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★持続性・収益性の高い環境配慮型のスマート農業実現のカギとなるリモートセンシング技術!その基礎・原理から、衛星センサやドローン等の最新技術、信号データから有用情報を得るための評価アルゴリズム・データ処理と具体的応用まで広範に解説。
講師
東京大学大学院
農学生命科学研究科 生物環境工学専攻 非常勤講師
生態系情報学研究所 所長
農学博士
井上 吉雄 氏
講師紹介
■経歴
京都大学工学部1976年卒業、京都大学大学院工学研究科および農学研究科を経て、1981年農林水産省入省(現・国立農研機構)。1991~2014年 農業環境技術研究所(研究室長・研究リーダ等)。1996~2015年 筑波大学大学院兼任教授(生物圏情報計測学)。2018年~ 東京大学先端研/農学生命科学研究科(特任研究員/大学院講師)。
日本リモートセンシング学会論文賞、日本作物学会賞、Plant Production Science論文賞、日本農業気象学会論文賞、文部科学大臣賞(科学技術研究部門)等受賞。
■専門および得意な分野・研究
・農業・環境分野のリモートセンシング研究
・作物生育・生理生態学にかかる計測・解析・モデリング研究
■本テーマ関連学協会での活動
(現)
・国際学術誌エディタ(①Agricultural and Forest Meteorology; ②Remote Sensing; ③SENSORS)
・日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会会長
(元)
・日本リモートセンシング学会・学会誌編集委員長
・日本作物学会学会誌編集幹事、日本農業気象学会編集委員、ほか
<その他関連セミナー>
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日時・受講料・お申込みフォーム
●日時:2025年10月10日(金) 13:00-17:00 *途中、小休憩を挟みます。
●受講料:
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 51,700円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき40,700円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。→「セミナー申込要領・手順」を確認ください。
●録音・録画行為は固くお断りいたします。
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配布資料・講師への質問など
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セミナーポイント
■講座のポイント
リモートセンシングは地球温暖化抑止に関わる緩和策・適応策や食料安全保障、防災など重要な社会課題への取り組みに欠かせない情報計測技術となっている。特に、持続性・収益性の高い環境配慮型のスマート農業実現のカギとなる技術のひとつであり、先進的な手法の開発~生産現場支援システムにわたる広範な研究開発と社会実装が求められている。
本セミナーでは、その共通基盤となる植物および土壌等環境情報のリモートセンシング技術の基礎と応用について、以下の面から総合的に解説する。①背景となる社会課題と技術ニーズ、②可視~熱赤外~マイクロ波にわたる広い波長領域のリモートセンシング技術の原理、③利用可能な衛星センサやドローン等最新の技術状況、④信号データから有用情報を得るための評価アルゴリズムと具体的応用の可能性。
■受講後、習得できること
・温暖化対策や食料安全保障等、スマート農業に直接関連する社会課題の動向
・社会課題に向けたリモートセンシングを主とする空間情報技術に対する技術ニーズ
・衛星やドローン等各種のプラットフォーム・センサ等、利用可能な基盤技術の最新情報
・スマート農業や生態系管理の共通基盤となる土壌・植物特性を計量・マッピングするための原理・データ処理法・評価手法の最新情報
■受講対象
・農業生産における省力化、収量・品質向上、省資材化等に活用できる計測・情報技術とその営農支援支援システムや、農作業システムへの応用に関心のある方
