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甘草 薬用植物 書籍

甘草(カンゾウ)の栽培法

~甘草の国内生産・安定生産への挑戦~


著者

大阪薬科大学 准教授 博士(薬学) 芝野 真喜雄 氏

【主な研究内容】
 1.ウラルカンゾウの国内栽培に向けての基礎研究
 2.衰退してしまった国産生薬に関する調査研究
 3.抗腫瘍活性を有する生薬からの活性成分の探索研究
 4.地域特産植物を利用した機能性食品の開発などの研究を中心に行っている.

 生薬資源が枯渇し,「2000年以上の歴史を持つ漢方薬が次世代に伝承できない」という事態に成らぬ様,生薬の国産生産に向けての基礎研究に励む.

【学会活動】
 日本薬学会,日本生薬学会,和漢医薬学会,日本東洋医学会,薬用植物研究会(薬用植物研究 編集委員)

発刊・体裁・価格

発刊  2013年10月16日  定価  20,900円 (税込(消費税10%))
体裁  B5判 102ページ + カラー画像CD  ISBN 978-4-86502-043-4   →詳細、申込方法はこちらを参照

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甘草(カンゾウ)の栽培法 書籍

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本書のポイント

甘草栽培の現状と課題! 正確な現状把握にもとづく国内生薬生産のヒント!

 本書では,漢方薬の7割以上に配合される重要生薬・甘草に焦点を当て,その基原植物の紹介から栽培法などを詳細に解説する.また,生薬生産の現状や問題点について考察し,読者の皆様が,冷静に,正確な現状把握のもと,生薬生産に向けた第一歩を踏み出す機会の手助けになれば幸いである.(本書「はじめに」より抜粋)

目次

はじめに

第1章 生薬生産をするための予備知識として、知っておきたいこと
 1. 薬用植物と生薬について
 2. 生薬と食薬区分
 3. 漢方薬とは
 4. 医療用医薬品と一般用医薬品
 5. 国産生薬の衰退
 6. 国産生薬の復活に向けての課題

第2章  ウラルカンゾウ栽培のための基礎知識
 1. 甘草の基原植物
 2. 国内で栽培可能なGlycyrrhiza属植物(グリチルリチン酸を含有する種類)
 3. 種子導入時に混入の可能性があるGlycyrrhiza属植物(グリチルリチン酸を含有しない種類)
 4. ウラルカンゾウやスペインカンゾウ生育の様子
 5. 甘草の輸入と現状
 6. 甘草の利用

第3章 ウラルカンゾウ栽培法
 1. 筒栽培法を利用したウラルカンゾウの新規栽培法の開発
 2. 栽培法
 3. 培 土
 4. 種子や苗の購入
 5. 苗の作製
 6. ウラルカンゾウの養液栽培の可能性
 7. 害虫対策
 8. 雑草対策
 9. 優良個体の選抜
 10. 栽培甘草の化学的品質評価
 11. 測定成分  
 12. サンプル調製法(LIQ、ISO、FORの測定)
 13. HPLC分析条件(LIQ、ISO、FORの測定)
 14. サンプル調製およびHPLC分析条件(GLの測定)
 15. 甘草の部位によるグリチルリチン酸含量の違い
 16. 栽培年数の検討
 17. スペインカンゾウとウラルカンゾウの地下部成分の比較
 18. カンゾウの実用栽培への取組み
 19. ストレスによるグリチルリチン酸産生への影響
 20. 地上部の利用
 21. 国内での生薬生産の採算性
 22. 今後の課題

参考文献

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