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書籍 樹脂材料の高耐熱化と設計・開発技術

樹脂材料の高耐熱化と設計・開発技術


発刊・体裁・価格

発刊  2013年12月20日  定価  61,600円 (税込(消費税10%))
体裁  B5判 233ページ  ISBN 978-4-86502-050-2   →詳細、申込方法はこちらを参照

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樹脂材料の高耐熱化と設計・開発技術 書籍

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本書のポイント

★高分子材料の耐熱性を改善するには!?

◎電気・電子・光学部品、自動車分野などますます需要が高まる耐熱性材料
 ◆各種の手法、様々なアプローチによる耐熱性向上技術を掲載!
 ◆耐熱性改善の設計指針!
 ◆有機-無機ハイブリッドなどの複合化技術
 ◆高分子の結晶化制御と耐熱性向上
 ◆化学構造、架橋構造の制御
 ◆物理的耐熱性と化学的耐熱性の考え方     
 ◆ガラス転移温度と分子構造との関連 
 ◆高分子の凝集力、剛直性を考慮した分子設計
 ◆高分子材料の耐熱性評価技術

執筆者一覧(敬称略)

青木裕介 三重大学
有田和郎 DIC(株)
池田功一 日本ゼオン(株)
上田一恵 ユニチカ(株)
蛯名武雄 産業技術総合研究所
金子達雄 北陸先端科学技術大学院大学
小堺規行 住友大阪セメント(株)
佐藤緑  日本山村硝子(株)
佐内康之 東亞合成(株)
信藤卓也 日本山村硝子(株)
竹市力  豊橋技術科学大学
立山誠治 北陸先端科学技術大学院大学
谷尾宣久 千歳科学技術大学
長尾大輔 東北大学
日戸祐  旭化成ケミカルズ(株)
松葉豪  山形大学
松本利彦 東京工芸大学
森川敦司 茨城大学
山岸忠明 金沢大学
山崎聡  三井化学(株)
山下義裕 滋賀県立大学
山田保治 神奈川大学
山廣幹夫 JNC(株)
葭原法  ポリマーテク研究所

目次

第1章 有機無機ハイブリッド、ナノコンポジット、複合材料による高耐熱化
第1節 有機- 無機ハイブリッドによる複合材料の高耐熱化

1.有機‐無機ハイブリッド材料の開発
2.有機‐無機ハイブリッド材料の分子設計
3.有機‐無機ハイブリッド材料の合成法
4.ポリマーの耐熱性
5.無機物とのハイブリッド化による複合材料の高耐熱化

第2節 有機- 無機ハイブリッドによるシリコーン材料の耐熱性向上
1.有機- 無機ハイブリッド技術とシリコーン系有機・無機ハイブリッド
2.ゾルーゲル法とシリコーン系ハイブリッド材料の作製方法と特徴
3.シリコーン系ハイブリッドの耐熱性向上の試み

第3節 耐熱性ナノファイバーの現状と発展
1.エレクトロスピニング法による耐熱性ナノファイバーの作り方
2.ナノファイバーを用いた耐熱材料の開発
 2.1 ポリイミドナノファイバー
 2.2 アラミドナノファイバー

第4節 高熱伝導性フィラーの設計と複合材料の耐熱性
1. 設計思想
 1. 1 フィラーの選定
 1. 2 バインダの選定
2. 特性値
3. 接着強さ

第5節 耐熱性・高屈折率ナノコンポジット透明薄膜の作製
1.ゾル- ゲル法による結晶性BT ナノ粒子の合成
2.BT ナノ粒子とポリアミド酸のブレンドによるナノコンポジット薄膜の作製
3.In-situ 重合によるナノコンポジット薄膜の作製
4.屈折率増大のための新規薄膜作製プロセスの検討
 4.1 ポリアミド酸重合反応へのナノ粒子途中添加
 4.2 化学イミド化がナノコンポジット屈折率に及ぼす影響

第2章 高分子の結晶化制御と耐熱性向上
1.高分子結晶の概論
 1.1 高分子の結晶構造
 1.2 X線を利用した構造解析
 1.3 顕微鏡を利用した解析技術
 1.4 熱測定による解析技術
2.耐熱性を向上させる手法・技術
 2.1 融点直下の熱処理
 2.2 外場の利用
 2.3 核剤・希釈剤の利用

第3章 各種樹脂材料の高耐熱化
第1節 耐熱性ポリイミドの合成とその構造・特性
1.ポリイミドの合成1) とその性質
2.ポリイミドのフレキシブル回路基板(FPC) での使用と、それに伴い要求される特性
3.ポリイミドの熱的性質
 3.1 ポリイミドのT g に影響を及ぼす要因
  3.1.1 ポリイミドのガラス転移での熱的挙動
  3.1.2 エンタルピー変化( △ H) とエントロピー変化( △ S)
  3.1.3 分子鎖の凝集(molecular packing
 3.2 熱的挙動でのポリイミドの分類( 熱可塑性、非熱可塑性、熱硬化性)
 3.3 熱分解に対する安定性( 熱安定性)

第2節 脂環式ポリイミドの高耐熱化設計
1.多脂環構造と耐熱性
2.多脂環構造の脂環式ポリイミド
3.耐熱性のさらなる向上を目指して−ケト基とアミド結合の導入

第3節 高耐熱ポリアミドの開発
1.高耐熱ポリアミドの用途
2.高耐熱ポリアミドの設計
 2.1 脂肪族ポリアミド46
 2.2 半芳香族ポリアミド6T
 2.3 半芳香族ポリアミド9T
 2.4 半芳香族ポリアミドの最近の動向
 2.5 脂環族ポリアミド

