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「粉体の付着・凝集トラブル解決」セミナー2025│基礎・評価法から、効果的なハンドリング技術と実例

<粉体の付着・凝集トラブルを解決するための>

粉体の付着力・付着性の基礎・評価法から、
効果的なハンドリング技術とその実例まで

■本セミナーの受講形式(会場/Zoom両アイコンある場合は受講形式選択可)

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○わかりやすい、実務で使えるヒントが得られたと好評の岡山大・後藤先生のセミナー。
○付着力と付着性の違いや、現象の捉え方・評価法など解説した上で、「分散(凝集の分離)」、「装置壁・製品に付着した粒子の除去」、「圧縮成形技術」など実践的なテクニックを実例も交えてお話します!

講師

岡山大学 学術研究院 環境生命系自然科学学域 応用化学講座 教授 後藤 邦彰 氏

※希望者は講師との名刺交換が可能です。

講師紹介

■ご経歴:
平成元年広島大学 大学院工学研究 移動現象工学専攻 博士後期課程 中途退学
平成元年京都大学 工学部・助手
平成8年日本学術振興会「海外の中核的研究拠点への派遣研究者」として
Fraunhofer Institute of Toxicology and Aerosol Reseachに滞在
平成9年山口大学 工学部・助教授
平成15年岡山大学 工学部・教授
平成17年岡山大学 大学院自然科学研究科・教授(改組による)
令和5年岡山大学 学術研究院環境生命系自然科学学域・教授(改組による)
現在に至る

■本テーマ関連学協会でのご活動:
・粉体工学会 参事
・日本粉体工業技術協会 常務理事
  産学技術交流推進部門 マネージャー
  計装測定分科会 コーディネータ
・標準粉体委員会 委員長
・大阪粉体工業展委員会 アドバイザー
・化学工学会 岡山地区懇話会 常任幹事

<その他関連セミナー>
粉体・粒子・分散・乳化・スラリー 一覧はこちら


日時・会場・受講料・お申込みフォーム

●日時:2025年10月21日(火) 10:30-16:30 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。

●会場:[東京・大井町]きゅりあん 4階研修室 →「セミナー会場へのアクセス」

●受講料:
「10/21 【会場受講】粉体の付着力・付着性のみの受講の場合」
1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

「10/20 【会場受講】粉体工学超入門とセット受講の場合」
1名79,200円(税込(消費税10%)、資料付)
1社2名以上同時申込の場合、1名につき68,200円

※「10/20 実務で扱うための粉体工学超入門」セミナーの詳細はこちら

学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。

●録音・録画行為は固くお断りいたします。

■ セミナーお申込手順からセミナー当日の主な流れ →


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10/21粉体の付着力・付着性のみ受講

10/20粉体工学超入門、10/21粉体の付着力・付着性セット受講

会場(対面)セミナーご受講に関する各種案内(必ずご確認の上、お申込みください。)

●配布資料は、印刷したものを当日会場にてお渡しいたします。

●当日会場でセミナー費用等の現金支払はできません。
●昼食やお飲み物の提供もございませんので、各自ご用意いただけましたら幸いです。
●録音・撮影行為は固くお断りいたします。
●講義中の携帯電話・スマートフォンでの通話や音を発する操作はご遠慮ください。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方のご迷惑となる場合がありますので、極力お控えください。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承ください(パソコン実習講座を除きます。)

セミナーポイント

■はじめに:
 粉体を構成する粒子は,そのサイズが小さくなればなるほど付着・凝集しやすくなります。これを「付着性が高い」と表現されますが、粒子が小さいと付着力は小さくなります。「付着性が高いのに付着力は小さい」という一見すると矛盾して言うような、この「付着性」の考え方を整理して、付着性に関与する「力」と現象の捉え方を解説し、付着性の評価法と評価実例を紹介します。また、整理した考え方を基に粒子同士の付着である「凝集」の分離(=分散技術)と壁面に付着した粒子の除去技術について解説します。
 これら分散技術や分離技術に限らず、粒子の集合体である「粉体」をプロセス内で取り扱う操作を考えるには少しコツが必要です。例えば粒子径は同じ粉体を測っても測定原理により値が異なります。そこで,付着の話の前に,粉体の取り扱いの基礎についても説明します。
 なお、この粒子特性、粉体物性・特性を中心とした粉体工学の基礎については、前日のセミナーで詳細に説明します。

