……会場(対面)受講
・人気・魅力の点で養殖対象種としてはトップクラス【アワビ】の陸上養殖!
・養殖学の権威と、成功の鍵を握る設備技術のプロによる毎年恒例・好評のセミナーです!
講師
鹿児島大学 名誉教授 水産学博士 門脇 秀策 氏
(株)プレスカ 専務取締役 佐藤 順幸 氏
講師紹介
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<その他関連セミナー>
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日時・会場・受講料・お申込みフォーム
●日時:2025年7月18日(金) 10:00-17:00 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
●会場:[東京・大井町]きゅりあん 5階第4講習室 →「セミナー会場へのアクセス」
●受講料:
【会場受講】:1名55,000円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき44,000円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。
●録音・録画行為は固くお断りいたします。
お申込みはこちらから
会場(対面)セミナーご受講に関する各種案内(必ずご確認の上、お申込みください。)
●配布資料は、印刷したものを当日会場にてお渡しいたします。
●当日会場でセミナー費用等の現金支払はできません。●昼食やお飲み物の提供もございませんので、各自ご用意いただけましたら幸いです。
●録音・撮影行為は固くお断りいたします。
●講義中の携帯電話・スマートフォンでの通話や音を発する操作はご遠慮ください。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方のご迷惑となる場合がありますので、極力お控えください。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承ください(パソコン実習講座を除きます。)
セミナーポイント
▼本セミナーの特色
・年に1回のペースで、10年以上前から継続しているセミナーです。受講者の中には、今も講師陣とつながりのある方もいらっしゃいます。
・今回については、完全対面型セミナーとしております。来場者にだけその知見・ノウハウをお伝えします。
・質問を歓迎します。毎回、ざっくばらんな意見・情報交換が活発に行われる雰囲気です。
・門脇氏が持参するアワビ関連グッズ、食材等も好評です。是非お手に取って確認ください。
▼過去のセミナー取材記事
『アワビ陸上養殖の現状と展望』
※2018年開催時のものですが、体裁としては大きく変わりません。もちろん内容は刷新してお届けします。
セミナー内容
■第1部 10:00-15:00(途中・昼食休憩:12:00-13:00)
鹿児島大学 名誉教授 門脇 秀策 氏
アワビの基礎知識と生理、海面・陸上養殖システム
○講師より
本セミナーでは、アワビ陸上養殖の現状と展望を解説し、陸上養殖システムの特長を中心に、養殖管理技術の基本となるアワビの生理と水質環境、海藻餌飼料を詳説し、事業化のポイントについて導入事例を交えながら紹介します。現在、注目されている初期施設投資が不要な「廃校を利用した半流水式アワビ陸上養殖」、「地下海水とナノ技術によるアワビの陸上速成養殖」、ハワイでの「海洋深層水を利用した海藻とアワビの陸上複合養殖」の具体例を交えながら、「養殖アワビの付加価値を高める6次産業化に向けた商品開発」も紹介します。
受講者の皆様とお会いできるのを楽しみにしております。時間の許す限り、ご質問・個別相談に応じます。
■セミナー内容
1 アワビ陸上養殖の現状と展望
1-1 アワビ類の漁獲量と養殖生産量の現状
1-2 アワビの輸入量と金額
1-3 アワビ陸上養殖の技術的課題と事業化への具体策
1-4 アワビ種苗供給体制の現状と今後
2 アワビの生理と成長
2-1 呼吸速度(酸素消費量)とアンモニア排泄速度
2-2 好適な水温、溶存酸素濃度、アンモニア濃度、塩分、pH
2-3 水温とアワビ稚貝の成長速度
2-4 陸上養殖アワビの成長曲線、殻長と殻付重量との関係式
3 アワビの海藻餌料とABKELP飼料
3-1 海藻類の餌料価値
3-2 アワビ養殖用の餌飼料の産地・単価・栄養成分、単価の比較
4 養魚と海藻とアワビとナマコの海面SDGs複合エコ養殖
4-1 これからの浅海養殖業のあり方。ゼロエミッション養殖業の推進を図る。
4-2 海藻と海面SDGs複合エコ養殖による「赤潮防除」と「魚病対策」の効能
4-3 海面垂下式アワビ籠養殖のコスト
4-4 海面SDGs複合エコ養殖の今後の課題、自然的リスクの回避とコストダウン
4-5 八代海東町漁協での海面複合エコ養殖の事例
5 アワビの半閉鎖循環式陸上養殖
5-1 陸上養殖の開発コンセプト
5-2 半閉鎖循環式陸上アワビ養殖システムの特長
5-3 半閉鎖循環式陸上コンテナによるアワビ養殖法と経済性
6 アワビ陸上養殖システム
6-1 廃棄された船用冷凍コンテナの再利用, 飼育水槽、空調機、泡沫分離装置