第4節 エポキシ樹脂の設計と耐熱性向上
1.分子設計指針と課題
 1.1 エポキシ樹脂の高耐熱化に関する分子設計指針
 1.2 高耐熱化の課題( 相反する諸特性の紹介)
2.開発事例
 2.1 ナフタレン型2官能エポキシ樹脂[ 耐熱性×流動性、密着性]
 2.2 ナフタレン型4官能エポキシ樹脂[ 耐熱性×流動性]
 2.3  ジシクロペンタジエン結節型エポキシ樹脂[ 耐熱性×吸湿性、誘電特性]
 2.4  ナフチレンエーテルオリゴマー型エポキシ樹脂(E-NEO)[ 耐熱性×難燃性、密着性]

第5節 ポリウレタンの設計と耐熱性の向上
1.ポリウレタンの用途と構造および原料
 1.1 ポリウレタンの用途と構造
 1.2 ポリイソシアネート
 1.3 ポリオール
2.ソフトセグメントの構造と耐熱性
3.ハードセグメントの構造と耐熱性
4.架橋構造と耐熱性
5.各種添加剤と耐熱性

第6節 新規フェノール樹脂ポリベンゾオキサジンの分子設計と耐熱性の向上
1.ポリベンゾオキサジン
2.環状ベンゾオキサジンモノマーの合成とその開環重合
3.モノマーの分子設計による高耐熱性ポリベンゾオキサジンの合成
4.高分子量化ベンゾオキサジンによる高耐熱性化
5.ベンゾオキサジンを一成分とするアロイ・複合材料
 5.1 ポリイミドとの分子複合化
 5.2 ビスマレイミドとの複合化
 5.3 液状ゴムとの複合化
 5.4 ポリシロキサンとの複合化
 5.5 その他のポリベンゾオキサジン複合材料

第7節 高分子量フェノール系樹脂の合成と熱的特性
1.緒言
2.高分子量フェノール系樹脂の合成について
3.高分子量フェノール系樹脂の分子構造について
4. 熱的特性について

第4 章 光学材料、フィルムの高耐熱化
第1節 光学用透明樹脂のガラス転移温度と物理的エイジング
1.ガラス転移温度
2.透明ポリマーのエイジング
 2.1 エイジングに伴う屈折率変化
 2.2 エイジングに伴う複屈折変化
 2.3 エイジングと透明性

第2節 シクロオレフィンポリマーの高機能化
1.シクロオレフィンポリマー
2.COPの特性
3.COPの低複屈折化
 3.1 複屈折性について
 3.2 COPの複屈折について
4.COPの薄肉成形性向上
 4.1 薄肉成形性について
 4.2 COPの薄肉成形性向上について
5.COPの耐光性向上
 5.1 耐光性向上について
 5.2 COPの耐光性向上について
6.耐熱性COPの開発

第3節 シルセスキオキサンによる高耐久・高耐熱性ハードコートフィルムの開発
1.パーフルオロアルキルシルセスキオキサンの合成
2.ラジカル重合によるパーフルオロアルキルシルセスキオキサン含有高分子の合成
3.有機−無機ハイブリッドコーティング薄膜の調製と表面特性解析
4.高耐久性ハードコートフィルムの開発

第4節  耐熱性粘土ポリマーコンポジットによる高耐熱・高ガスバリアフィルムの開発
1.ガスバリアの原理
 1.1 他のガスバリア方法との比較
 1.2 成膜メカニズム
 1.3 利点・欠点
2.粘土ガスバリア材構成と製膜方法
 2.1 無機層( 粘土)
  2.1.1 粘土の種類
  2.1.2 粘土の成膜性
 2.2 有機層( バインダー)
 2.3 製膜
3.性能
 3.1 ドライガスバリア性
 3.2 水蒸気バリア性
 3.3 耐熱性
 3.4 光透過性
 3.5 柔軟性
 3.6 熱膨張
 3.7 耐化学薬品性
 3.8 アンチクラック性

第5章 植物由来・バイオプラスチックの高耐熱化
第1節 高耐熱植物由来プラスチックの開発
1.分子設計
2.合成方法
3.物性と機能

第2節 ポリ乳酸の結晶化と耐熱性の付与
1.結晶化と耐熱性付与
2.結晶化方法
3.応用例

第6章 接着剤・封止材の高耐熱化
第1節 UV 硬化型接着剤の劣化要因と接着耐久性への影響
1.UV 硬化型接着剤の劣化要因
2.熱による劣化と接着耐久性への影響
3.光による劣化と接着性耐久性への影響
4.水分による劣化機構と接着耐久性への影響
5.被着体の影響による接着耐久性低下

第2節 パワーデバイス用封止材の設計と耐熱性向上
1.耐熱性材料
2.耐熱性PDMS系ハイブリッド封止材
 2.1 有機−無機ハイブリッド材料と耐熱性
 2.2 PDMS系ハイブリッド材料設計
 2.3 PDMS系ハイブリッド材料の耐熱特性

第7章 高分子材料の耐熱性評価技術
1.いろいろな耐熱性評価の意義
 1.1 成形加工時必要な耐熱性
 1.2 使用時必要な耐熱性
 1.3 耐熱性の尺度
2.化学的短期耐熱性
 2.1 熱分解温度
 2.2 分子量変化
 2.3 グローワイヤ耐熱温度
3.物性的短期耐熱温度
 3.1 荷重たわみ温度
 3.2 軟化温度
 3.3 ボールプレッシャー温度
 3.4 ヒートサグ温度
 3.5 ハンダ耐熱
 3.6 ガラス転移温度
 3.7 融点
 3.8 線膨張率
4.化学的長期耐熱性
5.長期物理的耐熱性

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