……会場(対面)受講
☆魚粉価格の高騰・環境負荷軽減・持続可能な水産養殖業の実現等、
あらゆる観点から‘餌の安定供給・品質維持’は、早期の課題解決が望まれています。
☆本講座では、実際の飼育実験や研究成果等を含めて、
今できること、そして、これからできることを丁寧に分かりやすく解説いたします!
講師
高知大学
教育研究部 自然科学系 農学部門
教授 博士(水産学)
深田 陽久 氏
講師紹介
■経歴
1999年4月~2002年3月 北海道大学 日本学術振興会PD
2003年6月~2004年3月 ワシントン大学 Northwest Fisheries Science Center 客員研究員(海外学振PD)
2004年4月~2005年5月 高知大学 農学部 講師
2005年6月~2007年3月 高知大学 農学部 助教授
2007年4月~2008年3月 高知大学 農学部 准教授
2008年4月~2021年3月 高知大学 教育研究部自然科学系農学部門 准教授
2022年4月~現在 高知大学 教育研究部 自然科学系 農学部門 教授
■専門および得意な分野・研究
専門:魚類栄養生理学
・養殖魚の生理学に基づいた飼料開発
・ブランド(高付加価値)養殖魚の開発
■本テーマ関連学協会での活動
・日本水産学会
・水産増殖学会
<その他関連セミナー>
陸上養殖・養殖技術 一覧はこちら
日時・会場・受講料・お申込みフォーム
●日時:2025年9月19日(金) 12:30-16:30 *途中、小休憩を挟みます。
●会場:[東京・大井町]きゅりあん 5階第1講習室 →「セミナー会場へのアクセス」
●受講料:
【会場受講】:1名46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。
●録音・録画行為は固くお断りいたします。
お申込みはこちらから
会場(対面)セミナーご受講に関する各種案内(必ずご確認の上、お申込みください。)
●配布資料は、印刷したものを当日会場にてお渡しいたします。
●当日会場でセミナー費用等の現金支払はできません。●昼食やお飲み物の提供もございませんので、各自ご用意いただけましたら幸いです。
●録音・撮影行為は固くお断りいたします。
●講義中の携帯電話・スマートフォンでの通話や音を発する操作はご遠慮ください。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方のご迷惑となる場合がありますので、極力お控えください。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承ください(パソコン実習講座を除きます。)
セミナーポイント
■講座のポイント
魚類養殖において最も大きな支出となっているのが飼料です。この飼料の原料には、天然魚から製造された「魚粉」と「魚油」が多く配合されています。現状の魚類養殖の生産量は、天然魚の資源量に制限を受けることとなります。天然魚の資源量も枯渇しつつある一方で、魚類養殖の生産量は増えています。これらのことから、魚粉・魚油に代わる飼料原料(代替原料)が必要となっています。本講座では、魚粉・魚油代替源の特徴とともに、その利用の試みについて解説します。
■受講後、習得できること
・養魚飼料原料の知識
・魚粉・魚油代替原料の特徴と課題
・低魚粉化における課題とその対策
■講演中のキーワード
・魚類養殖
・養魚飼料
・魚粉・魚油代替
・低魚粉・低魚油飼料
セミナー内容
1. 魚類養殖について
・世界の養殖魚生産量とその対象種
・日本の養殖魚生産量とその対象種
・養魚飼料:魚類の栄養要求/飼料の栄養成分/ビタミンやミネラルの栄養
・持続的な魚類養殖を達成するために
2. 魚粉代替原料(タンパク質源)
・飼料原料 飼料タンパク質源
・魚粉について
・代替原料の成分
・粗タンパク質の「粗」とは
・飼料原料 魚粉代替源(タンパク質)の種類
・飼料原料 魚粉代替源(タンパク質)の許容量(ブリ)
3. 魚粉代替原料(脂質源)
・飼料原料 飼料油脂源
・積極的な植物油の利用
・飼料原料 魚油代替源(脂質)の種類
・飼料原料 魚油代替源(脂質)の許容量(ブリ)
・魚粉・魚油代替源の問題点
・養殖魚の飼料(まとめ)
4. 代替原料の課題(低魚粉化)とその改善
・飼料の低魚粉化における解決すべき課題(摂餌量/消化・吸収/成長)
・養殖ブリおよび養殖サーモン(違い)
・ノルウェーにおける配合飼料の変遷
・最近の論文におけるサーモン飼料の組成
・ブリ用飼料の低魚粉化、低魚粉化における摂餌量の減少
・魚類の摂餌行動や評価系(摂餌行動解析試験)
・飼育水にアミノ酸溶液を添加した後の摂餌量
・ブリの摂餌刺激物質
・水槽における飼育試験
・糞の採取/みかけの消化・吸収率の求め方
・強制投与試験(飼料原料の強制投与)
・成長に関わる内分泌因子を指標とした飼料の改善
5. 水槽における飼育試験の実際(昆虫ミール/植物油の利用)
・実験に用いた昆虫ミールと飼料および飼育条件
・養殖魚の飼料とその利用
・新しいDHA源(藻類ミールの生産)
・飼育試験(藻類ミール)
・飼料組成/飼育成績/至適含量/各脂肪酸の蓄積率等
・飼料脂肪酸組成の最適化による養殖ブリの生産効率改善と高付加価値化
・まとめ/低魚粉・低魚油飼料(魚粉・魚油代替源)の問題点
6. 質疑応答
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