6-2 陸上養殖システムの経済(収支)事例の内訳
6-3 半閉鎖循環式陸上コンテナ養殖と垂下式海面カゴ生簀養殖のコスト比較
6-4 陸上養殖システムの今後の課題、人為的リスクの回避とコストダウン
6-5 アワビと海藻とナマコの陸上SDGs複合エコ養殖システムの実用化研究
7 アワビ陸上養殖の事例紹介
7-1 廃校を活用した少量流水式バケツ養殖
7-2 地下海水とナノバブル技術の導入による少量流水式浅水養殖
7-3 ハワイ海洋深層水利用による紅藻と流水式養殖
(Big Island Abarone Cooporation, USA)
8 養殖アワビの6次産業化の取組み
~付加価値、ふるさと納税食品・雇用拡大に向けて~
8-1 アワビの「干物」、「煮物」、「燻製」、「殻細工」
8-2 アワビ真珠の作成と製品化 ~「半円真珠」~
※ 実物を会場に持参します。来場者は是非お手に取ってご覧ください。
<質疑応答>
※セミナー終了後はもちろん、開始前・休憩時、時間の許す範囲で講師との名刺交換・交流が可能です。この機会を是非ご活用下さい。
■第2部 15:10-17:00(適宜小休憩。最後の15分程度は質疑応答)
(株)プレスカ 佐藤 順幸 氏
閉鎖循環式アワビ陸上養殖における水づくりの重要性と事業化ポイント
○講師より
「閉鎖循環式陸上養殖」は次世代の養殖技術として注目をあつめてきましたが、ようやく実用化の目途がついたこともあり、異業種からの検討・参入事例が加速度的に増えてきています。アワビは魚類と比べて水質に敏感であり、また成長も遅く個体差が激しいため、採算性においていまだ問題を抱えていますが、好気脱窒装置の開発により実用化に向けて大きく前進しました。アワビは人気、魅力の点で養殖対象種としてはトップクラスであり、閉鎖循環養殖に適した魚介類の一つであることは間違いありません。
本セクションでは、アワビ養殖の問題を解決するための水処理技術(泡沫分離、好気脱窒)について、導入事例を交えながら解説し、過去の養殖の事例、収支(コスト)試算例をもとに、アワビ養殖の魅力、現状の課題、事業化を実現するためのポイントを説明します。
■セミナー内容
1 アワビ陸上養殖について
1-1 魅力と課題
1-2 過去の養殖事例
・掛け流し式大規模アワビ養殖
・深層海洋水を用いた半閉鎖循環養殖
・冷凍コンテナを用いた閉鎖循環養殖
・高校生によるクロアワビ養殖プロジェクト(愛知県蒲郡市)
1-3 種苗の重要性
2 閉鎖循環式アワビ養殖設備について
2-1 求められる水質
・重要な水質項目
・餌が水質に与える影響
2-2 ベストな養殖設備の構築
・基本設計の重要性
・機器の役割と選定
・粒子除去:ろ過、泡沫分離
・窒素(アンモニア、硝酸)除去:生物ろ過、オゾン、脱窒
・ガス交換:酸素溶解、脱気
・アクアポニックスについて
2-3 今流行りの低塩分飼育の有効性
3 閉鎖循環式アワビ養殖の採算性
3-1 コスト試算
3-2 採算性
・イニシャルコスト、生産原価から見える問題点
・採算性を改善するための有効なポイント
<質疑応答>
▽門脇 秀策(かどわき しゅうさく)氏
鹿児島大学大学院修了。水産学博士(北海道大学)。1999年教授。2016年鹿児島大学名誉教授。専門は水産養殖学、生産生態学、養殖環境保全学。持続生産可能な環境保全型SDGs養殖をめざして、アワビと海藻とナマコの海面および陸上の複合エコ養殖を研究・啓蒙中。
これまでに、日本水産増殖学会評議員、日本水産資源保護協会の環境保全型養殖普及対策検討委員、水産庁の海面養殖業ゼロエミッション推進対策調査事業複合養殖実証試験総合検討会委員、農林水産省技術会議の地球温暖化に伴う水産対策・水産適応の検討会委員、農林水産省の「持続的養殖生産確保法」の水質環境の指標と基準値の策定専門委員、農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業評価委員を歴任。
ノルウェー・ドイツに文部省在外研究で長期留学、JICA専門家や国際シンポジウム招待講演、中国大連大学及びベトナムカントー大学養殖学部大学院のJICA非常勤講師等で、19カ国に海外渡航歴38回。
現在、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業研究支援センター「イノベーション創出強化研究推進事業」評価委員、「海の森づくり推進協会」副会長、(一社)木の総合文化レガシー協会副会長、鹿児島県環境影響評価専門委員、鹿児島県魚類養殖協議会委員として活躍中。
▽佐藤 順幸(さとう よりゆき)氏
東京水産大学(現東京海洋大学)修士課程終了後、水処理メーカーで水質・設備管理、浄化装置(炭酸ガス中和装置、油水分離装置等)の設計・開発に従事。
2008年、(株)プレスカ設立に参加し、魚介類蓄養・養殖設備に用いられる浄化機器(特に泡沫分離装置と脱窒装置)、閉鎖循環式アワビ養殖システム、排水中和システムの設計、技術指導を行っている。今までに携わったことのある魚種・魚介類(研究・テストも含む)は、アワビ、ヒラメ、ドウマンガニ等、多岐にわたる。
*プレスカのウェブサイト(アワビ陸上養殖システム)
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