

 3.1 アミノ酸配列
 3.2 糖鎖
 3.3 不純物
  3.3.1 目的物質由来不純物
  3.3.2 製造工程由来不純物
 3.4 生物活性

第3章 バイオ医薬品の製造プロセス
1. バイオ医薬品の製造プロセスの概要
 1.1 製造プロセスの構成と概要
 1.2 培養プロセスの全体像と各ステップ
  (1)セル・バンク
  (2)マスター・セル・バンク調製に供される種細胞の性能
  (3)セル・バンク融解ステップ
  (4)種培養、拡大培養、N−1 培養ステップ
  (5)生産培養ステップ
  (6)培養上清回収ステップ
 1.3 精製プロセスの全体像と各ステップ
  (1)キャプチャークロマトグラフィーステップ
  (2)クロマトグラフィーステップ(ポリッシング)
  (3)ウィルス不活化ステップ
  (4)ウィルス除去ステップ
  (5)濃縮・緩衝液交換ステップ
  (6)処方化・濃度調整ステップ
  (7)原薬
  (8)再加工・再処理
  (9)凍結・融解
  (10)輸送
2. 製造プロセス開発における考え方
 2.1 培養プロセス開発における考え方
  (1)培地
  (2)培養条件の設定
  (3)培養条件による品質制御
  (4)生産性の目標レベル
 2.2 精製プロセス開発における考え方
  (1)精製プロセスの組み立て方
  (2)ウィルスクリアランス試験
  (3)製造工程由来不純物のアセスメント
  (4)製造工程中間体の評価
  (5)シングルユース製品の活用
3. 開発ステージと製造プロセス及びその管理
 3.1 開発初期と開発後期に採用される製造プロセスの考え方
 3.2 製造プロセスの特性解析とプロセス評価 / プロセス・バリデーション
 3.3 プロセスパラメータの設定事例
4. 次世代製造プロセスの開発と展望

第4章 バイオ医薬品における不純物管理のポイント
1. 不純物の概要
2. 不純物管理の考え方

 2.1 目的物質由来不純物
 (1)凝集体 / 不溶性微粒子
 (2)切断体
 (3)変化体
 (4)修飾体
 2.2 製造工程由来不純物
 (1)細胞基材に由来する不純物
  (a)宿主細胞由来タンパク質(HCP)
  (b)宿主細胞由来 DNA
 (2)細胞培養液に由来する不純物
 (3)目的物質の抽出、分離、加工、精製工程に由来する不純物
3. 不純物への対応時期
4. 不純物の規格値


第5章 バイオ医薬品生産用の組換え体細胞構築とセルバンク化
1. 組換え体細胞の構築
 1.1 ホスト細胞株、遺伝子発現構成体と構成因子の起源の調査
 1.2 クローニングとクローナリティの検証
 1.3 継代培養による目的物質産生性確認
 1.4 動物由来成分の否定と各種証明書の入手
2. セルバンクの作製と管理
 2.1 マスターセルバング(MCB)とワーキングセルバンク(WCB)の作製
 2.2 製造時の継代数上限管理(CAL と EPC)
3. セルバンクに対する各種試験と申請対応
 3.1 セルバンクの保存管理と更新方法
 3.2 セルバンクの純度試験及び安全性試験
4. 今後のセルバンク製造について

第6章 バイオ医薬品におけるウイルスクリアランスの考え方
1. 精製工程におけるウイルス不活性化・除去の概要
 1.1 低 pH 処理
 1.2 有機溶媒 / 界面活性剤(S/D)処理
 1.3 カプリル酸処理
 1.4 デプスろ過フィルター
 1.5 クロマトグラフィ
 1.6 ウイルスろ過フィルター
 1.7 その他のウイルスクリアランス技術
2. ウイルスクリアランス試験
 2.1 ウイルス安全性に関するリスク評価
 2.2 製造工程のスケールダウン
 2.3 連結された連続プロセスのスケールダウンモデル
 2.4 試験ウイルスの選定
 2.5 スパイク試験とウイルス力価測定
 2.6 ウイルスクリアランス指数
 2.7 ウイルスクリアランス試験の妥当性
 2.8 工程全体におけるウイルスクリアランスの評価

