……会場(対面)受講
☆座学として「プロテオミクス/プロテオーム解析」を学ぶだけでなく、
解析事例や実際の解析動画も通じて、更なる理解度向上を図って参ります。
☆本講座では、より良い業務遂行や疑問点解消のために、
特別特典として「後日の個別オンライン相談」も承っております。
☆知識習得や情報収集等々、この機会を是非、ご活用ください!
講師
株式会社メディカル・プロテオスコープ
取締役、生体分子解析部部長(兼任)
博士(薬学)
川上 隆雄 氏
講師紹介
■経歴
埼玉県川越市出身。さいたま市在住。東京理科大学大学院薬学研究科博士後期課程を修了(1997年)。その後、日本グラクソ株式会社(現グラクソ・スミスクライン株式会社) 研究本部、東京医科大学臨床プロテオーム研究寄附講座などを経て現職。
■専門および得意な分野・研究
・プロテオミクスにおける技術開発全般
・タンパク質化学
■本テーマ関連学協会での活動
・日本プロテオーム学会研究開発功績賞(共同受賞)(平成25年9月)
・日本プロテオーム学会理事(平成27年1月~平成29年12月、令和3年1月~)
・日本プロテオーム学会編集委員会委員(令和3年1月~)
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日時・会場・受講料・お申込みフォーム
●日時:2025年7月18日(金) 12:30-16:30 *途中、小休憩を挟みます。
●会場:[東京・大井町]きゅりあん 5階第2講習室 →「セミナー会場へのアクセス」
●受講料:
【会場受講】:1名46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。
●録音・録画行為は固くお断りいたします。
お申込みはこちらから
会場(対面)セミナーご受講に関する各種案内(必ずご確認の上、お申込みください。)
●配布資料は、印刷したものを当日会場にてお渡しいたします。
●当日会場でセミナー費用等の現金支払はできません。●昼食やお飲み物の提供もございませんので、各自ご用意いただけましたら幸いです。
●録音・撮影行為は固くお断りいたします。
●講義中の携帯電話・スマートフォンでの通話や音を発する操作はご遠慮ください。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方のご迷惑となる場合がありますので、極力お控えください。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承ください(パソコン実習講座を除きます。)
セミナーポイント
■講座のポイント
プロテオミクス (Proteomics) は、発現タンパク質群の動態(プロテオームProteome)を包括的に分析することによって生命現象の全体像をつかむ学問です。現在のプロテオミクスは基礎研究ばかりでなく医療の分野にもインパクトを与え続けています。
プロテオームの分析技術の中では、ペプチド断片の質量測定を基盤にした方法手順がもっとも普及しています。この方法は微量タンパク質の同定や定量分析にもその長所が活かされています。
本セミナーでは、おもにプロテオーム解析の実施例を挙げながら、質量分析を用いたタンパク質分析の一連の流れを把握していただけるような構成にしました。データ解析の解説にも多くの時間を割く予定です。
■受講後、習得できること
本講座を受講すると、次に挙げる事項の理解が容易になります。
・試料調製(測定前処理)の勘所
・プロテオーム解析で用いられる液体クロマトグラフィーと質量分析
・タンパク質同定計量情報の構造
・タンパク質の翻訳後修飾の分析
・プロテオームデータの解析と視覚化の要領
・医学や生物学におけるプロテオミクスの活用
・分析計画の立て方
・論文投稿の注意点
■講演中のキーワード
・Bottom-up proteomics
・Label-free proteomics, LFQ
・MAプロット
・ボルケーノプロット Volcano plot
・False discovery rate, FDR
・Gene Ontology, GO
・jPOST
■過去に参加いただいたお客様の声(例)
・プロテオミクスの基本的な考え方について、分かりやすい説明があり、とても参考になりました。
・プロテオミクスでできることを基礎から網羅的に説明いただき、ありがとうございました。
・測定原理、データ解釈、実際の研究内容等々、とても参考になりました。
・分析内容の情報収集が困難でしたが、疑問点を解消することができました。
・質問にも丁寧にご回答いただき、とても理解が深まりました。ありがとうございます。
・非常に有益で、大変勉強になりました。
セミナー内容
0. プロテオミクスを始めよう(序論として)
0.1. 「プロテオーム」、「プロテオミクス」とは?
0.2. プロテオミクスの歴史
0.3. プロテオーム解析技術の変遷
1. 質量測定を基盤とした分析
1.1. 質量分析の威力
1.2. ペプチド断片を測る
1.3. 液体クロマトグラフィーとタンデム質量分析を連結した測定系 (LC-MS/MS)
1.4. 質量スペクトルの見方
1.5. 試料調製における注意点
1.6. プロテアーゼによるタンパク質の分解
1.7. 標識法と非標識法
1.8. 翻訳後修飾の分析: リン酸化とNグリコシル化を中心に
2. 質量分析と液体クロマトグラフィー
2.1. 質量分析部のいろいろ: イオントラップ、三連四重極、qTOF、他
2.2. 測定データの取得方法: DDA、DIA、選択イオンモニタリング
2.3. 測定データ取得の高速化と高深度化: プロテオームの「ビッグデータ」
2.4. 逆相液体クロマトグラフィーによるペプチド断片の分離展開
3. LC-MS/MS測定データの処理と解析
3.1. 一般的な処理手順: 同定情報と計量情報の統合
3.2. ペプチド/タンパク質の同定
3.2.1. アミノ酸配列データベース検索の原理
3.2.2. 偽陽性ヒットの検証: Target-Decoy検索とFalse discovery rate (FDR)
3.2.3. 複数のタンパク質におけるペプチド同定情報の共有
3.3. タンパク質組成の試料間計量比較
3.3.1. 計量値の正規化
3.3.2. 比較計量値の散布図: MAプロットとボルケーノプロット
4. おもな情報解析の手法
4.1. 膜結合タンパク質の予測
4.2. Gene ontology (GO) の活用: 尤度解析
4.3. クラスター解析(階層クラスタリング)
4.4. 主成分分析
4.5. ウェブ上の情報解析ツール
5. 分析実験と情報解析の実例(リン酸化プロテオミクス)
6. プロテオミクスによるバイオマーカー探索
6.1. 臨床試料の取り扱い
6.2. 試験規模
6.3. LC-MS/MSデータの品質管理
6.4. 候補タンパク質の選定
7. プロテオームの分析計画から論文投稿まで
7.1. 計画策定に当たっての注意点
7.2. 選択肢としての分析の外注
7.3. 公共リポジトリへのプロテオームデータの登録
8. 質疑応答&個別質問・相談
上記のプログラム項目と内容は一部変更する場合があります。
あらかじめご了承いただけますと幸いでございます。
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