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発刊・体裁・価格
発刊 2024年3月22日 定価 55,000円 (税込(消費税10%))
体裁 B5判 139ページ ISBN 978-4-86502-266-7 →詳細、申込方法はこちらを参照
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本書のポイント
☆「安衛法」における法改正動向や実際の対応方法・考え方・事例を紹介
★労働安全衛生法」における法改正の要点を解説!
★「危険性」・「有害性」のリスクアセスメントの方法とは?
★「SDSラベルの改定対応」、「化学物質保護具の改訂と選定基準」で気をつけるべき事とは?
★各企業における化学物質「教育」「管理・取組方法」等の具体的な対応事例とは?
執筆者一覧(敬称略)
○宮川 宗之(帝京大学/労働安全衛生総合研究所)
○島田 行恭(労働安全衛生総合研究所)
○中原 浩彦(NAOSHコンサルティング)
○宮内 博幸(産業医科大学)
○伊藤 功((株)成田セイフティデータサポート)
○森分 勝人(ENEOS(株))
○金井 慎之介(出光興産(株))
○小財 健太郎(ボルグワーナ・モールシステムズ・ジャパン(株)/小財労働安全衛生コンサルタント事務所)
○福岡 荘尚(オリンパス(株))
目次
第1章 労働安全衛生法の概要~化学物質規制を中心に~
1. 労働安全衛生法の化学物質関連規制
2. 労働安全衛生法に基づいて制定されている化学物質管理関係の政省令等
3. 2022 年の政省令改正の要点( 自律的な管理、特別則の取り扱い等)
第2章 労働安全衛生法におけるリスクアセスメント
第1節 労働安全衛生法におけるリスクアセスメントの概要
1. リスクアセスメントの経緯と労働安全衛生法における位置づけ
1.1 労働安全衛生法におけるリスクアセスメントの位置づけ
1.2 リスクアセスメント指針
2. 対象となる危険性/ 有害性のある化学物質
3. リスクアセスメント(RA) 対応が必要となる事業者の対象と範囲
第2節 化学物質の危険性に対するリスクアセスメントの進め方
1. リスクアセスメント等の実施に必要な資料・情報
1.1 GHS ラベルとSDS
1.2 化学物質取り扱い作業に関する情報
2. 火災・爆発等発生のきっかけとなる不具合事象の想定
2.1 設備・装置・道具の不具合
2.2 不適切な作業・操作( ヒューマンエラー)
2.3 外部要因
3. 火災・爆発等発生に至るシナリオの同定
4. リスク見積り及びリスク評価
5. リスク低減措置の検討(提案)
5.1 「化学物質リスクアセスメント指針」に示されたリスク低減措置検討の順番
5.2 多重防護の考え方
6. リスク低減措置の実施
7. リスクアセスメント等実施結果の記録・保管・労働者への周知
第3節 化学物質の有害性に対するリスクアセスメントの進め方
1. リスクアセスメント(有害性) の実施方法
1.1 基本的な考え方
1.2 ばく露限界値
① 濃度基準値
② 学会等が勧告しているばく露限界値
③ 管理目標濃度
1.3 ばく露量の把握
1.4 リスクの見積もり
①確認測定
②包括的リスクアセスメント
2. リスク低減措置(有害性) の検討の考え方
2.1 基本的な考え方
① 代替物等の使用
② 工学的対策
③ 作業方法の改善
④ 有効な保護具の使用
2.2 定量的な対策
第3章 労働安全衛生法における保護具の定義と規定
1. 労働安全衛生法における保護具の定義と規定
2. 保護具の選定と使い方のポイント
2.1 呼吸用保護具
2.2 化学防護手袋と化学防護服
2.2.1 化学防護手袋
2.2.2 化学防護服
2.2.3 特定化学物質
2.2.4 皮膚等障害化学物質
第4章 労働安全衛生法におけるSDS の対応の考え方
1. 労働安全衛生法におけるSDS の目的
2. 労働安全衛生法の改訂に伴う、SDS の具体的な対応
2.1 ラベル表示、SDS 通知義務物質の追加
2.2 SDS 通知方法の柔軟化