■受講対象者:
粉に対する基礎的な考え方を知りたい方であればどなたでも受講可能ですが,特に,粉(こな)や固体粒子を扱っているが「粉体(ふんたい)」の講義などを聴いたことがない方で、「付着」で困っている方に参考にしていただける内容とします。

■必要な予備知識:
粉体に関連する業務をしておられれば,特に予備知識は不要です。

■本セミナーで習得できること:
・粉体工学の基礎知識
・粉体の付着力と付着性の基礎知識
・粉体・粒子の付着がかかわるトラブル対処の考え方
・粉体特性評価の考え方
など

●過去セミナーに参加された受講者の声(一例):
・付着力と付着性の違いやおよび、分離力と付着力によって付着性が違ってくるところが興味深かったです。
・バインダー混合度合と成形体の強度の関係や液架橋についての話題が特に興味深かったです。
・2日目も面白かったです。メカニズムが未解明の部分も含めて大変参考になりました。
・付着のメカニズム特性から評価、実際の除去技術まで非常に有益な情報を得られました。
・具体例が豊富で分かりやすかったです。今後の業務に活用したいと思います。
・高湿度になるとくっつく力が強くなるのが詳しくわかったのでよかった。
・講義の内容は専門外だったが、講師の説明がわかりやすく知見を広げることができた。
・気さくな先生で、質問にも丁寧にご対応頂きありがたかったです。

など、各回ご好評の声を多数頂いております!

セミナー内容

0.はじめる前に(粉体操作の考え方の復習)
 0.1 粉の特徴と基本的な注意点 -粉は固体であることと小さいと周りは大きいこと-
 0.2 単位操作と粉体操作の考え方

1.はじめに
 1.1 付着の実際
 1.2 付着と凝集,沈着と再飛散
 1.3 粒子挙動に着目したハンドリング技術の分類

2.粒子の付着力と付着性 -付着性=付着力ではない-
 2.1 付着力
  2.1.1 種々の付着力
  2.1.2 付着力の比較
  2.1.3 付着力の測定法
 2.2 付着力と付着性の違い
  「粒子が小さいと付着性は高い」は正しいか?
  「粒子が小さいと付着力は強い」は正しいか?

3.付着性の評価
 3.1 付着力の測定法
 3.2 付着特性の評価法と評価実例
 3.3 付着性と流動性

4.粉体ハンドリングのための粉体特性の考え方
 4.1 「粉体操作物性」について
 4.2 粉体操作物性の評価実例

5.付着が関わる粉体ハンドリング技術の実例
 5.1 凝集粒子の分散技術 ―微粒子が分散しないのはなぜか?―
  5.1.1 分散操作の考え方
   ・凝集体の分離操作と操作凝集現象
   ・分散と分散安定化
  5.1.2 種々の分散機
   ・気中分散機と液中分散機の違い
  5.1.3 粒子分散の実際
   ・乾燥ナノ粒子の液中分散法の検討
   ・ナノ粒子の分散から考える分散操作の問題点
 5.2 装置壁・製品に付着した粒子の除去技術 ―「付着」と「分離」は静的な力のバランスで考えて良いのか?―
  5.2.1 種々の除去法
  5.2.2 エアージェットによる除去
   ・固体壁上に付着した粒子に作用する
   ・気流により生じる分離力の支配因子
  5.2.3 高効率除去法の検討事例
 5.3 粉体の圧縮成形
  5.3.1 粉体粒子のバルク(=粉体層)としてのハンドリング技術の実例
  5.3.2 圧縮成形を例にしてハンドリング中の粉体挙動を考える
  5.3.3 圧縮充填に対する粒子径の影響
  5.3.4 成形体強度に対するバインダー混合状態の影響

6.まとめ
 6.1 粉体の特性と粒子物性,特性について考える
 6.2 付着性が関与するハンドリング技術の考え方の総括

<質疑応答・個別相談・講師との名刺交換>


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10/21粉体の付着力・付着性のみ受講

10/20粉体工学超入門、10/21粉体の付着力・付着性セット受講

セミナーコード:AT251012

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