・カーボンクレジット、有機農業など農業分野における農地の炭素収支や有機物管理技術に関心のある方
・作物生産性や肥沃度からみた農地価値の広域評価情報に関心のある方
・地球観測衛星やドローン等航空宇宙技術の農業・環境問題への活用に関心のある方
・可視・近赤外~熱赤外~マイクロ波の電磁波センサ技術の農業・環境課題への応用に関心のある方
■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
①内外の食料・農業施策動向
1) 農林水産省「みどりの食料システム戦略」(2022)
・・・2050年までに、農林水産業のゼロエミッション化、化学農薬50%削減、化学肥料30%削減、有機農業面積25%増などを目標
2)農林水産省「スマート農業技術活用促進」(2024)
・・・スマート農業実装に向け、関係技術開発事業に対し資金と手続き面で支援する。また、営農者のスマート農業技術採用に対して資金面・行政面の支援を行う。
3)EU:「Farm to Falk」戦略(2020)
・・・2030年までに化学農薬の使用及びリスク50%削減、 食品廃棄物を50%削減、肥料の使用を20%以上削減などを目標
4)米国:「農業イノベーションアジェンダ」(2020)
・・・2050年までに農業生産量の40%増加、水への栄養流出30%削減、食品ロスと食品廃棄物を50%削減、土壌健全性と炭素貯留強化などを目標
②内外の地球環境問題にかかる施策動向
1)環境省「炭素中立社会実現」と「生物多様性」を重要課題に設定
2)パリ協定(2015)、COP29(2024)、IPCC最新レポート(2023)等多くの国際的取組み
3)企業の脱炭素化への取組み強化に対する政府・投資家・消費者からの圧力増大
例:「カーボンクレジット」の促進、上場企業のサステナビリティの取組開示義務化、プライム上場企業に気候関連のリスクと対応情報開示やサステナビリティに関する取組の証券報告書記載義務化等、「グリーンウォッシュ」問題と科学的根拠強化
■講演中のキーワード
リモートセンシング、スマート農業、地球観測衛星、ドローン、食料安全保障、温暖化対策
セミナー内容
1.技術ニーズ:社会課題とリモートセンシングの役割
1-1.リモートセンシングが重要な役割を果たす食料・環境課題と関連施策等の内外動向
1-2.リモートセンシング・空間情報技術にかかわる最新の技術環境:地球観測衛星、ドローン、画像センサ、AI、情報インフラ
1-3.農業環境情報・スマート農業とリモートセンシングの役割
2.リモートセンシング技術とは:原理、データ処理法、情報化アルゴリズムの基礎
2-1.リモートセンシングデータはどこにあるか、どうやって取得するか
・衛星、ドローン、センサ
2-2.信頼性の高い信号データを得るための処理法
・位置精度、輝度精度、時刻精度
2-3.信号データから有用情報を抽出する方法
・可視~近赤外~熱赤外~マイクロ波のリモートセンシングの原理
3.植物・生態系変量の成分・構造・機能の計量アルゴリズム:技術的最前線
3-1.可視~近赤外信号の利用アルゴリズム
・生育・栄養状態、ストレス検出、収量予測
3-2.熱赤外信号の利用アルゴリズム
・水分・病気ストレス、蒸発散
3-3.マイクロ波信号の利用アルゴリズム
・生育、バイオマス、収量予測、水田面積
4.スマート農業でのリモートセンシング応用:生産現場での検証事例
4-1.衛星リモートセンシングによる生育診断・土壌管理向け情報の広域マッピング
・クロロフィル・窒素量、収穫適期、食味特性、土壌肥沃度
4-2.ドローンリモートセンシングによる生育診断情報の高精細マッピング
・栄養状態、水ストレス
5.炭素中立社会実現に向けた土壌炭素・生態系炭素動態の広域評価へのリモートセンシングの応用
5-1.衛星リモートセンシングによる農地土壌の炭素貯留量の広域マッピング
・有機物管理、炭素固定陸ポテンシャル評価
5-2.衛星リモートセンシングの生態系スケールの炭素動態解明への応用
・食料確保と炭素固定
6.まとめ:リモートセンシング技術開発を通した農業・環境・生態系にかかる社会課題への貢献
6-1.脱炭素やSDGs、ESGを含む広範な農業・環境・生態系問題への取り組みへのリモートセンシングの利用ポテンシャル
<終了後、質疑応答>
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