2.3 新たな規制物質、がん原性物質、皮膚等障害物質、濃度基準設定物質
①がん原性物質
②皮膚等障害物質
③濃度基準設定物質
2.4 SDS 見直し改訂の義務
2.5 SDS 新たな記載事項の要求
①推奨用途、使用上の制限
②適切な保護具の記載
③含有量表示の適正化
2.6 その他、SDS・ラベルの新たな義務
①外注業務における化学物質の危険有害性通知のためのSDS
②化学物質を事業所内で別容器に小分け使用する際の容器へのラベル義務
3. ラベル表示における必要な対応
4. ラベル表示例と小さな容器へのラベル事例
5. SDS に関連する法律の動向
①安衛法 ②化管法 ③毒劇法 ④ JIS
第5章 産業衛生技術専門家( オキュペイショナルハイジニストの)実務と展望
1. 企業で働く化学物質管理専門家の実務
1.1 ENEOS における化学物質の自律管理の仕組み
(1) 独自の労働安全衛生マネジメントシステム
(2) IH (インダストリアルハイジニスト職)の育成・配置
(3) IH のネットワーク
1.2 企業内の化学物質管理専門家が担う役割
2. 企業内の化学物質管理専門家に求められること( 期待されること)
2.1 生産現場から求められること
2.2 工事部門から求められること
2.3 産業保健部門( 産業医・保健師等の産業保健職) から求められること
2.4 マネージメント層から求められること
3. 企業内の化学物質管理専門家の苦労
3.1 化学物質の健康障害リスクに関する理解不足
3.2 関係者との対立
3.3 一人で問題を抱え込む( 相談できないストレス)
4. 化学物質の自律管理を確立させるために( 実務担当者から見た課題と解決につながる展望)
4.1 化学物質管理に関する教育の重要性
4.2 化学物質の自律管理に必要なリソースの認識
4.3 化学物質を取り扱う事業活動におけるリスクの理解
4.4 化学物質管理専門家による自律管理を確立する方法
第6章 化学物質管理における対応事例
第1節 出光興産株式会社での化学物質管理に関する教育・研修について
1. 出光興産株式会社について
2. 当社の化学物質管理の取り組みについて
(1) 製造技術部( 技術研修センター) での教育・研修
1) 基礎能力習得段階 2) 実務習得段階 3) 実務能力発揮段階
(2) 安全環境・品質保証部での研修
1) 化学物質管理初級向け研修、化学物質管理中級向け研修
2) 化学物質規制対応専門部会
3) 安全環境及び品質保証のマネジメントシステム研修
第2節 製造業における化学物質管理の実例
1. 製造業における化学物質管理体制
1.1 概要
①品質 ②環境 ③安全衛生 ④防災
1.2 全体を俯瞰して
1.3 当社の化学物質管理体制の事例
2. Global 企業における化学物質管理
2.1 EHS(Environmental, Health and Safety) とは?
2.2 EHS における化学物質管理
3. 製造業の化学物質管理
3.1 当社の安全衛生活動の仕組み 安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)
3.2 当社の安全衛生活動の仕組み リスクアセスメント
3.3 当社の安全衛生活動の仕組み 化学物質リスクアセスメント
4. 化学物質管理の実際の進め方
①化学物質リスクアセスメントの手法
②化学薬品教育
③リスクアセスメントの読み方
③外注業者管理
第3節 オリンパス八王子技術開発センターにおける環境管理と化学物質に対する安全衛生への取り組み
1. 環境管理と化学物質に対する安全衛生の体制
2. 化学物質管理DB の導入
3. 化学物質のリスクアセスメント
4. 保護具に対する取り組み
5. 化学防護手袋の耐透過性簡易透過測定の試み
5.1 化学防護手袋素材における化学物質透過測定の検討
5.1.1 測定方法-1 ( 飛沫1 滴の付着を想定)
5.1.2 測定方法-2 ( 手袋が濡れる状態を想定)
5.1.3 テスト測定での課題
5.2 リアルタイムモニターを用いた耐透過性の評価