第7章 バイオ医薬品に関する査察対応のポイント
1. 欧州の法規則
 1.1 Aide-Memoires PI-024-2
  1.1.1 マスターおよび / またはワーキングセルバンク
  1.1.2 培養プロセス
  1.1.3 抽出と精製
  1.1.4 一般要件
  1.1.5 その他
 1.2 Aide-Memoires PI-030-1
  1.2.1 品質マネジメントシステム
  1.2.2 施設と設備
  1.2.3 原材料(マテリアル)管理
  1.2.4 製造と工程内管理(IPC)
  1.2.5 API と中間体の包装化と識別ラベルの貼付
  1.2.6 保管と流通
  1.2.7 バリデーション
  1.2.8 原材料の不合格と再使用
  1.2.9 代理店、ブローカー、トレーダー、配送業者、再包装業者と再ラベル化業者
 1.3 Aide-Memoires PI 023?2(試験室管理)
  1.3.1 品質保証システム
  1.3.2 書類化
  1.3.3 職員
  1.3.4 施設と設備機器
  1.3.5 原材料と消耗品
  1.3.6 サンプリングとサンプル
  1.3.7 試験
  1.3.8 試験結果及び結果の発行
 1.4 Supplement No.1 医薬品 QC ラボの査察
  1.4.1 物理化学試験ラボの GMP 査察
  1.4.2 微生物試験室の査察
2. 米国の法規則
 2.1 CDER による査察のポイント(7356.002M)
  2.1.1 査察実施手順
  2.1.2 査察
  2.1.3 サンプル収集
  2.1.4 報告
 2.2 CBER による査察のポイント(7345.848)
  2.2.1 〈システムの定義〉
  2.2.2 〈査察範囲〉
  2.2.3 PART V - REGULATORY / ADMINISTRATIVE STRATEGY 〈コンプライアンス不備例〉

第8章 バイオ医薬品におけるCTD 作成の留意点
1. 製造方法
 1.1 製造方法の記載内容
 1.2 開発手法と工程パラメーの設定
 1.3 バイオ医薬品のパラメータと工程内管理の設定
2. 規格および試験方法
 2.1 バイオ医薬品の規格および試験方法記載の合理化の動向
 2.2 バイオアッセイ試験の開発
3. 製品の保存期間 - 安定性試験

第9章 バイオシミラーにおける同等性 / 同質性評価の考え方
1. バイオシミラーの概要
2. バイオ後続品とジェネリックとの差異
3. 同等性・同質性評価のポイント

 3.1 先行バイオ医薬品との同等性 / 同質性評価
 3.2 先行バイオ医薬品
 3.3 バイオ後続品の製法開発および品質管理戦略構築にあたっての留意事項
  (1)宿主細胞株
  (2)原薬の製法開発
  (3)製剤設計
  (4)規格及び試験方法
  (5)標準品 / 標準物質
  (6)安定性(貯法・有効期間)
 3.4 品質特性に関する比較試験
  (1)構造・物理的化学的性質
  (2)生物学的性質に関する比較
  (3)不純物に関する比較
 3.5 非臨床試験の比較試験
  (1)薬理試験
  (2)薬物動態試験
  (3)安全性試験
 3.6 臨床試験の比較試験

第10章 バイオ医薬品の製造設備とシングルユース製品運用の留意点
1. 構造設備の概要と SU 製品群の概況
2. SU 製品の導入検討の留意点
3. SU 製品の産業利用におけるサプライチェーン管理
4. サプライヤー管理と材質の評価
5. 構造設備に求められる要件と工夫
6. マニュアル作業増加に伴う留意点

 6.1 機器操作手順作成の際の取り組み
 6.2 パンデミック下での作業員教育の取り組みと課題

第11章 バイオ医薬品の凍結乾燥における注意点
1. 医薬品の凍結乾燥の概要
 1.1 凍結乾燥の利点
 1.2 凍結乾燥の難点
 1.3 製剤製造での凍結乾燥の選択
2. バイオ医薬品における凍結乾燥装置の対応ポイント
 2.1 凍結乾燥機の能力
 2.2 アイソレータとの接続
 2.3 封じ込めの対応
 2.4 洗浄用水の注意
 2.5 設置環境
3. 凍結乾燥工程における注意
 3.1 調液から凍結乾燥機への搬送での注意
 3.2 予備凍結(予備冷却)工程
 3.3 真空排気工程
 3.4 一次乾燥工程
 3.5 二次乾燥工程
 3.6 復圧・打栓・取出し工程
 3.7 CIP(Cleaning In Place:定置洗浄)工程
 3.8 SIP(Sterilization In Place:定置滅菌)工程

第12章 バイオ医薬品におけるバイオリアクターの現状と課題
1.バイオ医薬品開発・製造工程におけるシングルユースのバイオリアクター
 1.1 開発用途のシングルユースのバイオリアクターの推移
 1.2 製造用途のバイオリアクターの推移
 1.3 国産化の流れ
 1.4 その他の動き(細胞医薬品等の出現)
2.シングルユースのバイオリアクターの要素技術
 2.1 バイオリアクターをシングルユース化するメリット
 2.2 シングルユースのバイオリアクター対象とする培養方法とその課題
 2.3 国産のシングルユースのバイオリアクター
 2.4 シングルユースのバイオリアクターによる培養方法のトレンド
 2.5 シングルユースのバイオリアクターの周辺技術
3.関連レギュレーション・規制対応のポイント
 3.1 機器及び部材の選定
 3.2 製造環境
 3.3 滅菌について
 3.4 製造用溶剤による溶出試験による評価、その他

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