技術・研究開発セミナー・技術書籍なら情報機構

陸上養殖技術|2026年1月30日東京会場セミナー|水処理技術の詳細を学べる

陸上養殖技術の概要と
事業化に欠かせない水処理技術:
回転翼剪断式泡沫分離と好気脱窒の設計ポイント

■本セミナーの受講形式(会場/Zoom両アイコンある場合は受講形式選択可)

会場(対面)受講……会場(対面)受講


・「閉鎖循環式陸上養殖」は“水処理”が重要
・その技術を会場対面型で徹底解説
 ・生産性の鍵を握る好気脱窒
 ・意外と知られていない重要技術:ガス交換
・収支(コスト)の試算例も紹介します

講師

(株)プレスカ 専務取締役 佐藤 順幸 氏

※希望者は講師との名刺交換が可能です。

講師紹介

 東京水産大学(現東京海洋大学)修士課程終了後、水処理メーカーで、排水処理装置(下水処理、アルカリ性排水中和、油水分離等)、養殖機器(泡沫分離、液体サイクロン等)の設備管理、研究・開発に従事。
 2008年、(株)プレスカ設立に参加し、魚介類蓄養・養殖設備に用いられる浄化機器(特に泡沫分離装置)、アルカリ排水中和装置の設計・技術指導、好気脱窒装置及び閉鎖循環式アワビ養殖システムの研究・開発を行っている。今までに携わったことのある魚種・魚介類(研究・テストも含む)は、アワビをメインにヒラメ、ドウマンガニ等、多岐にわたる。

<その他関連セミナー>
陸上養殖・養殖技術 一覧はこちら


日時・会場・受講料・お申込みフォーム

●日時:2026年1月30日(金) 13:00-16:30 *途中、小休憩を挟みます。

●会場:[東京・大井町]きゅりあん 4階第1グループ活動室 →「セミナー会場へのアクセス」

●受講料:
【会場受講】:1名45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円

学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。

●録音・録画行為は固くお断りいたします。

■ セミナーお申込手順からセミナー当日の主な流れ →


お申込みはこちらから

会場(対面)セミナーご受講に関する各種案内(必ずご確認の上、お申込みください。)

●配布資料は、印刷したものを当日会場にてお渡しいたします。

●当日会場でセミナー費用等の現金支払はできません。
●昼食やお飲み物の提供もございませんので、各自ご用意いただけましたら幸いです。
●録音・撮影行為は固くお断りいたします。
●講義中の携帯電話・スマートフォンでの通話や音を発する操作はご遠慮ください。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方のご迷惑となる場合がありますので、極力お控えください。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承ください(パソコン実習講座を除きます。)

セミナーポイント

 「閉鎖循環式陸上養殖」はサステナブルな養殖技術として注目が高く、トラウトサーモンなどごく限られた魚種では実用化の段階に到達しています。しかし、多くの魚種でいまだ様々な問題を抱えており、実用化に向けた研究開発が各企業で行われています。
 閉鎖循環方式による養殖を実現するには、種苗、飼育、水質、エネルギーなど解決しなくてはならない技術的課題が多岐にわたります。特にアワビは水質に敏感であり、また成長も遅く個体差が激しく、人気はあるが実現が難しい代表的な魚介類です。
 本セミナーでは、「閉鎖循環式陸上養殖」の基礎事項を概説するとともに、最も重要であるが十分に理解されていないシステム設計について解説します。さらに、水処理技術を左右する要素技術について、必要不可欠な泡沫分離と硝化、生産性の鍵を握る好気脱窒、意外と知られていない重要技術であるガス交換について詳説します。実用化が進んできた閉鎖循環養殖において、アワビの養殖事例、収支(コスト)試算例をもとに、その魅力、現状の課題、事業化をより確実にするためのポイントを説明します。

○主な受講対象者は?
・「陸上養殖」を調査・研究している方
・「陸上養殖」の実用化・黒字化を目指して取り組んでいる方
・陸上養殖、特に閉鎖循環式陸上養殖において要となる水処理技術に興味・関心のある方
・水処理関連技術に携わっている方 等

セミナー内容

1 陸上養殖について
 1.1 陸上養殖の概要
  ・各種養殖手法
  ・閉鎖循環養殖の歴史
  ・人気魚種と適した魚種
 1.2 現在流行りの低塩分飼育
  ・金魚と鯛は同居できるか
  ・低塩分の何が魅力なのか
  ・塩分濃度はどのくらいが良いか
 1.3 閉鎖循環養殖メリットと課題
  ・なぜ閉鎖循環式養殖が注目されるのか
  ・閉鎖循環式養殖の課題
 1.4 養殖を始める前に必要なこと

2 閉鎖循環式養殖で最も重要な水処理システム
 2.1 浄化対象水質と浄化装置
 2.2 ベストな水処理システムを構築するには
  ・設計の重要性 ~鍵となる循環量設定~
  ・機器の選定で必要なこと ~負荷の把握と機器の性能~
  ・システムの構築
 2.3 水処理における要素技術
  2.3.1 泡沫分離(物理ろ過):最も重要な要素技術
    ・各種ろ過技術
    ・ドラムフィルターと泡沫分離装置の大きな違い
    ・泡沫分離の基礎知識
    ・性能の良い装置を見分けるためのポイント
    ・導入事例から見えてくる重要性
  2.3.2 硝化(生物ろ過):ベース技術故の重要性
    ・硝化の基礎知識
    ・硝化装置及びろ材の種類と特長
    ・設計の基本
    ・ろ材熟成の重要性と注意点
  2.3.3 脱窒:なぜ今、注目されているのか
    ・実は魚介類にとって硝酸は毒
    ・脱窒することの重要性
    ・各種脱窒技術
    ・好気脱窒 ~現在最も注目されている最先端技術~
    ・泡沫分離装置との組み合わせで得られること ~生臭さの除去~
  2.3.4 ガス交換:ほとんど知られていない重要技術
    ・養殖におけるガス交換とは
    ・気体溶解及び脱気の基礎知識
    ・酸素溶解機導入における注意事項 ~細かいだけが評価基準か?~
    ・炭酸ガス除去の重要性
    ・純酸素による酸素供給の問題点
  2.3.5 オゾンについて
    ・何故、オゾンが使われるようになってきたか
    ・オゾンは海水で使えるのか
 2.4 水温調整
  ・断熱の有効性
  ・エアコンによる水温調整

3 閉鎖循環式養殖の採算性 ~アワビを例に~
 3.1 陸上養殖の四つの試み
  ・かけ流し式:異業種大規模養殖の先駆け
   ~斬新な企画は何故失敗したか~
  ・半循環式:海洋深層水養殖 ~なぜ発展しなかったのか~
  ・閉鎖循環式①:産官学連携養殖プロジェクト ~高校生の挑戦~
  ・閉鎖循環式②:冷凍コンテナを用いた養殖
   ~どこでもできる手軽さと利点・欠点~
 3.2 閉鎖循環式養殖は儲かるか
  ・コスト試算
  ・イニシャルコスト、生産原価から見える問題点
    ・採算性を改善するための有効なポイント
    ・差別化できる技術の重要性 ~ドウマンガニを例に~

<質疑応答>


お申込みはこちらから

セミナーコード:AC260116

ページトップへ